AURALIC ARIESの研究:
究極のトランスポートを目指してきたはずの旅であるが、現状はアマゾンの密林に捉えられてしまいその流域をもがきつつ漂流しているにすぎない。ストリーミングというまさにこの時代の流れには最早抗うことはできないんだろうという諦観もある。現用機であるBluesound Nodeに対してはその操作性を含めて概ね満足していると云えるだろうし、この機器は廉価なだけではなく日々進化が続いていることに特徴がありUSB出力を備えたことによってトンランスポートとしての魅力が高まったと思っている。
だが、既に何回か述べてきたと思うが、これがオーディオ的に考えて究極とはならないというもどかしさがある。ストリーミング対応のトランスポートとしてやはり「鉄壁」と思えるような機器が欲しいのだ。そして、音のみならず筐体デザインや操作性、当然のごとく密林音楽に
対応している
ことを必須とすればその選択肢はかなり限れれてしまうという現実もある。
筐体の作りも良さげに見える:
そんな中で現在かなり注目して検討、研究している機器があるので取り上げておきたい。ただし、日本にはディーラーがないので直接メーカーに種々の問い合わせを行う必要があり、実際に導入可能なものか現時点ではまだ不明である。
ターゲットとしている機器は
AURALIC ARIES G2.1
もしくは
ARIES G1
である。いずれもがDACを持たないデジタルトランスポートであるが、ARIES G2.1は2TB SSDをオプションで内蔵させることもできる。この機器に興味を引いた大きな点であるが、以下の写真が端的に語っていると思う。
もちろん音を聴いてみなければその是非を論じることは不可能なのだが現状は如何ともし難い。なお、操作性に関しても非常に大きなポイントとなるものだが、そこそこ使えそうな印象である。「Linghtning DS」というiOS用の専用コントロールアプリをダウンロードして若干操作してみた。もちろん本体が無いので詳細なところまでは判らないが、セットアップなどもすべてこのコントロールアプリが案内してくれるなど案外充実しているし必要にして充分な機能は有しているように思える。(Silent AngelのVitOS Orbiterは残念なことに期待には応えてくれなかった)
整然とした内部レイアウトと電源部(左上は内蔵SSDのカバー)
デジタルトランスポートとして不足のない出力端子:
目下のところは情報集め、評判チェックに終始しているが実際に試聴する術がないのでこれはインスピレーションでの判断となろうか。なお、海外からの調達自体はいろいろと行ってきたので、何とかなるものとは考えているが痛いのはこのところの円安である、、、こればかりはどうにもならない。
4way MW16TX構成の設定値(2022年3月10日更新)
項目 |
帯域 |
備考 |
Low |
Mid-Low |
Mid-High |
High |
使用スピーカー ユニット |
- |
Sony SUP-L11 |
SB Acoustics MW16TX |
Sony SUP-T11 |
Scan Speak D2908 |
- |
能率 能率(90dB基準相対差) |
dB |
97.0 (+7.0) |
87.5 (-2.5) |
110.0 (+20.0) |
93.0 (+3.0) |
|
DF-65の 出力設定 |
dB |
+1.0 |
+1.0 |
-9.0 |
+4.0 |
|
マスターボリューム アッテネーション |
dB |
-9.0 |
-2.0 |
-3.0 |
-0.0 |
|
パワーアンプでの GAIN調整 |
dB |
0 |
0 |
-12.0 |
-12.0 |
|
スピーカーの 想定出力レベル |
dB |
89.0 |
86.5 |
86.0 |
85.0 |
|
クロスオーバー 周波数 |
Hz |
~ 140 |
140 ~ 560 |
560 ~ 3150 |
4000 ~ |
High Pass ~ Low Pass |
スロープ特性 設定 |
dB/oct |
flat-18 |
48-48 |
48-24 |
24-flat |
|
DF-55 DELAY 設定 |
cm |
-8.0 |
+19.5 |
-37.0 |
+25.0 |
相対位置と 測定ベース |
極性 |
- |
Norm |
Norm |
Norm |
Norm |
|
DF-55 DELAY COMP (Delay自動補正) |
- |
ON |
自動補正する |
DF-55デジタル出力 (Full Level保護) |
- |
OFF |
保護しない |
|