黄昏の日々:
秋も深まっていく。コロナ渦もこのまま落ち着いてくれると良いのだが、、、さて、入荷待ちであったもう一組のケーブルもやっと到着した。これで試したいと思っていたケーブル構成が組める。低域にMonster Cable、中低域、中高域、高域はOYAIDE AR-910という配分である。なお、左右の識別用の赤青などがついていない同じケーブルを6本使うので、左右の区別とどの帯域用のケーブルなのか、見栄えは余り良くないがビニールテープなどを貼って誤接続を避けることは案外と重要なこと。
マルチチャネルアッテネータへの接続部分:
一般的にはインターコネクトケーブルで3m長のものを使うケースは少ないと思うが、当方の機器のレイアウト上デジチャンとマルチチャネルアッテネータ間が離れておりこの長さが必要となる。ケーブルが長くなるほど価格が上がってしまうし、音への影響も長いほど出ると考えられるので本来的には望ましい長さでは無い。MAXでも1.5m程度に抑えられれば理想的なんだろうけれどこの辺りは今後の課題かも。
さて、このケーブル構成にしてみて感じた点はやはり低域の押し出しと量感である。Monster Cableは廉価なケーブルなのだが、そのケーブルのちょっと珍しい構造が活かされているのかもしれない。低域を受け持つケーブルの芯線はある程度の太さ(これが瞬時の電力供給と関係があるものと推定)が望ましいんだろうなと改めて納得する。音に筋肉質の太さが出るのはありがたい。
また、OYAIDE AR-910には160Hz以上が任されているのだが、こちらはふわっとした雰囲気の表現が得意のように感じる。高域方向のS/Nが上がるように聴こえて高域感が増し、おやっという感じの透明感を印象付ける。音の実像の周りにオーラのように飛び散るエコー感の表現と云えば良いだろうか、その辺りが顕著になる。それでいてあまり押し付けがましさはなく、どこまでも繊細である。このケーブル構成でのトータルな印象は存外に良く、案外いけるじゃん、ということで一応の評価となる。
なお、ZAOLLAのSolid Silver Cableは芯線の径がアナウンスされていないのだが、推定としてはAR-910(1.05mm)よりは細いのかもしれないな~と思う。今回のケーブル構成と従来の比較では音のひとつひとつの実体感が僅かに上がるようで、その恩恵か音楽の全体の厚みが増す。高域方向については、撚り線の方が好ましいケースもあるし、またあまり太い芯線を使わない方が繊細感がアップするということもあるが、我が家の場合はこれで良しとしよう。
(2021年12月27日追記)日本の販売代理店の
サイト
に芯線の径は0.65㎜との記載があった。(追記終わり)
こうなると、マルチチャネルアッテネータからパワーアンプまでも現在のZAOLLAから、同じ構成に一新したくもなる。こちらなら1.3m長のペアーケーブルで対応できる。一足飛びにそこまでやりたい気もするが、AR-910は廉価とは云えないケーブルなのでもう少し様子見をした上で考えようか。楽しみは後に取って置くことも大切かも、、、、
なかなかゴールに辿り着けない当方のオーディオであるが、たとえ僅かづつでも前には進みたい。良い音源は「曲、演奏、録音」と云われるように、良い音楽再生の三要素は「音源、機器、部屋」なんだろうなと思う。その上で、ファクターの大きさから云えば、まず音源である。これが良いものでなければ音楽そのものが楽しめないし、音源の良さは機器や部屋の欠点を多少はカバーしてもくれる。機器は千差万別であるが、多少の金銭的対価でこれは、というものを揃えることも出来る。残るは音楽再生環境としての部屋であるが、「専用室」を持てることがやはり理想なんだろうな、とつらつら思う。ある程度は部屋の音響を整えなくてはならないし、好きな時に「爆音?」を出せることもまたストレス解消には重要。
振り返ってみれば、一軒家から集合住宅へ住み替えるという早めの断捨離から早10年、これが正解であったのかどうかは定かではない。だが、今この年齢ともなってみると集合住宅住まいの安直さ、便利さも「暮らしていく」という上では価値があることと改めて感じることも多い。
しかし、オーディオということに限ってみれば、その欠点はかなりの大きさでもある。これを音響的な施策を含めてどのように補うか。また音源や機器でカバーできる部分とどうしてもできない部分がある。部屋の音響を整える製品も世の中には沢山あるのだが、なかなかリビングオーディオに違和感なくマッチしてくれるようなものはないな~というのが実感。
最早「発展途上」などと何時までも云っていてはいけないのだろう。楽しみつつ、どうこの課題にアプローチするか。とは云え、我が家では難題でもある、、、
4way MW16TX構成の設定暫定値(2021年10月6日更新)
項目 |
帯域 |
備考 |
Low |
Mid-Low |
Mid-High |
High |
使用スピーカー ユニット |
- |
Sony SUP-L11 |
SB Acoustics MW16TX |
Sony SUP-T11 |
Scan Speak D2908 |
- |
能率 能率(90dB基準相対差) |
dB |
97.0 (+7.0) |
87.5 (-2.5) |
110.0 (+20.0) |
93.0 (+3.0) |
|
DF-65の 出力設定 |
dB |
+0.7 |
+0.7 |
-10.5 |
+4.7 |
|
マスターボリューム アッテネーション |
dB |
-9.0 |
-3.0 |
-3.0 |
-5.0 |
|
パワーアンプでの GAIN調整 |
dB |
0 |
0 |
-12.0 |
-12.0 |
|
スピーカーの 想定出力レベル |
dB |
88.7 |
85.2 |
83.5 |
80.7 |
|
クロスオーバー 周波数 |
Hz |
~ 160 |
160 ~ 710 |
710 ~ 3550 |
4000 ~ |
High Pass ~ Low Pass |
スロープ特性 設定 |
dB/oct |
flat-48 |
48-48 |
48-24 |
24-flat |
|
DF-55 DELAY 設定 |
cm |
-10.0 |
+28.0 |
-37.0 |
+27.0 |
相対位置と 測定ベース |
極性 |
- |
Norm |
Norm |
Norm |
Norm |
|
DF-55 DELAY COMP (Delay自動補正) |
- |
ON |
自動補正する |
DF-55デジタル出力 (Full Level保護) |
- |
OFF |
保護しない |
|