安全再考

 ついに、21世紀になってしまいました。まぁ、21世紀だからと言って特別何もありませんが....自分が一つ歳をとるくらいですかね。このコラムもネタ溜ばかりしていて9月以降更新してなかったので、21世紀を機会に?!ドバァっとアップしようと思います。そして今後は少なくとも隔週で更新出来るように頑張っていきたいと思います。それでは今回の本題です。

 3年ほど前、横乗り軍団のページで安全とマナーについて書きましたが、私自身少し年を取ったのと、怪我も体験したので私自身の再確認ということで安全について書いてみたいと思います。

そもそも私がスノーボードを始めたきっかけが10年前のスキー中の怪我だったのですが、98/99シーズンの初滑りの時に高校時代からの癖であった左肩の脱臼という爆弾を起動させてしまいました。脱臼した本人は痛みにも慣れているのでそんなに大事という感じではないのですが、自分では動けないので、一緒に滑っていた仲間には大変な迷惑をかけてしまいました。この怪我以来、以前より一層注意深くなり、プロテクション用具もつけるようになりました。

事故というのは、いろんな要素が重なって起こるモノなのですが、今までの私の経験上一番大きいと感じているモノが”ちょっと慎重さが足りなかった”なんですよ。上に書いた肩脱臼のときに関していえば、友人と板を交換して、いきなりフルスロットルで攻めたら逆エッジをくらって...です。初めて乗る板でちょっと慎重さが足りなかったというわけです。慎重になるとはいってもそんなに深刻に考えることはないです。本当に少しでいいんです。例えば朝一番はフルスロットルで飛ばさないとか、前日道具のチェックはしてるけどもう一度朝やるとかね。ほんのちょっと気を使うだけですよ。それだけで全然違いますから。

ここで問題です。
前日、大雪で朝一番だれもいないPOWDERバーンが目の前にあります。さてどんな滑りをしますか?? さてどんな答えを出しますか?

私の答えはこうです。
そのゲレンデが通い慣れたゲレンデであれば、雪が少ない時の様子も知っているので、
もう絶叫しながら突っ込んでいくでしょう。

もし、初めていくようなところであれば、一本目は様子見で慎重に滑ります。でないと下に岩があるかも知れないし、コブ斜の上に積もっていて下からコブではじかれちゃうかも知れないですから。

極端な例としてエクストリームVIDEOがあります。とんでもないところを滑ったり、ドロップしたりしてますが、あれはいきなりあんなことしてるのでは無くて、入念な下見をした上での行為ですからね。無茶するときは十分下調べをしましょう。

私らが冬の間良く行くゲレンデは、空いているのであまり気になりませんが、混雑するゲレンデでは気になることがあります。(特にザウスなんですが)それは、斜面の上からほぼ同時に何人もスタートするとか前の人との感覚を取らずにスタートしてるといったことです。特にザウスではスノーボードクロスかぁ?と思ってしまうときもありますね。ゲレンデでは車と同じように前にいる人が優先です。後ろから突っ込んだら突っ込んだ人が悪いということになります。(ただし、ゲレンデのど真ん中で停止するとかはそっちも悪いですけどね)

いくら自分が慎重になったからといって、事故は無いとは限りません。他人が自分に突っ込んで来る場合もあるだろうし、突然雪崩が起きる場合もありますからね。(雪崩というのはないだろうなぁとは思ってますが、現実にアルツ磐梯のゲレンデで起きています)不慮の事故の時になるべく身体へのダメージを小さく済ませるために、プロテクターをつけることをお薦めします。

・ヘルメット
 最近のスノーボードクロスの流行により、装着している人がかなり多くなりました。私が今使っているのは自転車のダウンヒルやクロスに使われるフルフェイスタイプのモノです。何故アルペンボードなのにフルフェイスなの?ですが、これは単純にゲレンデで目立つから!それと前に使っていたモノはベンチレーターが無くて蒸れ蒸れになるから!まぁ、上の理由は半分冗談として、フルフェイス+ゴーグルであれば顔の肌はほとんど露出しないことになりますよね。これならアイスバーンで顔を削ることもないし、もしエッジが顔面に飛んできてもまず大丈夫だろうと思います。実は私はその現場を見てないのですが、ザウスで接触して顔面をエッジで切ってしまった知り合いがいます。約20針縫う怪我になってしまいました。その方は今私と同じベルのヘルメットにゴーグルつけてます。
ヘルメットを選ぶ時のアドバイスなんですが、

