オーディオ日記 第58章 遥かなり夢追う日々(その6)2024年10月12日


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遥かなり、迷走の時代:

データを整理していたら、かなり昔の画像があったのでふとじっくりと眺めてみたが、しばし絶句となった、、、今でも自分の音にそれほど自信が持てているわけではないが、やっぱりこれじゃ駄目じゃ~ん、と天を仰ぐ。もちろん、その時々において自分なりには考えた構成だし、これでも音楽を聴くことをそれなりには楽しんでいたと思うのだけれど。

今にして冷静に見ればやはり「機器が多すぎる」ということ。これは多分現状でもほぼ進歩していないと反省せねばならない。シンプルな構成の方が音的には好ましいと思うことは多々あるし、複雑すぎる構成やその為の結線は却ってシステムの弱点ともなってしまう。翻って現状のシステムを鑑みてもこの点については成長した形跡が認められないのはいったい何故なのか。。

機器をため込んでしまう、というのはある種オーディオファイルの性癖(あるいは単なる物欲?)なのかもしれないが、本来目指すべき「音の吟味」と「雑味を削ぎ落していく」というシステム構築の観点からは、これはもう落第としか云いようがない、、、

MDデッキにブラウン管テレビが時代を語る:(目を覆いたくなるような機器の積み上げ、、、)
Hsitory of My System

リボンツィータのダブルスタック:(意味があったのか無かったのか、、、) Hsitory of My System

サブスピーカーに浮気:(サブというほど小さくはなく、これじゃメインを活かせない、、、)
Hsitory of My System

パソコン部屋のサブシステム:(こちらの方が音はまとまっていたかも、、、)
Hsitory of My Sub-System

何十年もオーディオをやって来て、自分のシステムの出音が果たして以前より本当に進歩したのかどうか、正確には分析できないことも多いのだが、こうやって振り返ってみると今なら多少は見えるようになったということなのか、改めて反省点も浮かんでくる。心の中には「Simple is the best!」という確固たる(?)信条があるにも関わらず、それが守られていない。

おそらくは機器を新しくすれば、あるいは「あの」機器を追加すれば何某かの向上が実現できるかも、という(藁にもすがるような?)想い、そのような期待感が無いとは否定できない。期待値がある故の購買行動なんだろうけれど、挙句単なる散財に終わっていることも多い訳だ。趣味と考えれば、このこと自体を無駄とも云い切れないのだが、そろそろこのようなサイクルは終わりにしないといけないとも強く思う。

徐々にシステムを縮小し、身の丈にあった音量で静かに音楽を楽しむ、そのような境地に向かわねばならないと考える。現状ではオールインワンのネットワークストリーマがあって、これにアクティブスピーカーを組み合わせれば及第点の音は充分出せるし、何より無限の音源を楽しむことに専念できる。だが、だが、その方向に本当に舵を切れるのか? 今のシステム構成の音をもうあと少し煮詰めなくても良いのか、目指すゴールはここから僅かな距離にあるのではないか、、、

その(実際には到達できない)想いは昔より今に至るまでずっと引き摺ってきたものでもあるのだが、その一点が今すぐの断捨離を躊躇させてしまう。結局のところ昔も今も迷走しているという点は何ら変わってはいないと痛感せざるを得ない。これがつまりは良くも悪くも自分のオーディオの道なんだろうか、、、