産まれちゃった。

 出産予定日は5月26日でした。が、なんでか早く出てきちゃったんですよねー。4週間も早く。せっかちねー。誰に似たんでしょう。おかげでてんやわんやな誕生秘話なので、子供がおっきくなってから読み聞かせてあげるために、できる限り正確に記しておこうという作戦。




 4月26日、トーキョー駅でQちゃんに会って、汐留へGO。パイレーツオブジョニーデップのオブジェがあるビルでパスタのランチをいただいた後、ナントカホテル(超おされ)にチェックイン。レディースプランで足エステを体験したかったんですが妊婦はNGとか言われたので化粧品のセットをもらえるコースに変更。妊婦会話などでダラダラしてから、新宿の美味しいトルコ料理のお店でマッタリしたのち、オペラシティで佐渡裕指揮の東京フィルを聴きながらウトウト。軽くお茶してホテルに戻り、風呂入って、レイア&レウスのクエやってレッドサーベルをコロナに強化して(モンスターハンターの話)(その間Qちゃんはニンテン犬と散歩してた)、1時過ぎに寝た。

 なかなか寝付けなかった。それは単にマクラの問題だろーと思いつつ、うつらうつらしてた27日の早朝5時前、お股からけっこうな量の液体が出た。跳び起きてトイレに駆け込みよく見ると、ピンク色の水でパンツはおろかジャージまでぐっしょり。ワタシは妊娠9ヶ月である。どうみてもやばい。やばいのは分かるが、コレがいったいどーゆーモノでどの段階でどーゆー対処をすべきなのかが分からない。てゆーかどうあれ早いよな。替えのパンツは持ってたけどナプキンなんか無いのでホテルのひとにナプキンをもらった。快く持ってきてくれたけどちっさいの2枚、うーむ買いに行かねば、ホテルの下にコンビニがあったはずだ、つーかこの事態は“おしるし”? “破水”? ネットで調べるか? などとゴソゴソやってたらQちゃんが起きてきた。事の次第を説明し、かかりつけの病院に電話したら(東京に居るってゆったら超ビビられたけど)「そこの近くの病院で診察してもらって、どんな案配かもう一度連絡ください」ってゆわれた。部屋にネット使い放題のPCがあったのでQちゃんが近所の産科を検索してくれた。わりと近所に大学病院があったので即電話。そしたら「それは破水っぽいので、破水した段階でウチに来られると即入院ってことになっちゃうので、そーすると群馬県民的には面倒に違いないので、我慢できそうならがんばって帰った方がいいデスヨ」と。そうか。そうだな。とゆーことで楽しみにしてた朝ゴハン(和食にするか洋食にするか悩んでた)をしぶしぶ諦め、とっとと支度してホテルをチェックアウト。フロントでタクシーを頼んで、すぐ横のコンビニで夜用の巨大ナプキンを買って、ってやってる間に更に破水してジーパン(一張羅)までぐっしょりにしちゃったので超ぴんち。幸いにしてQちゃんが妊娠3ヶ月であるにもかかわらずやたら腹が出てきてしまっているとゆーことで、既にマタニティモードになっていた彼女の替えの服と下着を貸してもらうことができた。身長差が15cmくらいあるので妊婦でなければこうはいかなかった。

 どーにかこーにか東京駅に着き、新幹線に飛び乗り、マザァに電話して熊谷駅まで迎えに来てもらった。Qちゃんは熊谷まで付き添ってくれました・・・ごめんね超アリガトウ;; 一方この日からGWなワタシのだんなsまは電話を30回鳴らしても起きませんでした。

 8時半頃、病院に到着。診察してすぐ、入院決定。病室に入れられ陣痛の進行を待つ間に、家に用意しておいた入院セットのカバンをマザァに取りに行ってもらうよう頼んだ後、よーやくだんなsまが起きた。10時過ぎ。病室で3人でいろいろ相談して、マザァは洗濯、だんなsまは休日出勤と用事を交替で済ませてもらいつつ付き添ってもらった。

 昼ゴハンはちらし寿司。美味。晩ゴハンは肉じゃがと焼き魚。美味だったが食ってる間に陣痛の間隔が短くなってきたので完食ならず。18時頃。

 分娩室に移動した時点で子宮口は2cm。10cmまで開いたのは23時頃だったと思う。もう既に酷い有様ってゆーか寝不足だしとっくに疲れてたワケだけど、コレをやらねば女が廃るとゆーもの。助産婦さんの指示であーせーこーせーゆわれてがんがった。用無しだと決めつけてただんなsまに腰さすってもらいながらがんがった。陣痛の合間にウトウトしてわけわからん夢を見ながらウニャウニャつぶやきながら、だんなsまに「えっ?」とかゆわれながら、がんがったよアタシは。途中でだんなsまの両親が駆けつけてくれたんだけど気持ちは分かるけど冗談じゃないw ふざけんなって叫びたかったのをギリギリで堪えて、落ち着かないから帰ってもらうよう伝えてください、と看護師さんに頼んだ。

 そんなこんなもありつつ、助産師さんが「頭みえてるよーもうちょっとだよーがんばれがんばれ」って励まし続けてくれてたけど、3時間経っても出てこないとゆーことで、センセーが「帝王切開にしましょう」と言ってきた。あんまり長くがんばり続けるのは母子共によろしくないそうだ。ワタシも声が変になってきたし、ていうか手足がおもっくそ痺れてたので(過呼吸のため)、観念してなすがままに。で、おしっこ管入れられて下半身麻酔して手術が始まると、さっきまでのアタシの汗と涙はなんだったんだっつーくらい、あっちゅー間にご誕生である。時間は日付が変わって28日の2時27分。重さは3054g。なんか話が違うなぁ。いいのかそんなにデカくてw 超元気だったので結果オーライでございます。




 初めに破水した箇所が子宮の上の方(高位破水)だったようです。なので一度に全部出ないで、小出しに何度も出たんだそうな。これが下から破れてたらマジで東京で産んでたことになってた悪寒。つくづく危なかった。心から反省。っつぅか、予定日間違ってなかったよね・・・?

 でもって「緊急帝王切開」ということだったワケですが、つまり分娩台でがんばってたときになんで赤たんが出てこなかかったかとゆーと「回旋異常」だったそうです。普通は赤たんが顔を下にしてぐるりんと回りながら出てくるんだけど、アタシの腹の中では赤たんが顔を上にして子宮口にはまってしまったので、がんばっても出られなかったということです。更に吸引器?を使ったりしたので、生まれたての赤たんは顔が真っ赤を通り越してドス黒かったw 頭蓋骨も微妙に長いです。まぁこれはそのうち丸くなってくれると思いますが。とゆーワケでわたくしは2重の苦しみを経験したらしいです。コレ自慢になるの?



入院中のおはなし。 | 実家(パラダイス)にて。
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