オーディオ日記 第52章 目指す頂は見えてきたか(その15)2021年11月8日


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久々の自作PC:

ちょっとした実験作業中に、予備機のPCが突然昇天してしまった。あれこれトライするもBIOSすら起動しない。原因はおそらくマザーボードと思われるのだがこの状態になってしまうと予備パーツが無い限り問題の切り分けができない。CPUは経験上案外と丈夫で長持ちなので、マザーボードの調達を考えたがかなり古い世代のもので使用しているCPUのソケットと互換性のある製品を探してみたが不発。もう相当の年数使ってきたのでやむを得ないか。電源やメモリーは再利用できるので、この際せっかくなら最新世代のIntel CPUにしようと考え、これに合わせたマザーボードとセットで調達した。PCケースも長らく使いまわしているので併せてこちらも小綺麗なものに一新して気分を変えようかと。

随分と昔からPCの自作を行ってきたが、年と共に?ちょっと面倒くさくなって現用機はBTO品を 入手 した。その際に現役引退して予備機(あるいは実験を含めたお遊び用)としていたPCである。予備機なので不可欠ということではないが、PC自体はいつ壊れてしまうかわからないものだし、数日間でも無しで過ごすことは避けたいので、ここは敢えて部分的にでもリニューアルし、予備機としての整備をしておこうと考えた次第。

最近のPCケースは内部がシースルーのものが多い:
New PC New PC

PC自作と云ってもそれ自体にはあまり難しい点は無いのだが、各種パーツの整合性をきちんととる必要があるし、Windowsの場合はデバイスドライバーの手配にも留意しておかねばならない。当方の場合は予備機であっても実験用としてLinuxやWindows Serverで起動させるケースが頻繁にあるので、その点の考慮である。実際にはマザーボードのメーカーサイトから必要なドライバーを事前にダウンロードしておくスタイル。

現状のサーバーPCはこちらも結構古いPCにてWindwos Server環境(時にLinux環境)で稼働させているのだが、この先サーバーPCの更新も必要となるものと思われ、並行してサーバーPCとしても使用できるように環境整備を行っておくことが望ましいと考えた。Linux環境は引き続き残すとして、Windows ServerはWindows 10/Proに移行する計画である。これにより、通常はサーバーPCとして使用、場合により現行PCの予備機、時に実験機という使いまわしが可能となる。いずれも起動用のSSDをそれぞれ用意しておいて用途に応じて適宜使い分けるというスタイルになる。

PCケースもリニューアルしてしまうので、一旦電源を含めてすべてのパーツを取り外してチェック、清掃。その上で電源を新ケースに組み込み、新しいマザーボードの据え付けから行う。電源やSSDの接続等は極めて簡単なのだが、ちょっと面倒なのは各種スイッチ(パワーオンやリセットボタン)とステータスLEDなどの細かい結線。これはしっかりとマザーボードのマニュアルを参照しながら行わねばならない。何にせよ、痛感するのはこの細かい作業での視力の衰え、、、老眼鏡は最早必須。情けない。

PCが組み上がった後、UEFIの起動チェックを実施。続いて各OSの動作確認を行う。
(1)予備機となるWindows 10環境の稼働確認(ついでに必要なアップデートの実施)
(2)サーバーPCとして、Windwos Server環境の稼働確認
(3)サーバーPCとして、Linux環境での稼働確認
(4)サーバーPCとして、新たにWindows 10/Pro環境をセットアップして稼働確認

上記のプランに沿って鼻歌交じりに作業を進める予定が、、、、のっけから躓いてしまった。(1)の予備機用Windows 10が立ち上がらない。正確にはBoot Deviceとして認識されないのだ。これには焦った。もしかして、PCの昇天にあわせてSSDも壊れてしまったのか? SSDをチェックしたが問題ない。ここからが悪戦苦闘の始まりとなってしまった。いろいろとグーグル先生に教えを請いつつ作業を進められはしたのだが、一世代前の自作PCの知識では最早対応ができないことを痛感した。

今までの知識では起動ディスクは旧来のMBRでもGPTでも互換モードがあるので、どちらであってもOSの起動には問題がないのだが、最新のマザーボード(メーカーにもよるのだが)では明示的にこの互換モードを指定してあげないと旧来のMBRディスクでは起動ディスクとして認識されないのだ。さらに困ったことに「グラフィックカードを搭載」しないとこの互換モードをオンにできないという、、、(絶句!)

