オーディオ日記 第51章 行く道は果て無く(その3)2021年1月15日


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小人閑居して(小)改善を為す:

お出かけ自粛なので暇である。まぁ元々が毎日日曜日状態なのであれこれとやることを自ら見つけなければならないのだが、オーディオに関しても何らかの課題、あるいはプランがあれば有難い事にそれで嬉々として一日楽しめてしまう。

だが日々そんな状態が続くと懸念するような課題が無くなって来てしまう。ぼ~っと音楽を聴くのもまた楽しからずやなのであるが、頭も少しは働かせなければならぬ(認知症予防ということではないのだが)。

そこでPCオーディオに絡んで機器が何だかんだと増えてきてしまっている状況もあって配置その他整理もしなきゃな~とPC廻りを眺めてみた。おやっ、ちょっと気になることが、、、各機器(Audio用PC、ラズパイ、音源サーバーなど)を束ねる役割を果たしているハブ(単なるスイィッチングハブ)に繋がっているケーブルにSTP CAT7のLANケーブルが使われているところがある。ケーブルもややとぐろを巻いている。

STPとUTPの違いについてここで改めて言及はしないが、家庭用あるいはオーディオ用として考えると基本UTPが良い。もちろん本格的にノイズシールドを完璧とした環境構成にすればSTPの優位性もあるのだがあまり現実的では無いしその必然性も少ない。ラズパイなどが増殖していく中で、結線用のLANケーブルは必須なので、そこらに仕舞ってあったSTPケーブルを適当に使ってしまっていたのかもしれない。これはちょっと迂闊であった。

で、これを奇貨としてLAN環境やLANケーブルを再考してみたもの。ハブに関しては産業用を転用したと思われる超高価な機器もあり、めちゃくちゃ硬くて太いLANケーブルもある。ケーブルに振り回されて機器の設置の自由度が無くなってしまうくらいのもの。その他にオーディオ用ハブと銘打ったものも若干ながら存在する。また一般的なRJ-45などを含めてLANコネクターにも幾つかの規格がある。

これらを改めて総合的に考えて、少し整理(併せて機器の配置の見直し)をしてみようかと思い立った。基本となるLAN速度であるが、やはり通常は1Gbps、オーディオ的な配慮(?)をすれば100Mbpsという選択もある。ケーブルに関しては、こちらも存外に値の張るオーディオ用LANケーブルというものも存在する。

まずLANケーブルの規格としては、UTP CAT 6A(10Gbps対応)で良いだろうと考えてみた。だたし、ノイズシールドの観点からフラットケーブルやあまり細いものは好ましくなさそう。とにかく固いものはイヤだし。最近では光ケーブルをコンバータを噛まして使うというスタイルもあるのだが、そこはどうなんだろうか、、、原理的に電気的ノイズを伝播しないことは間違いない。あるいは無線で飛ばす、というアプローチもあるか。

確かに、データーセンターに設置されたサーバー機器の類のLAN結線は光ケーブルである。ただし、これは数十メートル以上ケーブルを引き回すこともあるので、ある意味必須でもある。また密集、隣接されて設置されているコンピュータ機器の数も半端ないので当然電気的ノイズ発生も無視できない。だが、一般的な家庭ないしはオーディオリスニング環境ではそこまでのものではないだろう。

オーディオ的に考えれば僅かな対策、向上施策でもやらないよりやった方が良い、という基本姿勢は大事。しかし、ここは敢えて「最短の結線をする」というある意味で原始的な対応をまずはやってみようかと(簡単にできるので)。CAT 6Aの規格上の伝送距離は100mである。必要にして充分な距離の規格と思う。そこを敢えて50cmのケーブル長で出来る限りの配線する。これには機器の配置をそれに適合させるように考えねばならない。

結線イメージ図:


もちろん、どうしても50cmでは結線できない機器も出てくるので、その場合でも使用するのは1mまで。これでハブにぶら下がる全ての機器を接続する、という方針でちょっとお遊びをしてみた。音源サーバーPC、Symphonic-MPDのフロントエンド用ラズパイ4。Symphonic-MPDのバックエンド用ラズパイ4の3台が50cmで接続できた。lightMPD(x86_64_upnpgw_aoe)のフロントエンド用PCとSymphonic-MPDのフロントエンド用ラズパイ3B+、Bluesound Node 2iの3台が1mでの接続となった。

LANケーブルへの施策としては、購入後に銅箔あるいはアルミ箔テープでシールドを追加し、さらにアセテートテープでかっちり縛くというのが今までの当方のアプローチなのだが、まずは素のままでの対応、いずれここは手を加えねばなるまい。フェライトコアは適宜使用。なお、ハブに関しては従来から使っているコンピュータ周辺機器というカテゴリのごく一般的なものをそのまま踏襲する。これは金属筐体、AC電源を供給する構造のハブなので、TDK LambdaのEMCノイズフィルターを噛ましてはいるが、対策としてはその程度である。

UTP CAT 6Aケーブルの調達に関しては近くにあるヤ○ダ電気にて購入したのだが、買うのが気恥ずかしい位の価格。50cmが一本453円。1mが確か640円。RJ-45コネクターは当然ながらプラスチック製の普通のもの。案外と選択のバリエーションがあったので、ここはやや太めで柔らかそうなものを選んだ。

結線優先の為に、ある程度機器の配置は犠牲にならざるを得ないので機器の向きを背面対向させたりとまぁ傍から見れば何とも不審な?作業でもある。だが、結果としてケーブルがとぐろを巻くような事は一切無く、誠にすっきりとした配置、結線となった(明らかな自画自賛)。原則として再生に使う機器しか電源を入れないので、相互干渉は起きないはず、、、オーディオの場合にも「Simple is the best」という考え方が当て嵌まるのかどうか定かでは無いのだが、まぁそれも有りかと。

PCオーディオに関しても世にはいろいろなアプローチとスタイルがあると思うのだが、経験的なことも含めて当方はなるべくミニマム構成を維持しそれでベストな音を目指したいと考えている。「Simple and cheap」でもツボを外さなければ鉄板の安定性と極上の音が得られるんじゃないかと。

さて能書きはともかくも、これで何か出音に変化が!? ぱっと聴き、変わったと云えば云えそうでもあるし、変わらんとも云えなくもない、まずはそんな感じである。じっくりと聴き込むと意外に何だか良いような気も。音の背景がクリーンというか雑味というものが無いというか。これはプラシーボか。はたまた、、、、


                 4way MW16TX構成の設定暫定値(2021年1月11日更新)
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
SB Acoustics
MW16TX
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
能率
能率(90dB基準相対差)
dB 97.0 (+7.0) 87.5 (-2.5) 110.0 (+20.0) 93.0 (+3.0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +0.7 +0.0 -10.5 +5.5
マスターボリューム
アッテネーション
dB -9.0 -3.0 -3.0 -5.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0 0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 88.7 84.5 83.5 81.5
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

250
250

1400
1400

3150
3550

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-24 24-24 24-24 24-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm -10.0 +28.0 -40.0 +26.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm  
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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