オーディオ日記 第49章 終わりの始まり(その20)2020年7月31日


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密林音楽を蒼い音で?

現時点ではまだ検討過程で詳細の仕様、使い勝手などの情報を集めているところであるが、Amazon Music HDを Bluesound Node 2i で再生させたいと考えている。この機器は所謂ネットワークプレーヤーという範疇ではあるが、更に「Music Streamer(あるいはNetwork Streamer)」という名称に分類されるものらしい。最近はAmazon Music HDをラズパイ(Symphonic-MPD、iPAD miniからのair play経由)で聴く時間が多くなっているのだが、現在のこの聴き方ではハイレゾ音源がair playの機能的な制約があってダウンコンバートされてしまう。当初は16bit/44.1kHzのCD品質で聴ければ充分かなと思っていたのだが、案外と気に入った音源の中にハイレゾのものも多くこれはこれでもったいないな~と。

選曲はiPAD mini上のAmazon Music Appで行えるので、この点は面倒もなく合格なのであるが、ラズパイとの組み合わせに置いて

1.サーバーPC(NAS)音源とシームレスに選曲、再生することはできない。
(サーバーPC音源あるいはAmazon Music HDのいずれかの再生となってしまうし、操作(選曲)用のアプリも都度切り替えが必要)

2.折角のハイレゾ音源が16bit/44.1KHzにダウンコンバートされてしまうだけでなく、無線で音源データがiPAD miniから送り込まれる

という残念な点はやはりちょっともどかしい。この辺り何とかならぬものかと 情報 を漁ってみて、このMusic Streamerというカテゴリの機器にたどり着いた。だが、いろいろとある中でAmazon Music HDをサポートしているものは案外と少ない。(一般的なネットワークプレーヤでもTidalなどは利用できるものは多いのだが、Amazon Music HDは後発のため対応が遅れているのかもしれない) 国内楽曲の充実度という観点では当方にとってはやはりAmazon Music HDが一押し状態なので、これをサポートしていることが選択条件となる。当然ながら、直接Amazon Music HDからのストリーミングを受けて、24bit/192KHzまでの対応をしてくれることが基本。

この辺りの対応に加えるその他の条件としては以下のような点。

1.デジタル出力があること(必須)
2.DSD音源(dsf形式)に対応しており、DSDtoPCMによりデジタル出力ができること
3.ギンギンのハイスペック(=高価)ではないこと

これらの我儘をそこそこ満たしてくれるものとして、このBluesound Node 2iが浮上してきた。希望をすべてカバーできている訳ではない(DSDtoPCM対応無し)が、そこそこ機能的には使えそう。何より価格もリーズナブルなので世界中での販売台数もかなり多いと推測される(当該製品のUser Forumなどを覗いた感触として)。Amazon Music HDに対応している機器としてはHEOSを搭載したものもあるのだが、こちらにはあまり心が動かない。Lumin U1 miniがAmazon Music HDをサポート(air play経由ではなく)してくれると良いのだが現状未対応なのは残念。

なお、この製品はBluOSという独自のOSをベースにしているものとの紹介があり(とは云ってもLinuxベースであろう)、また搭載しているCPUはARMプロセッサーでこれはラズパイに搭載されているものと同じルーツのもの。ラズパイ4はARMの1.5GHzであるが、こちらは1GHzとやや小振りな性能。

また、専用のリモコンソフトはBluOS Controllerというもので、iPAD版、Android版、Windows版、Mac版と充実している。実際は使ってみないと操作感は判らないのであるが、調べた限りでは機能的にはかなり網羅されていると感じた。サーバーPC(NAS)音源とAmazon Music HDの音源を取り混ぜてプレイリストを作成できるということは、これが希望条件ではあるが、何とも嬉しい。あとはこのプレイリストの作成(含む外部プレイリストの利用)などが如何にシンプルな操作でできるかであろう。「極楽操作」が今や最優先なのだ。

しかしながら困った点もある。この製品はサーバーPC(NAS)との接続においてUPnP/DLNAをサポートしておらずSMB(所謂ファイル共有)のみの対応であること。minim serverの融通無碍な機能を利用することができないのは何とももどかしくあるが、開発方針らしいのでこれは如何ともし難い。

価格的には意外とも云える程廉価であり内蔵スイッチング電源、DACも搭載しているので、例えデジタル出力専用として使っても音質面での課題は多少はあるかもしれない、とも思う。従って、音質面から考えるとサーバーPC(NAS)音源の再生ではSymphonic-MPDを越えることは期待せず、Amazon Music HDがダウンコンバートの掛からない素のハイレゾ状態で聴ければ良し、と考えておくのが妥当なのかもしれない。

Amazon Music HDを選択した時点でもしかしたらオーディオ的には理想の音の追及からは離れて行ってしまうのかも、と思わぬこともない。だが、ストリーミングによる広大な音源を享受できることのメリット自体は決して否定できず、むしろ音楽ありき、という原点に戻れるんじゃないか、という期待値もある。だがこの辺りの機器についてはまだ知見もなく、情報量も少ないのであるいは別の選択肢や候補もあるやもしれず、もう少し調査研究を続けてみようと思う。


                 4way SUP-T11構成の設定備忘録(2020年6月17日更新)設定値
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
FPS
2030M3P1R
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+4) 90 (+0) 110 (+17) 93 (+0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +0.0 +1.2 -10.0* +4.0
*DF-65 Att ON
マスターボリューム
アッテネーション
dB -7.0 -6.0 -3.0 -5.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0 0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 90.0 85.2 85.0 80.0
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

224
180

800
800

3550
4000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-24 24-24 24-24 24-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm 0.0 -30.0 +28.5 +32.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Rev Norm Norm  
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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