オーディオ日記 第49章 終わりの始まり(その17)2020年7月7日


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ストリーミング考:たくさんの音楽のために

今更ストリーミングの是非でもないのだが、我が家でも音楽再生の50%を超えるような状況になりつつあって、やはり音源は多様で豊富な方がいいと実感する。音質もCD品質のロスレスであればほとんど気にならない。サーバーPC(NAS代わり)の音源をランダム再生でBGM的に聴くことも多かったので、その延長と考えればお薦めのプレイリスト再生でも違和感がないし何より新鮮味のある音楽を聴ける事は楽しい。

我が家でのストリーミングの選択に際しては、以下のような条件で考えた。
1.ロスレス音源(CD品質)であること。
2.国内の楽曲も豊富にあること(重要)。
3.iPADからの選曲、再生操作が可能であること(必須)。
4.ラズパイで再生可能なこと(Symphonic-MPDベース)

現状では気合を入れて試したのはTidalとAmazon Music HDであるが、 当面Amazon Music HDでいいかな、と考えている。TidalはmConnectからの操作が出来るので、JPLAY FEMTOでの再生において、音源をサーバーPCあるいはTidalを選択するだけで良くシームレスに操作可能な事は大きなアドバンテージである。ただし、国内の楽曲がほぼ無いことが大きなネック。

もちろんAmazon Music HDとてそれなりに課題はある。
1.iPAD上ではAmazon Music専用のアプリを使用する必要がある(都度切替必要)
2.iPADからAir Playで楽曲を送り込むのだが、Air Playの制約から48K/24bitが最高レート。

再生安定性という観点からは我が家ではほぼ問題ない。iPADは5GHz帯の無線LANでラズパイは1Gbps有線LANで音切れ等は皆無と云えるであろう。ただしこの辺りはネット環境にも依存するかもしれない。なお、通常サーバーPCの音源を再生する時はラズパイとの通信速度を100Mbpsと設定しているのだが、Amazon Music HDを聴く際には為念、1Gbpsに設定し直しているがこの方が安心できると思う。

(注記)LAN速度変更はsshからethtoolコマンドを叩くのだがマクロ化などしておくと面倒が少ない。
    #ethtool -s eth0 speed 1000 duplex full   

iPhoneからも手軽に再生開始を指示できるので簡便に聴き始めたい時はとりあえずiPhoneで、ということも多い。ちょっと気になったアーティストやアルバムを探すときは流石にiPADになるが。

我が家のラズパイ再生環境はSymphonic-MPDであるが、これはサーバーPC(NAS)にある音源をダイナミックマウントするという仕様なので、Amazon Music HDだけを聴きたい時はサーバーPCを立ち上げる必要がない(省エネ?)。ま、NASをお使いのケースでは電源は入れっぱなしであると思うのだが、我が家では機器の電源入れっ放しはご法度なのである(大蔵大臣指令、今はこういう大臣はいないが)。

音源としては当然ながら「聴き切れない」ほどの量なのだが、当方の好きな久石譲の多様な音源(オケ、ピアノ、ギター、ライブ録音も)がたくさんあるのは嬉しい。この方の音楽はメロディーが非常に耳に馴染み易くそして甘美でもある。またオケ版では映画音楽的なイメージで展開が多彩、全く飽きさせない。詳細を把握しているわけではないのだが、作曲量も存外に多い方なのではないだろうか。

かって、インターネットラジオを聴き始めることからPCオーディオをスタートさせた当方であるが、いろいろな意味で進歩した恩恵を受けていると実感する。量と質と手軽さ、、、ラズパイというPCオーディオ本体の廉価さは元より、ストリーミングのサブスクリプション料金も考えようによっては(たくさん音楽を聴くのなら)決して高いとは云えないと思う。

より便利に、より廉価に、そうなればなるほどこの呪縛からは逃れられないな~とも考えてしまうのだが、それは思い過ごしか。一方でオーディオ機器の高額化は逆に進んでいる。なるほど高額化に見合う音的向上、満足度は確かにあるかもしれない。だが、音源がストリーミングの方向にさらに進む事は最早否定できず、である。リーズナブルなストリーミング音源と廉価なPCオーディオ(あるいはデジタルトランスポート)、後段はお好みに合わせて(予算に合わせて?)、ほどほどから超高価までご自由にというオーディオの世界となるのだろうか。それはそれで選択肢としては悪くはないし、’趣味の世界として妥当でもあるような気もするし、アナログディスクの世界は少数派であったとしても決して廃れないだろうし、、、などなど。


                 4way SUP-T11構成の設定備忘録(2020年6月17日更新)設定値
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
FPS
2030M3P1R
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+4) 90 (+0) 110 (+17) 93 (+0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +0.0 +1.2 -10.0* +4.0
*DF-65 Att ON
マスターボリューム
アッテネーション
dB -7.0 -6.0 -3.0 -5.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0 0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 90.0 85.2 85.0 80.0
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

224
180

800
800

3550
4000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-24 24-24 24-24 24-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm 0.0 -30.0 +28.5 +32.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Rev Norm Norm  
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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