オーディオ日記 第55章 この道はどこへ続くのか(その10)2023年6月12日


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風に舞う:

西からのやや強い風はピンネシリに遮られて上に向かい上昇気流となる。北海道滝川市の西南西に位置するピンネシリ(標高1,100m)は6月上旬の今でもところどころに雪渓が残っている。滑空場のある 滝川スカイパーク からもその雪渓の残る様子が遥かに望めるが多少距離があるのでそこに行くまでは曳航機によって付近までトーイングしてもらう必要がある。曳航機から離脱した後はこの上昇気流に乗って案外と楽に高度が稼げ、雪渓を見下ろしながら頂上付近の上空で30度バンクの旋回を続けていれば高度5,000フィート以上に上昇していつまでも飛んでいられる。エキスパートともなれば5~6時間も飛び続けていることが多いが、当方レベルでも一時間以上は滞空可能。

このようなソアリングは極めて爽快で「トンビがくるりと輪を書いた」の言葉通りに、鳥になったような自分を実感する。風切り音は夢見ているような心地良さで(ここにBGMとしてモーツアルトの旋律を流せれば最高なのかも?)、何より自然との一体感で心が解放され、気持ちが浮き立つ。風に舞っている自分がここに今いるのだ。

天候にも恵まれた:
Takikawa Sky Park

今年の北海道は単独行となった。このため、今回の旅はソアリングを堪能することを主目的としたのだが、天候や気象条件にもそこそこ恵まれて合計で16フライトすることができた。飛べるということは限りなく幸せだと思う。家内は加齢からくると思われる膝の痛みがあってあまり無理をしない方がいいだろうということでの一人旅なのだが、これはこれで楽しく無い訳ではないけれど、ほとんどいつも一緒に旅行していたこともあってちょっぴり寂しさも残る。古希を超えてしまった自分にはこんな遊びも程なく出来なくなるだろうし、二人で旅することもいつか終わりが来ることは(どちらが先に逝くにしても)不可避、、、

滝川はグライダーがぎっしり並ぶ聖地:紹介動画はこちら に。当方もちょっぴり出演!
Takikawa Sky Park

いつ、どのように終わることになるのか、どんな消え去り方になるのか、自分では予測もつかないことであるが、そろそろいろいろな意味で覚悟をしておく必要があるんだろうな、とも思う(既にエンディングノートは書いた)。

海(セーリング、ダイビング)、山(登山、スキー)、空(ソアリング)と、どちらかと云えば体育会系の趣味が多かったのだが、これには健康と体力、そして遊び倒そうという気力が何よりも必要。誰にでも等しく時間は流れるのだが、猶予の時間というものは皆同じではなく、おそらくは人それぞれ定められたものがあるんだろうと思う。また、この手の趣味はやはり年齢と共に手仕舞いも考えねばならないだろう。そしてそのことを受容し達観して行かなければならない。

比して、オーディオのような文化部系の趣味は多分ぎりぎりまでは続けられるんじゃないかと思う。PCオーディオなどを含めて常に新しくて、音の良い(?)はずのものを追い求めて行きたい。ここには探求心と何某かの財力が残されていれば継続できるだろう。ただし、聴力にも衰えが必定なので、あまり爆音で聴くようなことはせず(時にはしてしまうが)、耳を労わるのも大事なこと。

けれども、このところちょっとオーディオに関しての注力度が自分でも下がってしまっているように自覚しており、もどかしくもある。自分なりに期待、注目していた製品が遅れに遅れて何時まで待っても出てこないし、春とアナウンスのあったBluOSの新バージョンも秋まで延期になってしまった、などということも遠因のひとつだろうか。また、気持ちの面では現状そこそこ納得の音で聴けている、という心理的な要因もあるかもしれない。

だが、「遊びをせんとや生まれけん」を肯定的に解釈すれば、こんなことではいけないな、と思う。今一度オーディオで自分のやりたいことを整理した上での目標建ても必要だろう。モーツアルトの旋律に乗って心が躍り、舞うような音に自分のオーディオを更に成長させたいのだ。


                 4way MW16TX構成の設定値(2022年1月3日更新)
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
SB Acoustics
MW16TX
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
能率
能率(90dB基準相対差)
dB 97.0 (+7.0) 87.5 (-2.5) 110.0 (+20.0) 93.0 (+3.0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +1.0 +1.0 -9.0 +4.0
マスターボリューム
アッテネーション
dB -9.0 -2.0 -3.0 -0.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0 0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 89.0 86.5 86.0 85.0
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz

140
140

710
710

4000
4000

High Pass

Low Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-48 48-48 48-24 24-flat
DF-55 DELAY
設定
cm -8.0 +19.5 -37.0 +25.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm  
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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