ナビトラジェネレータ

旧称 GM38データディスプレイ


詳細は、HAM Journal No.103 PIC使いこなし徹底ガイドにも書かれています

bugfix 2004.1.24

最終更新日 : 2004.1.24


特徴

PIC(PIC16F628)のみで、GPSレシーバからのデータをAX25のナビトラビーコンに変換する装置です。モデムなどの外付け部品が不要で極めてローコストで、小型に製作可能になっています。本装置と、GPSレシーバ、通常の音声用ハンディートランシーバがあれば、ナビトラビーコンの発生が可能です。

旧版のPIC16F84-10MHzから、PIC16F628-20MHzに移植し、従来のAX25 UIパケット(ナビトラビーコン)発生機能と、GPS衛星受信状態表示の両方の機能を持ち、事前に登録した4種類のビーコンから選択して任意のビーコンを送信する機能も加えました。デジルートは2カ所まで指定できます。また、なびとらMAPにも対応できるようになりました。

主な仕様

表示機能(16桁×2行)
モード1:緯度経度、高度、移動速度、移動方向、移動方向の矢印、測地状況
モード2:測地方法(2D/3D)、衛星数、捕捉衛星数、衛星番号、受信信号強度

スイッチ
SW1:ON=強制送信(1秒毎)、OFF=1秒〜255分毎送信
SW2:表示モード切替
SW3:送信ビーコン選択(4種類/最大20文字/漢字可)
受信信号(SQL)による送信禁止機能

設定項目(RS232Cにてパソコンから設定)
自局コールサイン、SSID可(0-15)
デジピータ指定1
デジピータ指定2
送信メッセージ1
送信メッセージ2
送信メッセージ3
送信メッセージ4
自動送信間隔 (0-255 単位は秒or分)
高度情報送出 ※表1

※表1
設定値 0 1 2 3
高度情報付加
送出時間単位

※eTrexのみ、feet(フィート)で高度情報を送れます(専用プログラムが必要)。

パソコンからRS232Cで設定する内容
PUSH [ESC] KEY
MY:NOCALL-0

D1:RELAY -0

D2:NAVIG -0

MESS1:
MESS2:
MESS3:
MESS4:
TXC:
ALT:
ESCキーを押す
自局の現在のコールサイン表示
変更するならコールサインを入力、変更しなければENTER
最初のデジピータ局の現在のコールサイン表示
変更するデジピータ局、コールは必ず6文字で、6文字未満ならスペースを入れる
2段目のデジピータ局の現在のコールサイン表示
変更するデジみーた局、SSIDは0〜9、10以上はA〜Fで入力する。
送出メッセージ#1の設定
送出メッセージ#2の設定
送出メッセージ#3の設定
送出メッセージ#4の設定
ビーコン送信間隔、000と数字3桁で入力、単位は「秒」か「分」、eTrexの場合は異なる
高度情報の付加、ビーコン送信間隔の単位の指定、数字1桁で入力、詳細は「表1」
※設定モードに入るには、SWを押しながら電源を入れる/通信速度は4800bpsです。

TXC(ビーコン送信間隔)とALT(高度情報)の設定例
ビーコンを60秒間隔で送出、高度情報を付加しない場合
GM38 : TXC=060 ALT=0
eTrex : TXC=030 ALT=0

ビーコンを10分間隔で送出、高度情報を付加する場合
GM38 : TXC=010 ALT=3
eTrex : TXC=005 ALT=3

備考
eTrexは設定数値の2倍の時間になります。
ビーコン送出中の時間はカウントされないので、実質間隔は設定時間より1〜2秒長くなります。
時間はGPSレシーバのデータ(GPRMCなど)数を基準にしています。
GM38はGPRMCで、eTrexはGPRMZを検出後、表示、送出します。
高度情報はメッセージに[0050m]のように表示されます。

液晶ディスプレイ内蔵型 (4号機)


GM38 + C611用モデル

2002.10.25

AKI-PICマイコンボードを使わずユニバーサル基板のみで組んだモデル。16桁x2行のLCDには、緯度経度などの他に、見える衛星の数や受信感度も表示できる。GPSレシーバはGM38とeTrexに対応、トランシーバは八重洲/スタンダード/ケンウッドなどに対応する。音声スケルチを搭載し、受信信号がある時は送信禁止が可能。メッセージ欄に高度情報を出力可能。写真は、GM38 + C611(スタンダード)用のコネクタが付いている。

