無限なる可能性:
昨年の
12月中頃
であるが、
Symphonic-MPD
のAoE(Audio over Ethernet)の最初のベータ版がリリースされた段階で、次のように記した。
「このコンパクトなバックエンド機能について更に考えてみれば、フロントエンド側はもっと多様であっても良いかもしれないとも思う。極端に云えばSymphonic-MPDであることが必須とは限らないし、ハードウエアがラズパイである必要もない。要はこのバックエンド機と接続、駆動できるものであれば、どんな環境、構成であっても良い訳で、結果としてバックエンド側の「音」を享受できる可能性があると思う。」
この段階ではラズパイ4の二台によって、フロントエンドとバックエンドを構成する仕掛けであった。それからまだ2か月程度が経過したに過ぎないのだが、
当方環境ではこのAoEのフロンドエンドが、
1.ラズパイ4 (Symhomic-MPDをベースとしてAoE対応したもの)
2.ラズパイ3B+ (Auch LinuxをベースとしてAoE対応したもの)
3.PC(amd) (lightMPD X_86_64_upnpgwにAoE対応したもの)
4.PC(intel) (Arch LinuxをベースとしてAoE対応したもの)
と、多様化し増殖し始めている。もちろんそれぞれが今後常用の構成となる訳ではなく、現時点でのテスト構成と云っても良いと思う。当方の環境ではいずれは二つ程度のフロントエンドに絞ることになるかもしれないのだが、この構成の柔軟さというポテンシャル自体は大いに評価しなければならない。
それぞれの構成はSymphonic-MPDを支えるボランティアによって環境作りが行われているのだが、当然ながらそのスキルの高さはもう半端ではない。そして日々なるべく簡単に利用できるような改善が進められている。その恩恵を当方も沢山いただいている。
また、このAoEの機能自体のいろいろなシステム環境への適応能力も重要な要素のひとつである。 現時点ではバックエンドはラズパイ4に限定されているのだが、その構成はシンプルでインストールなども極めて簡単。システムイメージをダウンロードしてマイクロSDカードに焼いて、Windows上で二箇所の記述(IPアドレスとHAT)をするだけ。ラズパイ初心者であっても迷うような作業はほとんどない。廉価なラズパイ4とHATがあればそれで充分なのだ。また、フロントエンドはおそらく多くの方がお持ちであろう、ちょっと古いPC、あまり使わなくなった遅いノートPCなどでも利用できるようになったのだ。このことは特筆に値すると思う。
(注記)当方は持っていないので試していないが、シングルボードのAPU用システムイメージ(Arch Linux)も提供されている。遊んでいるAPUをお持ちの方もきっと沢山いるはず、、、
もちろん、フロントエンドも現状はLinuxベースなので、intel CPUやamd CPUのPCが使えるといっても、その辺りの若干のキャッチアップは必要なのだが、さほど難しいことではなく習うより慣れろの世界だと思う。定番のmpdのみならず、air playやroonにも対応できるので、このAoEという環境構成にて無限なるPCオーディオの可能性を見出すことは決して難しいことではない。
(閑話休題)もういいかい
オーディオを含めてであるが「趣味」というものは永遠の暇潰しなんだろうな、とも思う。今までに嵌り込んだ趣味や遊びに相当するものは沢山あって、いずれもそこそこやったという感はあるけれど「極めた」というところに行き着けたものはなかった。
もちろんこれ一筋、One and Onlyを貫ければもっと高みに行けたものもあったのかもしれない。二兎を追うものは一兎を得ず、それは謂わば修行僧のような道なのだが。けれど余暇という観点で考えればあれこれと首を突っ込んだ方がそれなりに楽しみも増えるし、人生も豊か?になるような気がしないでもない。
スポーツなどの競技の基本は人と競うことなのだが(中には自然相手で自らと対峙するものもあるが)、そこには勝ち負けというものが結果として存在してくる。今も思い出すことの多いのは勝利の感激よりもここ一番というところで負けた時の悔しさばかり、、、何故あそこで、こうできなかったのか、ああもする手があったのではないか、と。その競技(当方の場合はセーリング)への思い入れが強ければ強いほどこの感情は強くもなって、その悔しさを拭い去る事はこの年になってもなかなかできない。
