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ゲーム開発余話(3)
− 花雀の個人的体験やユーザさんのレポートなど −

●昆明のバックドア('96/05/23)
 「上海」にあんまりよく似すぎていて,なおかつ,本家より出来が良いと言うことで,上海の開発元日本法人の社長さんから,いちゃもんを付けられた,「昆明」ですが,実はこの「昆明」にはバックドアがあります。
 公衆の面前で紹介するときなどに使おうということで,開発当初からこの裏口は付いていました。
 しかし,そのような機会はついに来ませんでしたし,ユーザが少ないため,バックドアに気が付いた方も皆無という状況です。
 で,ここにバックドア大公開。と言うほどのものではないのですが。
 タイルを取っていったときに,途中で取れなくなると,「もう取れません」というダイアログが出てきます。
 そのとき,シフトキーを押しながら,「最初からやり直す」を選択し,決定ボタンを押します。そうすると模範解答モードになって,自動的にタイルが除去されていきます。あくまでも模範解答ですから,別の解法も存在します。
 どうしても解けないときは禁断の手段ですがお試し下さい。
【注意】この情報は,他に転載してはいけません。

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●公用封筒('96/07/31)
 花雀のソフトのレジストは郵政省メールでも受け付けているのですが,ときどき公用封筒で申し込みをされる方がいます。
 民間会社の封筒を使われる場合は割と気にならないのですが,農林水産省xx局とか,xx公団,xx市教育委員会,xx税務署,xx大学xx課などと名前の入った封筒がポストに入っていたりしますと,思わず,「えっ,これ何?」と叫んでしまいます。
   もっとも,XX弁護士事務所から来たメールは,本当に係争の手紙で,しばらくやりあう羽目になりました。いきさつは
「昆明」を見てください。

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●カナダからのメール('96/09/01)
 このホームページは,日本のユーザの方を対象としていますし,ほとんど日本語で書いてありますので,外国人の方は見に来ない物と思っていました。
 ところが,この間,カナダの方からメールが来て,「花札」をダウンロードしたのだが,レジストはどうすればいいのかという,問い合わせがありました。
 「花札」はテクニカルタームを英訳するのが難しいため,外国での公開はしていないソフトで,どうして「花札」の存在が分かったのか不思議でした。
 メールでやりとりした結果分かったことは,
 彼は,ブラッドという純粋のカナダ人で,日本語はまったく分からず,マシンも英語版のWinodws3.1を使っている,花札は日本人留学生に教えてもらったので遊び方は知っていて興味があるという事でした。
 EXCITEを使って「HANAFUDA」で検索したら,WWW2.GOL.COM/USERS/TM/BOOKMARKS.HTMLというのに,私のホームページの紹介が載っていたそうです。
 もちろん,私は,このホームページは全然知りません。
 インターネットの不思議な広がりと,「HANAFUDA」だけで,私のホームページまでたどり着いてしまった,ブラッド君の執念に驚きました。
 彼のマシンでは日本語は化けてしまうけど,ゲームのルールは知っているので,何も問題ないそうです。

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●牡丹に蝶('96/12/09)
 花札のゲームを開発していて気が付いたのですが,6月の十点札,「牡丹に蝶」の図柄は書籍によって,上下逆のものがあるのです。
 手元にある書籍で調べてみと以下のようになります。
1.の形
 大日本百科事典ジャポニカ(小学館)
 花札必勝これでOK!!/田中健二郎(金園社)

【推定理由】
 菊,萩,梅の十点札は,図柄の上下がはっきりしており,赤い雲が上にある。

2.の形
 日本大百科全書(小学館)
 花札を初めてやる人の本/渡部小童(土屋書店)

【推定理由】
 蝶の飛び方に着目すると赤い雲が下の方が自然。

 小学館の百科事典同士が違うというのはマズイんじゃないかと思います。
 私の意見は,1の方です。あまり根拠はないですが。
 実は,柳のカス札もあまりよく分かっていません。
 ゲームソフト開発といっても,実際にプログラムを書いている時間は少なくて,こういう話に時間がかかるものなのです。

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