宅内配線に悩む(その4):
先にストリーミング用のネットワーク環境のブラッシュアップとして天井裏に光ファイバーを通したのだが、結果としてシンプルな配線とすることができたし音もそこそこの気分なので、これを少し拡大して我が家全体のLAN環境にも適用してみようかと更なるプランを練ってみた。(これは音の向上云々を狙ったものではなく環境整備の一環)
ベースとなるコンセプトは概ね以下の通り。
1.ルーター(キャリアー貸与品)は機器変更ができないのでインターネットアクセスのみが通る経路に限定する。
2.この目的のため、天井裏に上流用のスィッチングハブを新たに設置して、宅内の通信はこのハブより下流で完結させる。
3.光ファイバーの経路はそれぞれ独立させるため、二重化する。
4.Wi-Fiアクセスポイントはこのハブに接続する構成へ変更する(現状はルーターへ接続)。
想定する構成概要図::
このコンセプトに基づく機器の要件としては、
1.ハブの構成は光ファイバーを二重化するのでSFPを2個、RJ-45ポートを8個を持つものが必要となる。
2.天井裏設置のため、機器としては産業用ハブに準じるものとし、電源内蔵(IECインレット仕様、メガネやACアダプターは不可)のもの、スィッチング速度に余裕のあるもの、を候補としたい。
3.SFPモジュールは(10Gの速度は不要で発熱を抑えることも望ましいので)1G対応とし、光ファイバーはLC-LC MMF/OM3とする。
多少悩んだ点は天井裏に設置する機器が増えてしまうことで、これを解決するためにはWi-FiアクセスポイントとSFP、ハブ機能のすべてを備えた機器が望ましいのだが、あれこれと探してみた結果これはというものには行き当たらなかった。
なお、この上流のハブから二本の光ファイバーがオーディオ環境までひかれることになるので、新たな一本はEversolo DMP-A6専用(但しメディコンを介在)とし、既存のもう一本はSFP付きハブ(LHY Audio SW-6)との接続のまま。このSFP付きハブにはBluesound Node、Symphonic-MPD(兼音源用サーバーPC)を繋げるスタイルでここは変わらない。この2本とする構成は、将来的に(?)SFP付きのネットワークストリーマの導入の場合にも「専用で」対応できるようにしておくことがベターじゃないか、という意図による。ただし、個別にすることが本当に意味のあることかどうか明確に判っている訳ではない。
要件を満たすようなハブの候補をあれこれと探して最終的にFS.comのSOHO用L2マネージドスィッチ
S2805S-8TF
を採用することとしたが、納得の価格でもある。また、同社の
SFPモジュール
も同時に2個導入するのだがこちらもまぁ何とも廉価(SFPモジュールによる音の差というものは当方は駄耳故に検知できていない)、
光ファイバーケーブル
は云うに及ばす、、、オーディオ用機器でなければこんなにもリーズナブルなものかと思ってしまうほど。
(参考)FS社の製品やサポート、サービスは極めて良心的なものだったので当方としては高評価、推し。
天井裏の仮設置状態:(左が今回設置の上流スィッチ、右は中央がルータ、左がWi-Fi機)
このところ、Topwing OPT ISO BOXという面白い
機器
がそこそこ手頃であるし導入が簡単なこともあって評判となっているようだが、これに比して半額以下で上記のセットが揃ってしまう訳だ、う~む。
もちろん、当方のように宅内LAN環境全体までどうのこうのというようなオーディオファイルは少ないのかもしれないが、何となく「光絶縁」という効能が音に関して認められ、一人歩き(?)しているところもあるようにも思われる昨今、自身で宅内LAN環境の光ファイバー化を行った方が音質向上のための試行ということに留まらず、あれこれと多彩に楽しめるはずなのだが、、、もっともEdiscreation Fiber Box 2などに比較すれば桁一つ少ない
投資
なのでごくシンプルな機能と使い勝手ということもあって、これはこれで「あり」なのかもしれない。また、音に拘るとすればやはり高価なものにも存在意義はあるはずなので、選択肢は様々で良いのだと思う。
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