Marten Coltraneの研究:
最近発表された
Marten Coltrane Quintet
というスピーカーシステムの構成が琴線に触れる感じだったので取り上げてみたい。未だ国内でのアナウンスは無いようだが、昨年のステサングランプリとなったMarten Mingus Septetと比せば外観とプロポーション的には断然こちらだな~と思う。4Way構成であるという基本は同じであるが、Mingusはパッシブラジエターを背面に背負っているけれど、こちらは口径のやや大きい二発のウーファユニットにとどめている、という差異がある。
Marten Coltrane Quintet(左)、Marten Mingus Septet(右)
高域のダイアモンド、中高域のベリリウムというところは継承されており、いずれの機種もBliesma製ユニットのOEMと推定される。低域はAccutonのアルミハニカム(口径は異なる)。Coltraneでの中低域は「Convex Carbon」を採用したという凸型のユニットでここに大きな特徴があると思うし、極めて魅力的なユニットでもある。Accutonのセラミックからこのユニットに変更した理由は定かではないが、ユニットの形状がすべて凸型でそろっていることは見た目的にも統一感があって好ましい。
Convex Carbonと呼んでいるのは当方の把握している限りではあるがMorelの車載用スピーカーユニット。Morelから調達している可能性があるかもしれないが、そうだとするとMorel製のユニットを採用するのはMartenではこの機種が初めてとなるだろうか。(Morelの
ユニットカタログ
には類似のユニットは見当たらないので、当該ユニットには興味津々である)
なお、このスピーカーシステムの形状、使用しているユニット構成など、当方の理想?とするような感じでちょっと、、、欲しくなる。だが、まぁ国内での価格(未発表、推定2,500万?)は到底手の届くようなものにはならないと思う。
参考となる点はすべてが一次オーダー(-6dB/oct)のネットワークであろうか。4wayともなるとかなり複雑なディバイディングネットワークにならざるを得ないと思うが、これにより素子構成のシンプル化を図っているものと推定される(残念ながら画像はない)。また、Martenが敢えて-6dB/octのスロープ特性を採用している理由にも注目している。位相や音色の観点とは思われるが、是非聴いて確認してみたい点である。
当方もこのところの一連のスロープ特性への取り組みで、中高域、高域のクロスに於いて、-6dB/octを採用するに至っているのだが、中高域のユニットがほぼ同じと思われるので、この辺りに興味がどうしても集中してしまう。またクロスオーバー周波数もMartenでは6,000Hzとしているが、当方は6,300Hz。ここも案外と共通項に近いものがある。
(注記)Coltrane Quintetのクロスオーバー周波数は170Hz、1,000Hz、6,000Hzであると公開されている。我が家では低域、中低域は-12dB/cotを採用しており、全て-6dB/octもトライしてみたが現状納得には至っていない。
まぁ、外観やユニット構成はともかくも最終的には音を聴いて見なければ始まらないのだが、このスピーカーシステムを眺めながらあれこれと妄想すると、やはり我が家でも低域を24cmのCarbon Textremeユニット二発で設えてみたくなってしまう、、、
(雑記)旅のプランニング:
今年もまた夏の時期に北海道へ旅する予定なのだが、これで一昨年、昨年に続き三年連続の北海道となる。今回は利尻島、礼文島に少しゆっくり滞在して北の島の夏を楽しみたいと思っている。
夏休み前の時期を予定しているので比較的空いているはず、と思ったのだがさにあらず。やはり円安の影響で海外旅行には行きにくいせいなのか、それとも海外からの旅行客が一段と多いのか、、、宿の予約などに多少難儀した。
旅の計画を立てる時は、ざっと廻るエリアとそこでの滞在日数を決めた上で、まずはホテル(あるいはキャンプ場)の選定、予約をしてしまう。その上で往復や島へ渡るのに必要となるフェリーの手配をする。宿泊場所やフェリーの出港時刻によってそのエリアでの活動時間が決まってくるので、それをベースにその付近で廻りたいところの詳細をピックアップしていく、という手順だろうか。
今は殆どネットで予約(ならびに支払い)が出来てしまうので、案外と楽にラフプランが確定する。以前であれば気の向くまま、天気次第であちこちキャンプして廻ったのだが、このところは年齢も鑑みて?半分以上はホテル泊としているので、臨機応変というか自由度は落ちていて、「冒険の旅」という感が少々減ってしまっていることは残念ながら否めない。
日程表の詳細をパソコンに打ち込んで一覧表にしておけば、宿泊先や港の所在地、予約番号等を一括で管理できる。拠点間の移動はネットにてNAVITIMEのようなサービスを使えば、区間の距離、大体の所要時間、高速道路その他のルートなどが簡単に把握できるので、それも表に加えておくことがポイント。
車の運転は現在ではカーナビに頼ってしまうことがほとんどで、拠点移動の際は次の目的地となるホテルの電話番号をカーナビ入力するのが早く、電話番号も日程表の重要な情報として欠かせない。この日程表が完成すれば、基本となる旅のプランニングは出来上がりとなる訳だ。プラン作りも面倒ではあるがそれもまた案外と楽しい。
なお、ガイドブックに掲載されていないような所謂「穴場」にも行ってみたいもの。この種の情報を仕入れるのが肝となるだろうか。もちろん、ネットにて隠れたお勧め情報を探しておくことは必須。さらには現地でマイナーと思われるような場所の情報も仕入れる。地元の方にお勧めの場所を尋ねてみる、等々。この辺りが旅の本当の意味での醍醐味なんだろうと思う。
せっかくなのでなるべく長くとは思うのだが、この年齢ともなってくると体調や体力も少々気にはなってくるもの。今回は17日間の予定であるが、さてさていつ迄このような旅ができるだろうか、、、
Blisma M74B用4way構成の設定値(2024年4月16日)
項目 |
帯域 |
備考 |
Low |
Mid-Low |
Mid-High |
High |
使用スピーカー ユニット |
- |
SONY SUP-L11 |
(Experimental) BeW-16 |
Bliesma M74B |
Scan Speak D2908 |
- |
能率 能率(90dB基準相対差) |
dB |
97.0 (+7.0) |
87.5 (-2.5) |
97.0 (+7.0) |
92.0 (+2.0) |
|
DF-65の 出力設定 |
dB |
+1.0 |
+1.2 |
+0.7 |
+3.7 |
|
マスターボリューム アッテネーション |
dB |
-9.0 |
-2.0 |
-3.0 |
-0.0 |
|
パワーアンプでの GAIN調整 |
dB |
0 |
0 |
-12.0 |
-12.0 |
|
スピーカーの 想定出力レベル |
dB |
89.0 |
86.7 |
82.7 |
83.7 |
|
クロスオーバー 周波数 |
Hz |
~ 315 |
315 ~ 800 |
800 ~ 2800 |
6300 ~ |
High Pass ~ Low Pass |
スロープ特性 設定 |
dB/oct |
flat-12 |
12-12 |
12-6 |
6-flat |
|
DF-65 DELAY 設定 |
cm |
-19.0 |
+22.0 |
+20.0 |
+19.5 |
相対位置と 測定ベース |
極性 |
- |
Norm |
Rev |
Norm |
Norm |
|
DF-65 DELAY COMP (Delay自動補正) |
- |
ON |
自動補正する |
DF-65デジタル出力 (Full Level保護) |
- |
OFF |
保護しない |
|