「東の虎」deッセイ
NO.2
さて、田舎でたくましく育ちました私も、はや幼稚園に入学することになりました。「恥ずかしがり屋で上品な私が、果たしていじめっ子やわんぱく坊主のいる中でうまくやっていけるだろうか?」との両親の心配をよそに幼稚園での生活が始まったのでありました。

私の通っていた幼稚園は「××幼稚園」と言うお寺が経営している幼稚園でした。
先生の中では、加藤先生と樋口先生という二人の先生が印象に残っています。
このような上品な私も幼稚園では、わんぱく坊主の中に入り色々といたずらをしたものでした。
一番想い出に残っているのは…幼稚園では朝「おみ堂」と言う所で(ご本堂)全員でお参りするのですが…
ある日朝のお参りが終わったあと、私はなぜか走って教室に入り、中から窓や戸の鍵を全部閉めてしまい、誰も入れないようにしたのです。でも、入り口の戸だけは鍵が無く(この事を予想していたのだろうか?)私自ら開かないように押さえていたのです。 《今考えてもなぜそんな事をしたのか全く分かりません。でも、その時はとにかく戸を閉めて立てこもっていたのです。》しかし、多勢に無勢で、いかに私が顔が美しいからと言っても、とても勝てるわけありませんよね!そのうち、私の抵抗も力尽き、みんなに手や足を持たれ「おみ堂」に連れて行かれそうになったのです。当然私は私の手を持っている卑怯な奴にかみつき、また足を持っている卑怯な奴を蹴飛ばしたのですが、卑怯にもよってたかって私は「おみ堂」まで連れて行かれたのです。
しかし、どう考えてもあんなバカなマネをしたのか不可解でしかたありません!
当然私は先生にこってり叱られ、反省させられたのでした。

また、ある日…その幼稚園の庭には石碑がありました。ちょうど石碑は石垣の上に建っていました。当然石碑のある向こう側はこちらから全く見えないので、あの事件が起こったのです。 同じ組の仲間が「あの石碑の上を越して石を投げよう!」と言うので、私は「よし!」と言って向こう側を確かめもせず投げたのです。その時、近くにいた仲間が「おい! 今投げた石、先生に当たったゾ!」と言ったのです。 一瞬、あたくしの足はガクガク ヒザはガタガタ! まさか…と思いながら石垣からそっと向こう側を覗くと、確かに先生が石垣の方から教室の方に歩いて行くではありませんか! 本当に石が当たったのかどうか分かりませんが、先生が石を投げた方向にいたのは間違いありません。それ以来私は、石碑を越して石を投げるのはやめました。 でも、もし先生に当たっていたのなら、どうして先生は私を叱らなかったのでしょうか? 

私の幼稚園時代はこのようにとてもマジメな模範生として終わったのです。(どこが?)
幼稚園時代