ラズパイ4におけるUSB3.0接続(の問題):
ラズパイ4にUSB 3.0対応のSSDを接続していろいろなテストを行っていたが、接続の不安定さ、遅さに悩まされていた。症状としてはデイバイスの認識やマウントが遅い(時に異常に遅い)、あるいはI/Oの途中でハング状態になる、そもそも読み書きが(異常に)遅いなど。
テストにはバスパワータイプのUSB SSDを使っていたため、電力供給不足かも? と当初考えていたが、原因と対応策が判明したので、備忘録的に記載しておく。
UASP(USB Attached SCSI Protocol)というUSBを高速化するための仕組があるが、接続が不安定、あるいは速度が遅いなどの課題がUSB 3.0接続で起こる場合、これがラズパイ4とドライバーの不整合によって引き起こされている可能性が高い由。この場合、以下の手順にてUASPの適用を除外することによって対応できる。
(追記)またこれとは別件であるが、OSのパッチ状況等によってはラズパイ4の4GBメモリモデルでUSBポート自体が正常に機能しないことがある。この場合は使用するメモリの総量を3GBまでに抑える(config.txtにて、「total_mem=3072」と指定)ことにより使用可能となる事例もある。
(参考)UASP適用除外手順:
1.lsusbコマンドでUSBアダプターのIDを調べる。
(この例ではBus 2、Device 2にUSB SSDが接続されている)
root [ ~ ]# lsusb
Bus 002 Device 002: ID 152d:0578 JMicron Technology Corp. / JMicron USA Technology Corp. JMS567 SATA 6Gb/s bridge
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0003 Linux Foundation 3.0 root hub
Bus 001 Device 002: ID 2109:3431 VIA Labs, Inc. Hub
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
上記では「152d:0578」が不安定の原因となるJMicron Technology製のUSBアダプターIDである。ネット上にはこのUSBアダプターに関する不安定事例が多く報告されていたが、この対応によって当方のケースでもバイパスできた。
2.「/boot/cmdline.txt」の先頭に、上記で確認したIDを入れて以下の内容を追加する(改行しないこと)。
これにより当該USBアダプターをUASPの適用外とする。
usb-storage.quirks=152d:0578:u
3.Reboo後、lsusb -tコマンドで設定された状況を確認する。
(Bus 2、device 2が「Driver=usb-storage」となっていれば良い(UASPが適用除外されている)。
root [ ~ ]# lsusb -t
/: Bus 02.Port 1: Dev 1, Class=root_hub, Driver=xhci_hcd/4p, 5000M
|__ Port 1: Dev 2, If 0, Class=Mass Storage, Driver=usb-storage, 5000M
/: Bus 01.Port 1: Dev 1, Class=root_hub, Driver=xhci_hcd/1p, 480M
|__ Port 1: Dev 2, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 480M
4way構成の設定備忘録(2020年4月4日更新)設定値
項目 |
帯域 |
備考 |
Low |
Mid |
Mid-High |
High |
使用スピーカー ユニット |
- |
Sony SUP-L11 |
Sony SUP-T11 |
Accuton C51-286 |
Scan Speak D2908 |
- |
スピーカーの 能率(相対差) |
dB |
97 (+4) |
110 (+17) |
93 (+0) |
93 (+0) |
|
DF-65の 出力設定 |
dB |
+1.2 |
-10.0* |
+1.7 |
+4.5 |
|
マスターボリューム アッテネーション |
dB |
-3.0 |
-3.0 |
-6.0 |
-3.0 |
|
パワーアンプでの GAIN調整 |
dB |
-6.0 |
-12.0 |
-6.0 |
-12.0 |
|
スピーカーの 想定出力レベル |
dB |
89.2 |
85.0 |
82.7 |
82.5 |
|
クロスオーバー 周波数 |
Hz |
pass ~ 710 |
710 ~ 1600 |
1600 ~ 2500 |
4000 ~ pass |
Low Pass ~ High Pass |
スロープ特性 設定 |
dB/oct |
flat-48 |
48-48 |
24-24 |
24-flat |
Low Pass High Pass |
DF-55 DELAY 設定 |
cm |
-7.0 |
-36.0 |
+28.5 |
+32.0 |
相対位置と 測定ベース |
極性 |
- |
Norm |
Norm |
Norm |
Norm |
|
DF-55 DELAY COMP (Delay自動補正) |
- |
ON |
自動補正する |
DF-55デジタル出力 (Full Level保護) |
- |
OFF |
保護しない |
|