オーディオ日記 第48章 妄想と葛藤(その4)2020年1月17日


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ラズパイは美味しいか?(その18):ラズパイ4で、、、

ラズパイ遊びを兼ねた デジタルフォトフレーム作り であったが、ちょっと懸案であった表示開始時間も短縮できて家人からも好評。なお、出力がHDMIなので大きな画面にも出力可能であることから、孫達が来た時の話題あるいは退屈しのぎにもなりそうだな~と思い付いた。ただ写真が出るだけではつまらないので、同時に音楽(例えば近頃子供に大流行りのパプリカなど)も流せるようにしておいたら孫達にもアピールし、「じぃじ、すっご~い!」と一人くらいは云ってくれるかも?(当節の子供はそんなに甘くはないが)、、、そこでシンプルにHDMI経由でMPDからプラズマTVに音楽も流せるようにしてみた。

開始画面で「はじまり、はじまり~」


ラズパイの内蔵サウンドデバイスがHDMI経由で画像と共に音楽を送れるので、Raspbiban Busterにmpdをインストールして設定(注記)するだけ、超簡単。音源はサーバーPCから持ってくることはせず、ラズパイのマイクロSDカードにMusicライブラリを作成し、BGM的なものをピックアップしてメインPCからファイル共有で送り込んおくスタイルとした。これであれば、オーディオ廻りの機器などは一切電源を入れずに済む(音そのものは妥協)。

さて、肝心のPCオーディオの方であるが、妄想していたDiretta Target PCカスタム構成が現時点ではライセンス上の縛りから実現できないと回答をもらってしまったため、やや途方に暮れている状態。仕方ないので通常のスタンドアロン構成でも良いか、とリアルタイムカーネルを実装済のLinuxディトリビューションを物色しているのだが、AudioLinux以外は見つけられていない。本当はArch Linuxでやってみたいのだが敷居が高そう、、、そのようなことからこちらはちょっと沙汰止みとして、lightMPDのラズパイ4対応から試すこととした。いずれSymphonic-MPDもラズパイ4対応されるであろうけれど、それを待たずに出来るところからいろいろと遊んでみようという魂胆である。手順としては以前3B+用に作成したlightMPD(もちろんラズパイ4対応版のV1.2.0b2)のマイクロSDカードをそのままラズパイ4に挿して起動。基本的な稼働を確認するところからスタート。

と、鼻歌混じりに行くはずだった、、、が世の中はご察しの通りそれほど甘くはない。全く起動しない、当然Telnetでも入れない。最初はラズパイ自体のDOA(Dead On Arrival)か?と思ったのだが、念のためにそれを確認せねばならない。幸いにもデジタルフォトフレーム用のRaspbian BusterのマイクロSDカードがあるので、そちらでチェックしてみた。問題なく稼働。ということは、lightMPDのマイクロSDカードに何らかの問題が? 次なるチェックはこのマイクロSDカードを3B+に挿して起動確認、ちゃんと動く。つまりハードウエア的には問題なし。マイクロSDカードも問題なし。こうなると???状態である。何だ~何か設定が悪いのか、といろいろとあちらこちら見直してみるが特段これは、というところは見つけられなかった。そうなるとこれはもう再インストールしてみる、ということしか打ち手を思いつかない。再インストールの前に何か情報は無いか?とlightMPDの掲示板を確認する。特段のトラブル情報などはない。おや? V1.2.0b2の公開日付が当方がダウンロードした日付より新しくなっている。もしや、と思って再度ダウンロードして手元のファイルと比べるとサイズも中身も違う。あらら、何か当方が勘違いしていたかもしれない、と思って設定内容を詳細に確認するとこれも結構重要なところが違っている。もしからしたら、これはラズパイ4対応版と思って今まで使っていたものが、3B+までのものだったのかもしれない。何か感違い? あれこれ考えても仕方ないので、新しい方をベースに再インストールと設定(注記2)。

基本的な環境設定は3B+で動かしていたものとほぼ同じなのだがちょっと異なるところ(arm_64bit=1)もある。今度は問題なく起動。telnetで入り、mount状態やサウンドデバイスのチェックをするがOK。yaMPCからの接続、操作、音楽再生も今度はすんなり、ほっとする。

時々はこういうことがあるな~とは思うのだが、ちょっと明確な要因分析ができずもやもやする。だが、出てきた音はそれを軽く笑い飛ばすほどの音である。そうそう、こうでなくちゃ~ JPLAY FEMTOやSymphonic-MPDとのガチンコ対決はこれからゆるゆると行うとしても、今日のところはのんびりとラズパイ4、lightMPDの音を堪能することとしよう。

(注記)Raspbian Busterにおいて(NASではなく)マイクロSDカード上のローカルフォルダーをMPDの音源とする場合は、権限付与が必要な点を留意。併せてMPDの音源フォルダーへのリンクも貼っておく。
 sudo chmod -R 777 /home/pi/Music
 sudo ln -s /home/pi/Music /var/lib/mpd/music

また、メインPCから送り込むための共有設定として、/etc/samba/smb.confに下記エントリを追加する。
[Music Library for Digital Photo Frame]
comment = Music Libray
path = /home/pi/Music
guest = yes
read only = no
force user = pi

(さらに)HDMIへの出力時の音量設定:
HDMI経由の出力の場合、「alsamxer」で音量を100%に上げておくことがベター。デフォルトでは何故か音量が40%となっているためこのままでは再生時の音がかなり小さく質も劣化するようだ。

(注記2)ラズパイ4用のconfig.txt:とりあえず稼働した内容(3B+とは一部異なる)
force_turbo=1
over_voltage=8
dtparam=eth_max_speed=100
#dtparam=eee=off
enable_uart=1
arm_64bit=1
kernel=/boot/kernel8.img
initramfs /boot/initrd.romfs.gz followkernel
#--------- dac ---------
#dtoverlay=hifiberry-dac
#dtoverlay=hifiberry-digi
dtoverlay=hifiberry-digi-pro  # Comment IN by Gonzaemon
#dtoverlay=hifiberry-dacplus
#dtoverlay=sabreberry32
#dtoverlay=sabreberry32,slave
#dtoverlay=allo-boss-dac-pcm512x-audio
#dtoverlay=iqaudio-dacplus
#-----------------------
dtoverlay=pi3-miniuart-bt
dtoverlay=pi3-disable-wifi
dtoverlay=pi3-disable-bt
#
# These settings are set by Gonzaemon
#
dtparam=i2s=on
dtparam=i2c_arm=on
dtparam=i2c_vc=off
dtparam=spi=off
dtparam=audio=off
dtparam=eth_led0=14
dtparam=eth_led1=14


4way構成の設定備忘録(2019年12月4日更新)設定値

項目 帯域 備考
Low Mid Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
Sony
SUP-T11
Accuton
C51-286
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+4) 110 (+17) 93 (+0) 93 (+0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +1.2 -10.0* +1.7 +3.8
*DF-65 Att ON
マスターボリューム
アッテネーション
dB -3.0 -3.0 -6.0 -3.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB -6.0 -12.0 -6.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 89.2 85.0 82.7 81.8
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

500
500

1400
1400

2500
4000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-48 48-24 24-18 24-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm -7.0 -37.0 +30.0 +30.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm MPD
環境下
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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