密林音楽の料金改定に思う:
密林音楽の月額料金が、次回請求時から1000円の値下げで980円月額となるとの
ニュース。
ユーザーにとっては大変ありがたいことではあるが、かなり思い切った価格設定とも思えて他のストリーミングサービスが今後どのように追随、対抗してくるのか非常に興味があるところ。経営基盤の大きな企業が有利となるような消耗戦となっていき、時間経過とともにユーザー数がジリ貧となるストリーミングサービスはかなり厳しい戦いとなっていくことも予想される。
料金が安いこと自体は応でもあるのだが、寡占化が進んでしまうと当然ながら弊害も出てくる。現状でも密林音楽はroonとの連携の予定や見通しもないし、ネットワークオーディオ機器ではLINNやLUMINも密林音楽に対応できていない(除くAir Play経由)。LUMINは対応していくとのアナウンスが過去にあったのだが、未だ実現しておらず、LUMINの弁として密林側がAPIを提供する交渉に応じない由(真偽は不明だが)。
密林音楽はいずれリンゴとの直接対決となることを想定して、その対応、準備の一環としているのかも、と勘繰りたくもなるほどである。自社への囲い込み、寡占化を狙っているのはおそらく間違いなく、基本となるグローバル戦略なんだろうと推測する。
音楽再生環境が特定の機器に限定されてしまうことは望ましくないとも思う。また密林音楽のPC用のソフトウエアは決して褒められるようなユーザーインターフェースではないし、何より音質に係わる部分も評価できない(排他モードの使い勝手の悪さ、ASIOのサポートなし、またサンプルレートの扱い(注記)など)。だが、マーケット全体から見ればこのような微細なところに拘るユーザーはごく一部であろう。多くの音楽ファンは手軽に廉価に膨大な音源をシンプルで進んだ再生装置(Alexaなど)で堪能できればそれに越したことはないと思うかもしれない。
(注記:2021年6月11日追記)
JRiverユーザーの場合は、JRiverの仮想デバイス機能を使うことによって、WDM対応やサンプルレートの対応が可能であるので、この点追記しておきたい。komoさん、ご指摘深謝。
かく云う当方も、密林の膨大な音源に取り込まれてしまっており、オーディオ的な音のあれこれのこだわりよりも音楽をとにかく楽しんで聴いている方がずっと良いと思えてしまうのだ。不思議なのはBluOSに対する密林音楽の親和性の高さ。当方が使っているBluesound Node 2iも廉価であるのだが満足度の高い製品。なぜ、ここにだけこれだけの優位性を与えているのか、何か提携や資本関係、あるいはグローバル戦略を共有している部分があるのだろうか。背景事情は分からない。
密林音楽に対しても、BluOSに対しても当方はかなりの評価をしており使い続ける予定としているが、率直なところ寡占化によって他のストリーミングサービスが弱体化されてしまうことは望ましいことではないと思う。
(2021年6月17日追記)
せっかく密林音楽の話題なので、ちょっと気に入っているものを紹介、、、
こちらは単品のアルバムということではなく、密林音楽が提供しているプレイリスト(CD品質)である。名曲と良い録音ばかりなので屈託なく楽しめる。
ライブ録音とのことであるが、密林音楽では96KHz/24bitでストリーミングされており音の密度感が高く聴いていて心地よい。John Williamsの曲を集めたものは今やポピュラーだし、昨今は自身がウィーンフィル指揮したCDなども話題(こちらも密林では96KHz/24bit)。またドゥダメルのいろいろなアルバムが揃っているのも案外と嬉しい。(追記終わり)
4way MW16TX構成の設定暫定値(2021年6月2日更新)
項目 |
帯域 |
備考 |
Low |
Mid-Low |
Mid-High |
High |
使用スピーカー ユニット |
- |
Sony SUP-L11 |
SB Acoustics MW16TX |
Sony SUP-T11 |
Scan Speak D2908 |
- |
能率 能率(90dB基準相対差) |
dB |
97.0 (+7.0) |
87.5 (-2.5) |
110.0 (+20.0) |
93.0 (+3.0) |
|
DF-65の 出力設定 |
dB |
+0.7 |
+0.7 |
-10.5 |
+4.7 |
|
マスターボリューム アッテネーション |
dB |
-9.0 |
-3.0 |
-3.0 |
-5.0 |
|
パワーアンプでの GAIN調整 |
dB |
0 |
0 |
-12.0 |
-12.0 |
|
スピーカーの 想定出力レベル |
dB |
88.7 |
85.2 |
83.5 |
80.7 |
|
クロスオーバー 周波数 |
Hz |
pass ~ 200 |
200 ~ 1000 |
1000 ~ 3550 |
4000 ~ pass |
Low Pass ~ High Pass |
スロープ特性 設定 |
dB/oct |
flat-48 |
48-24 |
24-24 |
24-flat |
Low Pass High Pass |
DF-55 DELAY 設定 |
cm |
-10.0 |
+28.0 |
-37.0 |
+27.0 |
相対位置と 測定ベース |
極性 |
- |
Norm |
Norm |
Norm |
Norm |
|
DF-55 DELAY COMP (Delay自動補正) |
- |
ON |
自動補正する |
DF-55デジタル出力 (Full Level保護) |
- |
OFF |
保護しない |
|