オーディオ日記 第53章 超えてきた壁越えられぬ壁(その22)2022年6月15日


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ささやかなる抵抗:

ネット社会の多大なる恩恵をいろいろなシーンで受けていることは日々痛感している。ネットショッピングやらネットバンキングもろもろ、既にこれ無しで生きていけるとはちょっと大袈裟だけど思えない。オーディオと云う趣味の領域でも情報収集だったり同好の士との交流などネット環境は最早必須、必需品である。また海外からオーディオ機器を調達するようなケースではネット検索から始まり、メールでの交渉、PAYPALなどによる安全な支払い、更にはDHLやUPS、FEDEXにおける輸送のトラッキング、果ては税金の支払いまで、とその恩恵の枚挙には遑がない。

一方で当然ながら影の部分もあるので、それには賢く対処していかねばならない。まぁ、大量の詐欺メールがやってくるのは海外とのやりとりだけが要因ではないとも思うが、どうにも避けられない。これにはメールタイトルや差出人、内容などのパターンがあるので、メールソフトのフィルタリングツールで設定をしておけばほぼ問題がない(ただし、メールが日々新手の内容に進化しているようで際限もない)と思う。

メールなど目に見えている問題には対処方法もあるので、あまり気にすることはないのだが、一般的には割と気が付かない課題もある。それは「個人データならびに行動データの収集」というやっかいなもの。GoogleやFacebookに蓄積されてしまった自身の履歴は存外に膨大であり、彼らもそれをビジネスの種にしているので消されることはない(自分自身の情報開示の請求はできるようだが、、、)。ネット検索時に同時に表示される広告はすべてその行動パターンに沿って表示される仕組みで彼らの巨額な広告収入の源泉となっている訳だ。

このような仕組みに関しては、個人として実害があるということでもないので、案外と意識しにくいという面がある。ネット社会の恩恵とのトレードオフという考え方もあるとは思うが、可能なものはある程度はブロックしておきたいと考えている。

当方の実践していることは以下のようなごく基本的なこと。

1.実名を使用するFacebookなどのSNS系サービスは一切使用しない。
2.ブラウザーにおけるネット検索内容をトラッキングをさせない。
3.同様に閲覧内容のトラッキングをさせず広告も表示させない。

もちろん1.などは利便性との兼ね合いもあるので価値判断は人それぞれと思う。ただ、2.や3.の対応は簡単だし実害もないのでやっておいた方が良いかもしれない。方法は何通りかあると思うが、当方のやっている具体的な内容について記しておく。

ブラウザーの機能拡張を利用する:
Firefox Extension

ブラウザ自体は「Firefox」というサードパーティ製(非Microsoft)のものを使用しているが、停止時に毎回Cookieを消すという設定は当然としても、ブラウザに機能拡張を二つ加えている。2.については「 DuckDuckGo 」という機能拡張をインストールして検索時にGoogleによる検索内容のデータキャプチャをさせない仕組みのもの。検索結果への影響は無い。もう一つは「 Ghostery 」というブラウザーにおける閲覧履歴のトラッキングならびに広告表示ブロックする機能。現状ではこのようなツールは沢山あるので、これがベストということではもちろんないし、トラッキングの仕組み自体はそれこそ山のようにあるので完全にシャットアウト出来ているとも思えないのだが、ひとつの考え方、手段として参考となるだろうか。

なお、蛇足ながら、Windowsをお使いの方は一度ご自分の「プライバシー設定」がどのようになっているのか確認しておくことをお薦めする。多くの情報がデフォルト状態のままでは吸い上げられてしまうようになっていることに驚くと思う(設定でオフにできる)。また、スマートフォンにおける位置情報についても、必要な時のみ送信可能とする設定にした方が面倒ではあるけれど良いと思う。


                 4way MW16TX構成の設定値(2022年3月10日更新)
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
SB Acoustics
MW16TX
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
能率
能率(90dB基準相対差)
dB 97.0 (+7.0) 87.5 (-2.5) 110.0 (+20.0) 93.0 (+3.0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +1.0 +1.0 -9.0 +4.0
マスターボリューム
アッテネーション
dB -9.0 -2.0 -3.0 -0.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0 0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 89.0 86.5 86.0 85.0
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz

140
140

560
560

3150
4000

High Pass

Low Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-18 48-48 48-24 24-flat
DF-55 DELAY
設定
cm -8.0 +19.5 -37.0 +25.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm  
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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