「東の虎」deッセイ
NO.3
生か死か?
このようなイタズラっぽい私でも、危険なことに出会い、生と死のハザマを行き来したことがありました。

たしか、まだ小学校に入る前の、ご幼少のみぎりだったと思います。祖父か祖母の法事の時だったと思いますが…

その頃はまだ「電気ごたつ」があまり普及して折らず、我が家でも、炭火の「やぐらごたつ」を使っていました。

(炭火のやぐらこたつとは、今の電気こたつのヒーターがある部分に炭火が入れられるようになったもの)

法事で家がごった返していたので、私はじゃまにされ「こたつの中に入って寝ていなさい」と言われたのです。

とても素直な私は「ハイ!ごはんになったら教えてね!」と、こたつの中に入りました。

どれだけ経ったのでしょうか? 気が付くと私の寝ている回りにはたくさんの人がいるのです。そして、すぐ近く

にいたお医者さんが私のか弱い腕に太〜い注射を「ブスリ」と突き刺しているのです。「どうしたの?」と私はいつものような気品高い声で訪ねたのでした。 あとで聞いた話によりますと…。私がこたつの中に入っておとなし

く寝たまでは良かったのですが、そのうち、だんだんと布団をかぶってしまい、炭火のこたつのせいで、一酸化炭

素中毒でダウンしたらしいのです。

それからは家の中は大騒ぎで、お医者さんを呼び手当をしてもらったのです。なんと、鏡を口や鼻に近づけ息があ

るかどうかを調べたりし、太い注射を何本も打ったらしいのです。幸いにも、このようにして一命をとりとめたの

でした。以来、その病院に行くたびに、その事を言われるのでした。しかし、あの時もう少し気付かれるが遅けれ

ば今の私はなかったんだなぁ〜と思うと「ゾ〜ッ」とします。 これが、今までの人生の中で一番大きい事故なの

です。

子供の頃、誰でもがかかる「はしか」にも、当然の事ながらかかりました。病気になると親は多少のわがままも聞

いてくれるので、「はしか」に苦しみながらも「アイスクリームが食べたい!」とか、「マンガの本が読みたい」

と言って、いつも出来ない無理が聞いてもらっのです。 子供ながらにも、「たまには病気もいいもんだなぁ〜!

」と、あの苦しみを忘れ思ったものです。

この事は、私ばかりではなく皆さんも一度は経験したのではないでしょうか?