NodeのUSB出力でノイズ:
ストリーミングを楽しむデバイスとしてBluesound Nodeには相当お世話になっているのだが、このところちょっと音楽再生時にポツっという感じのノイズが混入するようになってその原因はなんだろうな~と考えてきた。以前はこのようなことはなかったし、僅かであってもやはりノイズというものは気になるものなのでその原因調査と対応に乗り出した。特にネットラジオ(Your Classicalなど)の再生時に頻度が上がる感じでライブラリ音源の再生ではほぼ起こらない感じ。
このようなノイズ混入の状況からまずはネットワーク周りを疑って、LAN速度を上げたり(基本は100Mbpsでの運用)、ハブを交換してみたりといくつか考えられることをトライしたが改善せず。となると次に疑うのはNode自体の何らかの問題によるものかも? と。そこで、割とポツっとノイズが入りやすいネットラジオについて他の機器で再生してみるも発生が認められない。従いネットワーク環境やラジオ局の問題ではなさそう。う~ん、Nodeの異変だと困るな~、、、
我が家でのNodeの稼働環境は電源インタフェースカードを導入して内蔵スィッチング電源を換装したもの。つまりはオウンリスクで改造してあるものなので、一般的な故障対応などは難しいと考えねばならない。使用方法としてはデジタル出力前提で現在はUSB出力。そこで問題切り分けの為、一旦RCA同軸によるS/PDIF出力に変えてみると何とノイズ混入が発生しない。
えっ、という感じである。USB出力に何か問題が? Bluesoundのフォーラムを当たって見ても特段の障害報告等はない。我が家での構成はINTONA USB IsolatorにてUSB出力のブラッシュアップをしているのだが、USB2.0のコネクション状態についは特段の問題が見られない。INTONA USB IsolatorのLEDはきちんとグリーン点灯しているし、USB DDCであるMUTEC MC-3+USBもUSB入力で正しくロックする。また、外部クロックとの同期についても表示上は問題が見られない。
ここでしばし悩む。USB経路での課題ということには何となく絞られたと思うのだが、むしろMUTEC MC-3+USBあるいは外部クロックの方に問題があるのか? でもそうだとするとS/PDIFの時にも同様のポツノイズの発生があってもおかしくないのだが、それは無い。
となると残るのはINTONA USB Isolatorか? だが、USB2.0でのコネクションには全く異常があるようには見えない、、、、NodeとINTONA USB Isolator周りで最近何か変更しただろうか、と改めて思い起こしてみてもあまり思い当たらない。Node側のBluOSのバージョンアップを行ったことくらいか。
INTONA USB Isolatorを使い始めてからの過去の不調を改めて思い出してみると、USBポートからの電流不足でUSB2.0のコネクションが確立できない、ということはあった。これはINTONA USB Isolator内部のFPGAを稼働させるに際して、ある程度の電力(0,3A程度)を消費するからである。
MUTEC MC-3+USBは当然ながら自前の電源を持っているので、USBポートの電源線はコネクションの確認用にしか使用しないので、基本USB2.0のコネクションさえ確立していれば問題ないはず。
そこでふと思い当たったのは、NodeのBluOSのバージョンアップによって(当初よりも機能が増えている)内部での電力消費が増大しているのでは、ということ。これは推測の域を出ないのであるが、それによりUSBポートに供給できる電力がUSB2.0規定のギリギリしかないということも起こり得る。(USB3.0ポートであればINTONA USB Isolatrに対する電力供給は全く余裕のレベルなのだが)
これによって、INTONA USB Isolator内部のFPGAの処理に際して必要となる電力がマージナル領域に入ってしまう可能性が考えられる。だが、それが単純にノイズ発生と云う症状とリンクするものなのかは判らない。本来継続的な電力不足であればUSB2.0のコネクションが切れてしまうはず。
(注記)
このような背景事情もあるので、INTONA USB Isolatorには外部から5V電源を供給できる新しいタイプの製品が存在しているが、当方所有のものはこの外部電力供給機構は持っていないもの。
現状のNodeでの再生に於いて、USB出力+INTONA USB Isolatorの組み合わせが最上であるという(当方の勝手な)認識の上からは、疑わしき点には踏み込んでみなければならない。そこで急遽えいや~で製作して用意したのは二股USBケーブル。NodeからのUSBプラグには信号線だけで電源供給線が無く、もう片方のUSBプラグからINTONA USB Isolatorへ5Vのみを供給するスタイルのもの。これであれば電力供給はNodeに頼らないので不足することはない。
結果はどうもビンゴ、のようである。ノイズの混入は皆無となった。
問題の整理としては、INTONA USB Isolatorに対する電力供給が元々かなりギリギリであったのかも、それに加えて
1.Node(BluOS)のバージョンアップによって処理負荷が増大し、電力消費が微細なレベルかも知れないが増えた
2.ネットラジオ(Your Classical)は音源がAACフォーマットなので、他の再生に比して変換負荷がある
ということだろうか。Nodeの外部電源ユニットは3Aを確保しているものなので、そこに不足があるとは考えにくい。やはりNode内部のUSBポートに対する電力供給量がシビアな状態になっているということか。あくまでもこの辺りは推測に過ぎず正しい因果関係なのかどうかは自信が持てないし、INTONA USB Isolator内部のFPGAの稼働・処理において一瞬電力供給不足状態が発生した場合にそれがノイズ発生に繋がり得るという確証は全くない。
だが、対症療法的にはこれが正解であったように思われる。やれやれ、、、良かった。
ファインメットビーズとフェライトを為念電源線に、見栄えは、、、:
4way MW16TX構成の設定値(2022年1月3日更新)
項目 |
帯域 |
備考 |
Low |
Mid-Low |
Mid-High |
High |
使用スピーカー ユニット |
- |
Sony SUP-L11 |
SB Acoustics MW16TX |
Sony SUP-T11 |
Scan Speak D2908 |
- |
能率 能率(90dB基準相対差) |
dB |
97.0 (+7.0) |
87.5 (-2.5) |
110.0 (+20.0) |
93.0 (+3.0) |
|
DF-65の 出力設定 |
dB |
+1.0 |
+1.0 |
-9.0 |
+4.0 |
|
マスターボリューム アッテネーション |
dB |
-9.0 |
-2.0 |
-3.0 |
-0.0 |
|
パワーアンプでの GAIN調整 |
dB |
0 |
0 |
-12.0 |
-12.0 |
|
スピーカーの 想定出力レベル |
dB |
89.0 |
86.5 |
86.0 |
85.0 |
|
クロスオーバー 周波数 |
Hz |
~ 140 |
140 ~ 710 |
710 ~ 4000 |
4000 ~ |
High Pass ~ Low Pass |
スロープ特性 設定 |
dB/oct |
flat-48 |
48-48 |
48-24 |
24-flat |
|
DF-55 DELAY 設定 |
cm |
-8.0 |
+19.5 |
-37.0 |
+25.0 |
相対位置と 測定ベース |
極性 |
- |
Norm |
Norm |
Norm |
Norm |
|
DF-55 DELAY COMP (Delay自動補正) |
- |
ON |
自動補正する |
DF-55デジタル出力 (Full Level保護) |
- |
OFF |
保護しない |
|