・出来るだけ軽いモノを選びましょう。私が使っているフルフェイスのモノはちょっと重めで慣れるまで首が疲れるかもしれません。

・サイズについてですが、かなり難しいです。メーカーによって同じMサイズでも形が違うので印象が違います。初めて買う人は必ず試着してから買いましょう。
顎ひもをしっかり締めた状態で頭を左右に振ったときにメットが動くようでは緩すぎ!!です。逆に頭が締め付けられて数分で痛くなるのはきつすぎ!!
こんな基準で選ぶわけですが、運悪く合うのが無いという場合はどうしたらいいか??
小さめのものを買って、当たる部分のスポンジを抜いてしまう!ただ、後頭部や側頭部はやばいので抜かないほうがいいですが...

上記2点をおさえておけば、自分の好きなデザインと財布の中身で相談すればいいと思います。

・プロテクター
 私はBXをやっているわけではないので、凄いプロテクターをつけているわけではないのですが、手首、肩、お尻くらいはプロテクトしています。肩については後述します。手首は手を着いてしまったときの怪我防止のためグローブのリストバンドを使うかもしくは30mm幅くらいのテープを巻いて曲がり過ぎを制限しています。お尻は野球用のスライディングパンツを履いている場合が多いです。(最近はあまり尻餅をつくような転びかたはないですけどね)

あ、そうそう膝もゴツイサポーターしているのでプロテクトされていくことになりますね。
BX用でプロテクターがたくさん出ていますが、私がもし買うとしたら、装着に時間がかからないこと、違和感が少ないものという基準で選ぶと思います。あと自転車用とかバイク用のプロテクターもかなり有効だと思いますよ!(もともとそっちから来てますね)

・サポーター
 右膝骨折と左肩脱臼を経験しているので、サポーターを愛用しています。両方とも関節の可動域を制限して怪我の再発防止をするモノです。

・各部のサポータ
私は右膝骨折と左肩脱臼を経験してまして、右膝と左肩にかなりゴツイサポーターをしています。両方とも関節の可動域を少し制限して怪我の再発を防ぐというモノです。値段的には1個1万円ちょっとと高価なのですが、するとしないでは、安心感が大きく違います。私の膝については、特に心配ないよと医者はいいますが、今ではサポーターしないと怖くて滑れない。
膝のサポーターはその人の症状で固定強度が変わってしまうのでなんとも言えませんが、医者に相談するのがいちばんでしょうね。また、市販のものの他にMAD MAXよろしくというくらいのゴツイのもありますね。これは医者に行って作ってもらって下さい。
(うーん、MADMAXなんて若い人はしらないだろうなぁ???メル・ギブソンの出世作であります)

肩は脱臼癖がありまして、肘が上後方に勢い良く引っ張られると怖いのでサポーターで肘が上がらないように可動域を調節しています。最初はちょっと違和感ありますが、慣れれば大丈夫ですね。私がしているやつは生地が分厚いのでフリース一枚分くらいの効果もありザウスあたりでは、フリース+長袖のジャージくらいで十分暖かい!!!春先は暑くてしてられないくらいですが....我慢してます。

出来る限り、怪我の再発をしないようなプロテクションをすることが大事ですね。また、始めの方に書いたとおり、怪我をすれば、自分が痛い思い、滑れない思いをするのはもちろんの事、友人、家族に迷惑をかけますので、皆さん怪我をしないように滑りましょう。もし、怪我をしてしまったら、何故怪我をしたのか?と原因を自問自答して再発防止をしましょう。(振り返るといろんな事が見えてくる)

今回はこの辺で。

KEEP FUN RIDE!!

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