ひげじぃのセッティング事情2001

セッティングあれこれ
月日の経つのは早いもので、もう2001年も4月の中旬になってしまいました。そろそろ雪山シーズンもおわりですね。今年は雪が多くまだ滑れるところも多いようですが。道具の手入れでもしながら、今シーズンを振り返ってみるのがいいでしょう。撮影したVIDEO、写真を見たり、仲間を飲みながらあーでもない、こーでもないと話をするのも面白いですね。また何か新たな発見が出来て、次のステップへ進むための課題が見えてくると思います。私自身のことについて言えば、成長した部分も、治っていない部分もありますね。その中から課題をえらぶとすれば、フロントサイドでの身体の使い方でしょうかねぇ。これについては、追って詳しく書こうかなぁと思っています。
現在2ネタ仕込み中。内1ネタは2月の段階でほぼ書き上がっていますが、ちょっと分量的に寂しいので2ネタにして追記しています。

さて、今回は昨年ひげじぃのセッティングということで書いた内容に対して2001シーズン通して滑った結果、少し変わった部分がありますので、また書いてみようかなと。私の考え方ではありますが、皆さんがなにがしか参考にしていただければ嬉しいです。
・ 2001シーズン始めのセッティング(板はF2−176cm)
スタンス幅:51cm 角度:前54deg、後51deg(BLAXのBINなので3degづつしか変えられない)
カント:前足内側に3deg、後ろ足0deg
リフト:前足トゥリフト5mm、後ろ足ヒールリフト15mm

今現在(2001/4/10)のセッティング
スタンス幅:51cm 角度:前54deg、後51deg(変更無し)
カント:前後ともなし(0deg)
リフト:前足トゥリフト15mm、後ろ足ヒールリフト15mm

というように前足に入っていたサイドカントを外して、リフトを大きくしました。
何故か?
まず、サイドカントなんですが、入れると膝がカントを入れたほうに入っていきます。その状態で踏むとどうも足の裏を真っ直ぐ押している感覚ではなくなってきますね。私自身、ハードブーツ乗り始めた頃は、板もBINも柔らかかったので、あまりカント・リフトを入れずにベタベタで乗ってたっていうのも一因ではあります。
前足カントを外すと、ボードの前側へ前足の膝を動かすことができるので、ターン切り替え直後の踏み込みがしやすくなると思います。私の場合、フロントサイドが苦手で、上半身で前に突っ込んでいってしまい、内倒してしまうのですが、膝を前に持って行きやすくして下半身で荷重してやろうと考えたわけです。


前足のリフト量っていうのは、今まであまり深く考えたことないんですが、今回実際に入れて滑る前に、自宅の床の上でリフトをいろいろ変えてボードの上で動いてみました。レースボードの場合、板が細い為に、BIN角度が54degとかなり前を向いていきます。その状態でリフトを増やすと、膝の位置が後ろに下がっていき、スタンス幅が狭くなったのと同じような状態になります。ですから、ボードの前後方向へ大きく動ける+低い姿勢が取りやすくなります。

実際に滑ってみると、私が想像していた以上の感覚が得られました。私の苦手なフロントサイドへの効果については、リフトを大きくすることにより、切り替え直後踏み込みが早くなり上からしっかり踏んでいけるようになりました。これは、切り替え時ニュートラルポジションを取ったとき、つま先が上がり足首が曲がっているため踏み込みやすい状態になっているからだと思います。試しに床の上でまっすぐ立って、つま先で踏ん張ろうとしてみて下さい。つま先のしたに何も入っていないと踏みにくく、下駄をかましてみるとその状態でかなり踏みやすくなるはずです。
前後の重心移動がしやすくなったことにより、上半身を思いっきり被せなくてもフロントサイドで滑れる感じがしました。バックサイドについては、自分が得意なこともあり、違和感なく滑ることができました。一つだけ違ったのはやはり前後の重心移動がターン中にいくらでも出来てしまうところ。かなりフレキシブルに動けるので、安定感が上がったという感覚でした。

また、細かいターン(ただし、本当のショートターンとは呼べないな、私の場合)が凄く楽に出来るようになりました。これも重心移動が楽にできるようになったからだと思います。いままでは後ろに乗りっぱなしになってしまい、ついターン後半乗り込んで切れ上がっていたのが、動きやすくなったので、早く次のターンに向かっていけるようになったものだと勝手に思いこんでます。

唯一なんじゃこりゃ?という感覚があったのは、片足スケーティング!!!リフトをおりてテイクオフポイントまでいくのですが、前足リフトがでかいと勝手に曲がって行ってしまいます。(フロントサイド側に廻っていこうとします)
慣れの問題ですが、後ろ足を上げてしまい、前足一本で前足のブーツ外側側面に寄りかかるようにしてあげると良いみたいですね。

私の例ですが、どうかな?私はどちらかというと前向きのセッティング、ワイドスタンスで、ドーンと踏ん張った姿勢で滑りたいのでサイドカントを外し、低い姿勢の取り易さ、重心移動のやり易さを考えてリフトをかなり大きめにセットしました。角度が横向きの人にはあわないセッティングかもしれません。私自身幅24.5cmのSBX用ボードでは、前足が42degなのでカントリフトのセッティングが全然違います。(ほとんどベタベタのセッティングです)

セッティングネタとしてバインディングの違いもありますので書きましょう。
私は今BLAXのブーツにBLAXのSTEALTH2−INTECを組み合わせて使っています。このBINカーボンなのでかなり堅く反応が速いです。つい最近ライケルのX−BORN−INTEC(ノーマルのやつ)00モデルを中古で譲ってもらいました。BLAXのブーツにライケルのBINも“おつ”かな?と思いまして...半分冗談で、壊れた時の予備ですね。

BLAXのカーボンと比べてみました。角度、カントリフトをほぼ同じ状態にしてですよ。結果はライケルのBINはかなり柔らかいですね。ベースプレートがグニャグニャ動くのが判ります。まぁセンターディスクとベースプレートの接続法がBLAXとライケルでは全く違い、ライケルのものはベースプレートをわざと変形させるように作ってありますね。いままでBLAXとPROFLEXのINTECを使ってましたが、ライケルのはそれらより柔らかいですね。私の感覚だと昔使っていたエメリーのバインディングくらいの剛性かな?って感じです。それでも特にバックサイドの反応はかなり速いので、INTECの特性は十分出ています。

初めてINTECを使ってみようか?と考えている人にはいいのではないかと思います。私は結構ガッチリしたフィーリングが好きな人にはお薦めしませんね。


KEEP FUN RIDE!!

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