入院中のおはなし。

 通常分娩ならば4日で退院のところ、切腹組(帝王切開)は7日間の缶詰めである。ちなみに産んだ日は0日目。わたくしは産む前日からの入院なので、計9日間病院にいたことになります。とりあえず1日目まではベッドから動けず、寝返りもできず、点滴のみの味気ない生活。血液検査とかイロイロぷすぷす針刺されまくったので、腕が穴だらけでしたw それでも暇すぎてケータイいじり倒してたワケだが。


 2日目の朝ゴハンから流動食開始。具なし味噌汁、マミー、TBCグレープフルーツ、高カロリー栄養食テルミール2.0αバニラ味。味噌汁がうまくて感動した。他は紙パック入りでストローでちゅうちゅう飲むタイプ。テルミールっていうのがとにかくマズイ。バニラ味というのが致命的。嫌いなんだよバニラ味。ちきしょう乳のためだ、と歯を食いしばって飲む。昼にはバナナ味とコーンスープ味が出たけど、やっぱりマズイ。夜にまたしてもバニラ味。ううう;;

 この日から昼間だけ赤たんと一緒に過ごす。母乳の飲ませ方、ミルクの作り方、ゲップのさせ方などを教わって、おむつを替えたり抱っこしたり。赤い。ちっこい。泣き声があんまりうるさくない。ちゃんと息をしてるかどうかが分かりづらいので、赤たんカゴに「ベビーセンス」という呼吸を感知する機械がついてる。呼吸を感知できなくなるとアラーム音が鳴るのだ。欲しい。退院後も心配なひとはレンタルできるらしいです^^;

 手術経験のあるだんなsまに上から目線で脅されてましたが、術後初めて立ち上がるときも、おしっこするときも、ぜんぜんスムーズでした。辛かったのは最初の1回だけでしたね。傷跡もしばらくは笑うと痛くて死ぬと思ったけど、むず痒くてたまらんとゆーこともなく。切腹楽勝。ただ傷跡が醜いのが難点w


 3日目の朝ゴハンから通常食。ご飯と味噌汁とシシャモで粗食〜♪ とか言ってテルミールが無いのを喜んでたら、昼メシにいきなりハンバーグ定食。しかもデカい。つーか良く見るとご飯も量が多いよ。とってもおいしいけど微妙にキツイw 乳のためにはこれだけ食わなきゃいかんのか・・・? と豪快にゲップしながらお盆を戻しに行ったら、完食してたのアタシだけでした。てへっ☆

 この日、赤たんの聴力検査。赤たんに何か聞かせても反応するとは限らないので、んなもんどーやるんだと思ったんですが、鼓膜だかなんだかに音かなんかを当てたときの反射を測定するんだそうな。へー。で、結果は異常なしって出たんですが「あとになって異常が出ることもあります」ってゆわれた。そおゆうもんか。まぁ退院後も音には何らかの反応をすることがあるので、一応耳は聞こえてるみたいです^^


 4日目、助産師さんがやってきて乳をもんでいった。なんか知らんうちに乳がパツンパツンに張ってたですね。そしたら「あら〜けっこうきちゃってますネ」とかめっさ笑顔で言いながら力いっぱい揉みしだかれまして。これが・・・痛いんだ。涙流しながら足バタバタして「痛い痛いイタイィィ〜〜ぃひぃぃいい〜〜〜!!!」って本気で叫んだ。そのときたまたまマザァが居たんですが、アタシの有様を見ながら「そうなのよねぇ、痛いのよねぇ。人によっちゃあ陣痛より痛いって言うもんねぇ」とか冷ややかにコメントされました。おかげで乳はやわやわになり、乳汁もちゅーちゅー出るようになりましたとさ。

 そしてこの日から一日中赤たんと一緒。つまり夜も一緒ということ。夜中に泣くと周りの迷惑になると思って、それまでは大部屋に居たんですが個室に移らせてもらいました。実際はそんなにでっかい声は出さなかったんですけど、広さがじぇんじぇん違うしトイレつきだったので、移って正解。つーか入院するときにケチって大部屋希望とかゆっちゃったアタシに蹴りをくれたい。2〜3時間おきに起こされるのは何気に問題なかった。というか切腹の傷もうずくし眠いんだけど、んなことゆってる場合ぢゃねー! という気合で起きたんだと思う。


 5日目の朝ゴハンに納豆が出てきて感動。おかげで久々(入院前以来)のお通じ。そしてシャワー浴を許可された。やっと汗を流しましたよ。ずーっと出産時のぐちゃぐちゃのまんまだったんですよ。ベッタベタでしたですよ。生き返るようですた。備え付けのシャンプーはアジエンスでした。なんか「さすがだ・・・」と思った。赤たんは先天性代謝異常の検査。異常なし。

 だんなsまに名づけ本を買ってきてもらう。予定日前の最後の1ヶ月間でやろうと思ってたいろんなことの中で最も重要な事項のひとつであったところの命名ですが、諸般の事情により大急ぎで決めなきゃなんなくなった次第。今時の名づけ本なんか買っちゃうと変な読めない名前ばっか書いてあるんぢゃなかろうかと思ってたので当初は買う気はなかったんですが、そうも言ってられない事態。アタシの口癖の“とりあえずコレでいいや”的なノリで選ぶわけにもイカン。赤たんの一生を決めると言っても過言ではないもんなぁ。どうにかこうにか、音と画数で決めました。本人が気に入ってくれるとうれしいけど。


 6日目、沐浴指導。病院の赤たん用お風呂で、看護師さんに赤たんの洗い方などを教わりました。が、同じ浴槽は自宅には存在しないので、同じよーに洗えないっつーか病院のはデカいし高いし腰が痛くならないんですが、ウチでは非常に辛い。浴室狭いし! 腰が! グガギギ! ところで洗ってる間にヘソの緒が取れたんですが。早かったらしいですね。ちっこい木箱に入れてもらいました。


 7日目、起きぬけの濃ゆ〜い血を試験管3本も取られて、検尿・診察・抜鉤(ばっこう)。手術跡は糸じゃなくてホチキスだったのね。腹膜とやらを縫ったのは溶ける糸なんだろな、聞いてないけど。ぽちぽちっと外して、内診して終了。異常なーし。赤たんは黄疸が出てたので、明日も来てくださいってことになった。出産時に圧がかかってドス黒くなってた顔の赤みが引いてなかったので、センセーも心配して「残っちゃうかもしれないけど・・」と言ってくれたけど、今はすっかりキレイ。湿疹の方がえらいことになってますが。

 昼ゴハンのデザートに柏餅が出た。5月5日。例によってアンコがダメなので、モチだけ食って葉っぱにアンコくるんで返しました。ごめんなさい。

 だんなsま・赤たん・わたくしで看護師さんに写真撮ってもらって退院。お世話になりました^−^



産まれちゃった。 | 実家(パラダイス)にて。
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