オーディオ日記 第58章 遥かなり夢追う日々(その21)2025年3月6日


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Bluesound NodeのDSD対応:

Bluesound Node Gen3 (N130)でやっとこさDSD音源を再生できるようになった。昨年11月頃に新モデルに限って対応がなされていたが、当方所有のモデルでは未対応であったのでちょっと不満が残っていたもの。従来は、自分でDSDtoPCM変換をした音源ファイルを別途用意しておかねばならず大変面倒であったので、良く聴く音源しか変換を行っていなかったが、これで全てのDSD音源が所有のNodeでもそのまま聴けるようになった。ただし、PCM 88.2KHz/24bitに変換されて(S/PDIF、USBとも)デジタル出力され、USB出力におけるDSD Native、DoPのサポートはない。ベストな再生方式ではない(注記1)かもしれないが、デジチャンにS/PDIFフォーマットを入力をするという我が家の構成なのでこれで良しと思う。思い返せば旧モデルとなるNode 2iを導入したのが2020年で、現用のNodeでも2021年8月ともう随分の前の導入になる。

導入時のセットアップ画像(左がNode、右はNode 2i):
Bluesound Node Gen3

ライブラリー音源とAmazon Music音源(Qobuz音源も可)を混在させたプレイリストが作成可能で、音源の所在に係わらずシームレスに聴ける点が当方にとっては非常に大きく、全体的な操作性、UIも概ね秀逸で現在も愛用している。この間にせっせと作成したAmazon Music廻りのプレイリストも結構な量となった。もちろん、細かいところではなお改善を期待するところがあるのだが、このプレイリスト廻りにおいて「Amazon Musicを主軸とする限り」では現状Bluesound/BluOSを越えるネットワークストリーマには出会えていない。Amazon Musicのプレイリストとライブラリ音源用の(別途外部ツールにて作成した長大な)m3uプレイリストを合体させてBluOSのプレイリストを作れる点など当方の使い方に大いにマッチしている。

BluOSにおける音源とプレリスト、プレイキューの相関図:
Playlist Operation Concept

なお、この5年程度の期間においてBluOSのバージョンアップはかなりの回数が行われおり、着実に機能アップや改善がなされてきた。かってのオーディオ機器では考えられなかった機能の向上がソフトウエア的に(かつ無償で)行われるのは時代の進歩だと思うし、ユーザーにとってはせっかくの機器が陳腐化しないということは大変ありがたいことだと改めて実感する。

一方で、Eversolo DMP-A6は多機能(デジタルイコライザがかなり秀逸)でいろいろな使い方のニーズに応えてくれるという観点から総合的な評価は高いのであるが、Amazon Musicに係わるプレイリストという観点で評価すると残念ながら今の段階では落第である(基本的な機能であるはずのAmazon Musicプレイリストの読み込みをEversolo Controlから行うと300トラックを越えた辺りからエラーとなってしまう。DMP-A10という高額な機種もあることなので今後の機能改善にて本当に何とかしてくれぬものかと切望するのだが)。
(2025年3月26日追記:Eversolo Control V1.1.61にて上記の問題は解決された。(追記終わり)

そろそろ終の棲家となるようなネットワークストリーマを導入したい、、、と希求しているけれど、なお希望する使い勝手(UI)を満たせるほどの機器がない。ソフトウエアの細かいレベルまでブラッシュアップしようとすると存外にコストがかかってしまうものだし、ユーザーの購入動機は使われているハードウエアパーツや基本的な機能が中心となってしまうので、販売拡大に即結びつかないような投資をすることは経済原則的に成り立たないとは理解しているが。

このような不満点は、Amazon Musicを前提にしてしまっている当方にも落ち度がある訳で、国内音源の充足度から一旦サブスクリプションを選定し、そこでプレイリスト等を充実させてしまうともうどうにも動きが取れないのだ。これは当初から予感していたことではあるが、まさにサブスクの呪縛と云っても差し支えないだろう。更にAmazon Musicにおける仕様上の様々な制約(敢えて密林の呪いと呼ぶ)は、ユーザーのみならずメーカーにも及んでいるような気がしてならない、、、

Bluesound Nodeの上級モデルであるNode ICONもそこそこかなと思うけれど現状ソフトウエア的な機能の部分にはほぼ差が無いので当方的には魅力に欠ける。SFPスロットさえ付いていれば、即刻買い替えもありかもと思うが、これは今後のマイナーチェンジに期待ということになる。

(2025年3月17日追記)重要。BlusOSにおけるプレイリストのバックアップ、リストアの機能が削除されてしまっていた(数か月前のアップデートによるものらしい)。従って、現行のNodeからNode ICONに機器変更を行う際、BluOSプレイリストの移行をこの機能を使って以前のように簡便に行うことはできず「全くの作り直し」になってしまうことが判った。これには脱力!(追記終わり)

(注記1)
DSD音源をOn the FlyでPCM変換しながらの再生については、Symphonic-MPD IIをベースに「SoXのPrecision 28(最高レベルの精度)」にて176.4KHz/24bitへと変換する方式が我が家では若干ながらも良いようには思える。但しストリーミング中心となった現在、新たにDSD音源を購入することは多分もう無いだろう。

(注記2)
本件は、3月4日付リリースのBluOS 4.8.21にて対応となったもの。BluOS 4.8.21のリリースノートは こちら に。また、DSD再生に関する案内は こちら にあるが、N130において可能となった旨のアナウンス等は無い。