オーディオ日記 第53章 超えてきた壁越えられぬ壁(その21)2022年6月12日


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AURALIC ARIESの研究:

究極のトランスポートを目指してきたはずの旅であるが、現状はアマゾンの密林に捉えられてしまいその流域をもがきつつ漂流しているにすぎない。ストリーミングというまさにこの時代の流れには最早抗うことはできないんだろうという諦観もある。現用機であるBluesound Nodeに対してはその操作性を含めて概ね満足していると云えるだろうし、この機器は廉価なだけではなく日々進化が続いていることに特徴がありUSB出力を備えたことによってトンランスポートとしての魅力が高まったと思っている。

だが、既に何回か述べてきたと思うが、これがオーディオ的に考えて究極とはならないというもどかしさがある。ストリーミング対応のトランスポートとしてやはり「鉄壁」と思えるような機器が欲しいのだ。そして、音のみならず筐体デザインや操作性、当然のごとく密林音楽に 対応している ことを必須とすればその選択肢はかなり限れれてしまうという現実もある。

筐体の作りも良さげに見える:
AURALIC G2.1 Looks

そんな中で現在かなり注目して検討、研究している機器があるので取り上げておきたい。ただし、日本にはディーラーがないので直接メーカーに種々の問い合わせを行う必要があり、実際に導入可能なものか現時点ではまだ不明である。

ターゲットとしている機器は AURALIC ARIES G2.1 もしくは ARIES G1 である。いずれもがDACを持たないデジタルトランスポートであるが、ARIES G2.1は2TB SSDをオプションで内蔵させることもできる。この機器に興味を引いた大きな点であるが、以下の写真が端的に語っていると思う。

もちろん音を聴いてみなければその是非を論じることは不可能なのだが現状は如何ともし難い。なお、操作性に関しても非常に大きなポイントとなるものだが、そこそこ使えそうな印象である。「Linghtning DS」というiOS用の専用コントロールアプリをダウンロードして若干操作してみた。もちろん本体が無いので詳細なところまでは判らないが、セットアップなどもすべてこのコントロールアプリが案内してくれるなど案外充実しているし必要にして充分な機能は有しているように思える。(Silent AngelのVitOS Orbiterは残念なことに期待には応えてくれなかった)

整然とした内部レイアウトと電源部(左上は内蔵SSDのカバー)
AURALIC G2.1 Inside

デジタルトランスポートとして不足のない出力端子:
AURALIC G2.1 Back

目下のところは情報集め、評判チェックに終始しているが実際に試聴する術がないのでこれはインスピレーションでの判断となろうか。なお、海外からの調達自体はいろいろと行ってきたので、何とかなるものとは考えているが痛いのはこのところの円安である、、、こればかりはどうにもならない。


                 4way MW16TX構成の設定値(2022年3月10日更新)
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
SB Acoustics
MW16TX
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
能率
能率(90dB基準相対差)
dB 97.0 (+7.0) 87.5 (-2.5) 110.0 (+20.0) 93.0 (+3.0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +1.0 +1.0 -9.0 +4.0
マスターボリューム
アッテネーション
dB -9.0 -2.0 -3.0 -0.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0 0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 89.0 86.5 86.0 85.0
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz

140
140

560
560

3150
4000

High Pass

Low Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-18 48-48 48-24 24-flat
DF-55 DELAY
設定
cm -8.0 +19.5 -37.0 +25.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm  
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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