一方で、自然に相対するという意味では登山やキャンプ、ダイビングそしてスキーなどは楽しむこと「自体」が中心だったとも思う。また、ラジコンではあるがスタント飛行(所謂アクロバット)をさせる時の操縦桿の緊張感というものは何か他では得がたいものがあって、無事着陸した時の解放感、安堵感というものはまた別格のものがあった。
スポーツ系の趣味はやはり年齢と共に徐々に遠ざかるを得ないことになったし、視力と反射神経の衰えはスタント飛行には致命的でもある。翻ってオーディオである。一番長い間、付かず離れずそれなりの熱意を持って取り組んだもの。今となってはそれなりの自負もある、と云えるかもしれない。だが、ここでも「極める」ことは未だ全然できてはいない。やっとそれなりには、というのがせいぜいのレベルであると思う。
情熱を燃やすこと自体が生きること、という持論は変わらないのだが、何だろう、、、ここにある焦燥感?無常感? 駄文のブログを長年書きなぐっていると、同好の士のブログもちょくちょく拝見させていただくことになる。総じてこの趣味をテーマにされている方の年齢はあまり若くなく、自分に近い世代か、あるいはもっと先輩の方々も沢山いる。皆それぞれに高みに向けて取り組んでおられるようでブログの更新頻度の高い方も多い。
お会いできた方も若干はいるけれど、実際の交流のない方がほとんど。でも、その取り組み様やそれぞれが追っているテーマは自分のオーディオに対してもとても参考になる。ネット空間での仮想の交流(コメント等のやりとり)であっても自らの探求の励みにもなる。
当然のことかもしれないが、趣味の世界の情報は真偽が定まらずで、あれ? と思うこともしばしばあるのだけれど。特に音質向上が命であればあるほど、自らが拠って立つ改善施策はそれが仔細であっても強調されることになる。音を言葉で語ることの難しさを痛感すればするほど、どう表現すれば良いのか自分自身は五里霧中となってしまうのだけれど、、、
だが、ある日付を以って全く更新が行われなくなるブログもある。間接的にお亡くなりになった情報が入ってくることも稀にはあるけれど、そうではないことも多く、事情が分からぬ故に心の棘ともなってしまう。
自らの趣味として音楽を聴くこと、オーディオをブラッシュアップすることを止めようとは思わないけれど、齢を数えればこれまでの数多の趣味と同じように捨て去らねばならない日も来るのだろう。日記あるいは自分の記録としてもいるのだが、心情を吐露すればこれはまた己の恥を世間様に晒しているような気もしない訳ではない。
ネット空間の広大さは極めて便利で情報を得るだけではなく、発信することもgive and takeという概念からすれば望ましいのだと思う。だが、もういいかい、と自分に問いかけてみるのだが当然ながらその返事は無い。
4way MW16TX構成の設定暫定値(2021年1月11日更新)
項目 |
帯域 |
備考 |
Low |
Mid-Low |
Mid-High |
High |
使用スピーカー ユニット |
- |
Sony SUP-L11 |
SB Acoustics MW16TX |
Sony SUP-T11 |
Scan Speak D2908 |
- |
能率 能率(90dB基準相対差) |
dB |
97.0 (+7.0) |
87.5 (-2.5) |
110.0 (+20.0) |
93.0 (+3.0) |
|
DF-65の 出力設定 |
dB |
+0.7 |
+0.0 |
-10.5 |
+5.5 |
|
マスターボリューム アッテネーション |
dB |
-9.0 |
-3.0 |
-3.0 |
-5.0 |
|
パワーアンプでの GAIN調整 |
dB |
0 |
0 |
-12.0 |
-12.0 |
|
スピーカーの 想定出力レベル |
dB |
88.7 |
84.5 |
83.5 |
81.5 |
|
クロスオーバー 周波数 |
Hz |
pass ~ 250 |
250 ~ 1400 |
1400 ~ 3150 |
3550 ~ pass |
Low Pass ~ High Pass |
スロープ特性 設定 |
dB/oct |
flat-24 |
24-24 |
24-24 |
24-flat |
Low Pass High Pass |
DF-55 DELAY 設定 |
cm |
-10.0 |
+28.0 |
-40.0 |
+26.0 |
相対位置と 測定ベース |
極性 |
- |
Norm |
Norm |
Norm |
Norm |
|
DF-55 DELAY COMP (Delay自動補正) |
- |
ON |
自動補正する |
DF-55デジタル出力 (Full Level保護) |
- |
OFF |
保護しない |
|