5.美醜遭い乱れて山河あり
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2002/11/4

 起床、8時半。日本時間では6時半。エアーズロック時間では7時。何気にこの旅行の中で一番ゆっくり寝てた日。身支度をして朝ゴハン。ホテルのレストランで洋食バイキング・・・先に取っちゃったからパンとスクランブルエッグとハムとフルーツとコーヒーにしたけど、実は隅っこに和食もあった。あるっぺは名残惜しそうだった。ここのウインナーはしょっぱくなかった。

 オーストラリアで食ったフルーツは、リンゴ・オレンジ・パインアップル・キウイ・桃缶・ライチ・メロン・スイカと、日本でも普通に見かけるものばかりだったけど、珍すィィものもあった。それは「POWPOW」という英語名、多分日本で言うところの「ポポー」だと思う。あるっぺセンセを始め、周りの日本人客は「・・・微妙」と言っていたけどのりすけは好き。あともうひとつ、真っ赤っかで、やらかいタネみたいのがあって、ものすごく酸っぱいの。切り身になってたから全体の形がわかんなかったんだけど、アレはなんだろね。


 10:20、ツアーの迎えのガイドさん(おぢさま)が来た。バスに乗りこみ、日本人客の泊まってるホテルを廻る。4つほどのホテルを経由して乗せた14人の客を相手に、おぢさまはシドニー観光案内をしてくれた。シドニーに住んで21年というから驚く。道端の駐車違反にも果敢に文句を言い放つ。すげえ。

 この日のツアーは、「シドニー・オージー・おすすめツアー」。駆け足で名所を巡る。しかしこの時シドニーでは“ゲイのオリンピック”なるものが開催されていて、行こうとしているポイントがトライアスロンだかなんかのコースになっちゃったらしく、通行止め。一番に行くはずだったミセスマッコーリーズチェアはおあずけ。なんだよーーー。と、街中で競技用チャリを飛ばしている連中がみんなゲイだってことに気付く。うへァ・・・

 しかし二秒で忘れてオペラハウスへ向かう。でか。白。売店の土産、高。眺めは良いが風強くて髪ばらばら。球を切り取って繋ぎ合わせたとかゆーデザインなのだそーです。イメージは貝殻。コンサートホールは大小8つ、だったかね。この日の夜は東京の弦楽四重奏団のコンサートがあったらしい。予定表を見ただけで行ってないよ。

 次にセントメアリー大聖堂。教会。これもでかい。シドニーオリンピックが開催される直前にできた部分が他と色が違ってて変。それまではフランスのなんたら教会とそっくりだったというのが気に入らなかったか。教会内では撮影禁止ということでカメラは入り口でしまって、美しいステンドグラスのキリストとか聖母マリアとか眺めました。ちゃんとメガネかけて、ね。1ドル寄付してローソクもらって、ちょこっとお祈りもしてきました。

 出る間際に日本人客が写真撮ってるのを発見。貴様らーーー!!! 堂々と撮らずにこっそり撮らんかボケぇーーー!! と叫ぶワケにもいかず、見なかったことに。腹立てて嫌な思いするより、知らないフリして気分良く帰ることを選んでしまった。ワタシらも彼らと大して変わらんですかのぅ。


 次にサーキュラー・キーからクルーズ。船着場の脇の公園の桜のよーな木に紫色の花が満開。例によって名前は忘れた。ちょうど春だし、正に桜のよーな存在で、花見客?もけっこう居た。シドニーも春になるとヘンなひとが増える、という定説に忠実な街であるようで、おかしな格好のひとを発見。スチールドラムを叩く黒いひとも。あんまし上手くなかったけど、50セント投げてきちゃった。

 オペラハウスを望み、なんたらブリッジの下をくぐり、遊覧船はダーリング・ハーバーへ。カジノや船の博物館や水族館などを横目に、陸地に足が着いたらまたバスへ。安い観光ではある。先程のなんたらブリッジですが、結構高いんですよ。人間ってのは高いところが好きみたいで、ここでも列を為して登ってる。料金は日本円で14000円も取られるらしいけど、一日300人とか登っちゃうらしいから、横浜は真似するんならココまでやったらどうかと。

 全日空ホテルでランチ。またもバイキング。ココのパスタは目の前で作ってくれる。といっても麺が作り置きで、オーダーが来たらソースと絡めて暖めるという形式なので決して美味くない。ビィルを1杯飲んで、デザートにケーキまで食った。その後、昨夜カメラを買った免税店で解散し、自由行動。形振り構わず、これでもかと土産を買う。


 オーストラリアでも消費税みたいのがあって、これが10%。ただし観光客は免除してもらえる場合もある。一箇所の店で300ドル以上の買い物をすると、出国する際に税金が返ってくるというもの。300ドルって約22000円くらいなんですが、何気に使うのすっごい簡単。てゆーか土産全部で3500ドルくらい使ってるっつぅ話。まぁ親戚からそんだけ贐をもらってたっつぅのもあるんだけど。あとこの免税店の中に換金所があって、レートがすごくいい。空港では1ドル76円だったけど、ここでは1ドルが72円。

 なんでか知らんけど、シドニーは坂だらけ。ハミルトンは島だったから納得もしたけど、何故港の都市シドニーが坂なのか。バギーのレンタル屋はないんか。ギャラリア(免税店の名前)の入り口が表は1Fで裏は5Fってどうなの。むしろ絶壁。


 くたびれ果ててホテルへ戻り、一休みしてから予約しておいたレストランへゴー。オーストラリア最後のディナーはなんと寿司。さっきも行った全日空ホテルの最上階、暮れ行く街を眺める極上の景色にでろでろになりそうな雰囲気で“豪酒”をぐびり。これオーストラリア産の日本酒。特に美味いワケでもないが、まぁ良し。

 で、寿司はダメでした。シャケとホタテは美味かったが他が。「イカは食う気になれない」「マグロが(絶句)」「イクラ固いんですが」「数の子やめとき」「シャリの酢が足りん」「醤油がダシ入り」「最後に茶くらい出せやゴルァ」とボロクソ。酒が進まない程な寿司は初めてである。結論、寿司は日本で食うに限る!!


 帰り道、24時までやってるスーパーを教えてもらっていたので寄って、明日の朝ゴハンを仕入れる。何故なら最後の日の朝食はついてなかったから。チェックアウト時間が7:20までということだったのでこれまた6時にモーニングコールをセットされてしまっており、朝メシをレストランで食う暇を与えられなかった為と考えられる。まぁいいんだけど。スーパーで買った方が明らかに安いしね。


 風呂場に体重計があったので乗ってみた。のりすけ、式&披露宴前に2kg減ってた体重が更に1kg落ちててびっくり。けっこう食い通しだったよーな気がしてたんだけど。あるっぺセンセは更にマイナス。乗り物酔い+不味いメシだもんなぁ・・・TT



  
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