オーディオ日記 第54章 今は空も飛べるはず(その21)2023年2月5日


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Diretta Host on ArchLinux:

自分のライブラリー音源の再生用としてAoE Symphonic-MPDをメイン構成としている。このAoE Symphonic-MPDのフロントエンドは現状ArchLinux版(X86 PC用)を使っているのだが、何とこの構成にDiretta Host Driverが組み込まれたシステムイメージを提供していただいた。これは当方にとって画期的でありめっちゃ嬉しい。感謝、感謝である。

(2023年2月7日追記)
このシステムイメージはSymphonic-MPDの フォーラム にて公開されたのでメンバーとなればダウンロード可能。ご興味のある方は是非。(追記終わり)

システムのベースとしては当然ながらAoE Symphonic-MPDの稼動環境でもあるArchLinuxだが、ちょこっと設定を行えばDiretta Hostとしても稼動する。当方は音楽再生アプリ自体はMPDを基本としているので、その出力デバイスとしてAoE バックエンド(ラズパイ4)、Diretta Targetのいずれも選択できるという仕掛けになる。もちろん、お好みでここにRoon Serverをインストールしても良い。

このところGentooPlayerで遊んできたのだが、こちらはWEB UIにてお仕着せの機能の中から選択するという仕掛け。従ってLinuxコマンドはほぼ使う必要が無いのだが、システム的には所謂Ready Madeの感覚もあってちょっともどかしさが残る点も。このこともあって、自在に構成を組める今回の仕掛けは非常にありがたいもの。

音源はNAS(あるいはサーバーPC)に分離しても良いし、内臓させたSSDとすることもできる。当方の場合は構成をできればシンプルにしたいので、音源を内蔵させた上でフロント(Diretta Host)とバック(Diretta Target)という2台構成を選択しているが、これは現行のSymphonic-MPDのフロントエンド、バックエンド構成そのまんま。

こうやってみると、AoEとDirettaのコンセプト(結果としてのシステム構成)はほぼ同一であると、と改めて認識する。システム的に細かく見れば差異はもちろんあるのだろうけれど、設計思想そのものが同じだし、今回セットアップしたハードウエア環境は全く同一なので、結果として出てくるAoE vs Direttaの音の差は現時点ではほぼ判別できていない。もう少し聴き込まねばなるまい。

いやはや、まさかこのような環境を構築しての実験ができるとはついぞ考えていなかった。Diretta Targetは現状ラズパイ4(GentooPlayerベース)とPC(Diretta Target PC試用版)のふたつであるが、構成的には市販されているDiretta Target製品でも構わない訳だ。

このシステムイメージをベースに超弩級のPCを作ることもできるし、コンパクトさ(低消費電力、低ノイズ)を追求したPCを作っても良いだろう。Roonを組み込むのであれば、ある程度のパフォーマンスを持つハードウエア構成が望ましいかもしれない。当方はシンプルな機能のMPD(Music Player Daemon)が好きなので、現状はあまり大袈裟なハードウェアにはしていないけれど。

音楽再生という見地から見れば、何もこんなことをせずにシンプルなネットワークストリーマーが一台あれば事足りるかもしれない。いずれそうなるかも、と自分でも思ってきた。だが、PCオーディオはこれだから面白くてやめられない、、、


                 4way MW16TX構成の設定値(2022年1月3日更新)
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
SB Acoustics
MW16TX
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
能率
能率(90dB基準相対差)
dB 97.0 (+7.0) 87.5 (-2.5) 110.0 (+20.0) 93.0 (+3.0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +1.0 +1.0 -9.0 +4.0
マスターボリューム
アッテネーション
dB -9.0 -2.0 -3.0 -0.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0 0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 89.0 86.5 86.0 85.0
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz

140
140

710
710

4000
4000

High Pass

Low Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-48 48-48 48-24 24-flat
DF-55 DELAY
設定
cm -8.0 +19.5 -37.0 +25.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm  
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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