オーディオ日記 第49章 終わりの始まり(その7)2020年4月19日


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ラズパイ4におけるUSB3.0接続(の問題):

ラズパイ4にUSB 3.0対応のSSDを接続していろいろなテストを行っていたが、接続の不安定さ、遅さに悩まされていた。症状としてはデイバイスの認識やマウントが遅い(時に異常に遅い)、あるいはI/Oの途中でハング状態になる、そもそも読み書きが(異常に)遅いなど。 テストにはバスパワータイプのUSB SSDを使っていたため、電力供給不足かも? と当初考えていたが、原因と対応策が判明したので、備忘録的に記載しておく。

UASP(USB Attached SCSI Protocol)というUSBを高速化するための仕組があるが、接続が不安定、あるいは速度が遅いなどの課題がUSB 3.0接続で起こる場合、これがラズパイ4とドライバーの不整合によって引き起こされている可能性が高い由。この場合、以下の手順にてUASPの適用を除外することによって対応できる。

(追記)またこれとは別件であるが、OSのパッチ状況等によってはラズパイ4の4GBメモリモデルでUSBポート自体が正常に機能しないことがある。この場合は使用するメモリの総量を3GBまでに抑える(config.txtにて、「total_mem=3072」と指定)ことにより使用可能となる事例もある。

(参考)UASP適用除外手順:

1.lsusbコマンドでUSBアダプターのIDを調べる。
(この例ではBus 2、Device 2にUSB SSDが接続されている)

root [ ~ ]# lsusb
Bus 002 Device 002: ID 152d:0578 JMicron Technology Corp. / JMicron USA Technology Corp. JMS567 SATA 6Gb/s bridge
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0003 Linux Foundation 3.0 root hub
Bus 001 Device 002: ID 2109:3431 VIA Labs, Inc. Hub
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub

上記では「152d:0578」が不安定の原因となるJMicron Technology製のUSBアダプターIDである。ネット上にはこのUSBアダプターに関する不安定事例が多く報告されていたが、この対応によって当方のケースでもバイパスできた。

2.「/boot/cmdline.txt」の先頭に、上記で確認したIDを入れて以下の内容を追加する(改行しないこと)。
これにより当該USBアダプターをUASPの適用外とする。

usb-storage.quirks=152d:0578:u

3.Reboo後、lsusb -tコマンドで設定された状況を確認する。
(Bus 2、device 2が「Driver=usb-storage」となっていれば良い(UASPが適用除外されている)。

root [ ~ ]# lsusb -t
/: Bus 02.Port 1: Dev 1, Class=root_hub, Driver=xhci_hcd/4p, 5000M
|__ Port 1: Dev 2, If 0, Class=Mass Storage, Driver=usb-storage, 5000M
/: Bus 01.Port 1: Dev 1, Class=root_hub, Driver=xhci_hcd/1p, 480M
|__ Port 1: Dev 2, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 480M


                 4way構成の設定備忘録(2020年4月4日更新)設定値
項目 帯域 備考
Low Mid Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
Sony
SUP-T11
Accuton
C51-286
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+4) 110 (+17) 93 (+0) 93 (+0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +1.2 -10.0* +1.7 +4.5
*DF-65 Att ON
マスターボリューム
アッテネーション
dB -3.0 -3.0 -6.0 -3.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB -6.0 -12.0 -6.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 89.2 85.0 82.7 82.5
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

710
710

1600
1600

2500
4000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-48 48-48 24-24 24-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm -7.0 -36.0 +28.5 +32.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm  
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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