回路図
2002.8.18版

2002.6.18
eTrex対応で、かなり苦労しました。GPSデータ処理系プログラムのほとんどを書き直すハメに・・・ 未だに、GM38とeTrexの両用化ができておらず、プログラムが別版になってます。また、eTrexに限りフィート表示が可能になりました(プログラムは未掲載)。
2002.8.11
GM38とeTrexの自動切り替えが可能になりました。
2002.9.2
ソースを公開しました。
2002.10.25
アップロードを忘れていた(^^;)インクルードファイルを載せました。ソースリストをアセンブルするときにお使いください。

プログラム
GM38 & eTrex 自動切り替え版 (2002.8.18)
ソースリストはこちら (2002.8.18版)
インクルードファイル1(gm38fnt1.asm)
インクルードファイル2(m-branch.inc)

2004.1.24
速度が半分になってしまう現象の修正(α版 十分なデバッグはされていません)
速度取得をGPRMC(ノット)から、GPVTG(時速Km/h)に変更しました。しかし、自分のeTrexはGPVTGが出力されず、GM38のみのテストです。GM38もうまくGPVTGのパラメータが入らないので、ちゃんとしたデバッグができません。バグレポートを頂ければ幸いです。hexファイルはこちら


eTrex用 液晶ディスプレイなしモデル (3号機改)


eTrex + ケンウッド用モデル

2002.10.27

現在、3号機改を、大幅に改造中です。今回の最大のポイントは、PICの4MHzの内部RC発振器だけで動作させること、3V動作を可能にさせることです。MAX232やセラロックが載った秋月のマイコン基板は使わずに作れます。当然LCDも付きません。現状では、何とかeTrexからの信号を解析し、ビーコンを出して、別のTNCで復調できるまでになりました。ただ、FSK音がかなり濁っています。4MHzでは、かなりキビシイ感じです。もうちょっとプログラムのシェイプアップが必要そうです。eTrex+3号機改+C601を持って秋葉原をウロつくことが夢なのですが、まだ実現しません(^^;)

この改造が終了したら、3号機改→5号機となり、3号機改は開発停止になります。

途中経過・・・ 2003.7頃

実は何個か作ってみました。4MHzだとちょっと重いです、FSKの音も汚く復調が悪い感じです(^^;) その後、PIC12F675に移植してみました。PWMでFSKをして、クロックは20MHz、電圧は3Vです。RS232C(GPS)もソフトデコードになります。で、結局、PWM方式では、ソフトが重すぎて、FSKがスムーズに発生できません。無理してPIC12F675化しても無意味なので、挫折しました(笑) 現在プロジェクト停止中です、そのうち、PIC16F819でも使って温度計でも載せるかな・・・


3号機改は開発停止予定です

2002.8.18

eTrexには立派な液晶表示器があるので、わざわざキャラクタ・タイプのLCDを付ける必要はありません。と、いうわけで、3号機を改造して、液晶無しモデルを作ってみました。秋月のAKI-PIC超小型マイコンボード(PIC16F628)を使用しています。回路は、4号機からLCDを抜いただけですが、動作確認用にLEDを付加しています。データ入力はeTrex用(2.5φステレオジャック)、トランシーバはケンウッド用です。プログラムも4号機と共通です。


小さな箱があれば、5x5x2cm程度に収まるのだが・・・

LCDが無いので、コールサインなどの設定は、すべてパソコンを使用しなくてはなりません。パソコンとの通信には下の写真のようなアダプタを使います。設定方法は4号機と同じです。設定モード時にはLED2〜3が連続点灯します。

LCDの代わりにLEDが3個ついています。送信インジケータはPTT連動です。送出データ確認用は、4種類の送出メッセージのどれが送出されるか目視で確認できるもので、消灯=0、点灯=1で2進法、4種類を認識できます。電池節約の為にGPRMCセンテンスと同期して点滅します。GPSレシーバからデータが来ているかどうかの確認にも使用できます。ただし、メッセージ0の場合は点滅しません。

LED 内容 色(参考)
1 送信インジケータ
2 送出データ確認用1
3 送出データ確認用2
メッセージ LED2 LED3
0 OFF OFF
1 ON OFF
2 OFF ON
3 ON ON
回路図
2002.8.18版


プログラム
LCD無し版(2002.8.18)


GM38って何?・・・


旧版GM38データディスプレイの情報はこちら・・・