予備機ならびにサーバー用途として考えていたので、ゲーム用などのパワフルなグラフィックカードは全く不要なので、GPU搭載のCPUをわざわざ選択したのだが、それではダメなのだ。どうして? と思うのだが古い仕様は徐々に切り捨てられるということでもあろう。これが解ったので(1)のステップは回避策として余りもののグラフィックカードを載せることでクリアー。

(2)、(3)はサーバー用途なのでグラフィックカードは搭載したくないため一旦パス。じゃ、(4)ということでWindows 10 Proによる新サーバー環境の構築に入る。前述した制約があるので、まずは起動用SSDをGPTにて作り直してインストール作業。ここでもいくつか基本的なところで引っ掛かった。GPTディスクはインストール時にこの作業を行うPC環境でディスク上のファイルシステムの新規作成を行う必要がある(みたい)なのだ。他のPCでGPTにフォーマットしたディスクにそのままインストールした場合「インストール作業は完了するも立ち上がらない」という苦境に。これも理屈が良くわからないのだがそういう仕様であれば仕方ない。(しかしいちいちグーグル先生にお尋ねしなければこんな事はわからない~)

で、無事にインストール完了して、マザーボードに合わせた各種ドライバーインストールなどの作業を行うのだが、ここでもつまずく。内蔵GPU用のドライバーのインストールが正常に終わらず、このままでも使えはするのだが、GPUの能力チェック用のベンチマークソフトを走らせると異常終了してしまう。これは必死に探したがグーグル先生は教えてくれず。ちょっと途方にくれる。

ひとつ思い当たったのは、やはり最新に近い環境にしてあげる必要があるのかも? ということでWindows 10 Proを20H2というバージョンにダメ元でアップしてみようと。ただし、これはダウンロードとバージョンアップ処理に途方もないほど時間がかかる。これで上手く行かなかったら怒る!

だが、結果的にやはりこの対応が正解でほっとした。だが、しかし、、、こんなことをユーザーに要求するのは普通のことなんだろうか? との疑問はむくむくと。今回の一連のことは稼動させる上で基本的なことなのでマニュアル等にさらっとでも記載があれば良いのにと思うのだが、トラブった後に情報を探しに行かなければならないし、トライ&エラーによる時間も無駄になる。

このような状況なので、(2)のWindows Server 2012 R2の稼動チェックはもう古いので無理かも、とギブアップ。そこで、(3)のLinux Serverのセットアップ作業に入る。Linuxもディストリビューションの選択肢があるので、ここは最近使っていないUbuntu Serverで行くこととした。このところArch LinuxとRaspberry Pi OSがメインだったので、敢えてスキルリニューアル(?)の為ということで。改めてLinuxの方がシンプルで簡単だよ~と思う。Windowsは余りにも複雑怪奇にしすぎなんじゃないか、という昔からの思いも蘇える、、、

リニューアルのCPUもそれなりにパワーがあるものなので、サーバーPCとしてここまでのものが必要なのかどうかはちょっと悩むところ。その他の環境としてラズパイ4によるサーバー環境も設えており、ラズパイであってもパフォーマンスの観点など特段の問題はない。むしろ(圧倒的な)省スペース、省電力で良いかも。Windows環境構築に係わるコストで何台のラズパイが買えることやら。

ラズパイサーバーは現行バラック仕立てのままであるが、こちらも結構良さげな ケース があるので、それでも充分かな~とは考えている。ラズパイ4はARM Processorの1.4GHz/4coreの性能を持っているので不足は無い。実際現状のWindows Server環境でもAMD CPU(4core)を1.6GHzまでクロックダウンさせて使っているので所謂NAS機能においては顕著な差は無いように思う。(圧倒的に低コストではあるのだが)

このところは音源としてストリーミングがメインとなりつつあるので、サーバーPC上にある自分のライブラリ音源を聴く機会は明らかに減っている。従ってあれこれサーバーPCの算段をしても詮の無いこと、とも云えるか。まぁ、PC遊びも結局のところオーディオ遊びと共通するところがあって「いじることが楽しい」あるいは「いじることがヒマ潰し」なんだろうとは思う。いずれにしても、これで予備機がスタンバイしているという状態に戻せたので、まずはそれで良しとしよう。知識のリニューアルも大事なことだし、、、


                 4way MW16TX構成の設定暫定値(2021年10月6日更新)
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
SB Acoustics
MW16TX
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
能率
能率(90dB基準相対差)
dB 97.0 (+7.0) 87.5 (-2.5) 110.0 (+20.0) 93.0 (+3.0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +0.7 +0.7 -10.5 +4.7
マスターボリューム
アッテネーション
dB -9.0 -3.0 -3.0 -5.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0 0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 88.7 85.2 83.5 80.7
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz

160
160

710
710

3550
4000

High Pass

Low Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-48 48-48 48-24 24-flat
DF-55 DELAY
設定
cm -10.0 +28.0 -37.0 +27.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm  
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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