オーディオ日記 第47章 巡礼(その12)2019年12月12日


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ラズパイは美味しいか(その16):lightMPD続編

その後も設定の微調整などを続けながらlightMPDをあれこれと試しているのだが、ラズパイ3B+にてPCM音源、DSD音源(DSDtoPCMを実施)をシームレスに再生できるので当面下記の構成にて継続使用していくこととした。lightMPDのMPDのバージョンはV0.20.23rtという比較的新しいものが採用されており、SoXを使用したDSDtoPCM再生をいろいろと実験してみるのに好都合なのだ。またこの際、PCM音源の再生におけるサンプルレートへの影響を与えないという点もありがたい。

PC Audio構成も随分と複雑に: lightMPD Config

これでPCオーディオの構成は何とも贅沢なことにlightMPD、Symphonic-MPD、JPLAY FEMTOという3本柱である。それぞれに個別のIPアドレスを与えてあるので同時稼働させ、MUTEC MC-3+USBあるいはデジチャンでの入力切替を行えば簡単に同じ音源で聴き較べられる。リモコンについては混乱を避けるために

(1) lightMPD:    iPOD TouchのMPoDから操作
(2) Symphonic-MPD: iPHONEのyaMPCから操作
(3) JPLAY FEMTO:  iPADのJRemoteから操作

と環境を分けてあるので、(基本?)比較試聴時の混乱はない。が、手元に3台とも並べて置かねばならない、、、

いずれも極めて高いレベルにある音を提示してくれるのでパッと聴きでの評価は厳禁であろうと思う。むしろこれから多様な音源に対するそれぞれの表現をじっくりと楽しんで行けば良いのかもしれない。lightMPDもMUTEC MC-3+USBを経由させてリクロックを行うことも可能なのであるが、現時点では「素のポテンシャル」を把握していきたいために、デジチャンにS/PDIF直という構成にしてある。

なお、lightMPDのラズパイ3B+におけるCPU速度はMAXの1400MHzを設定した。これはDSDtoPCM処理に於ける負荷への考慮であるが、強制空冷をしているので問題なかろうと思うが多少心配はある。(注記:lightMPDはvcgencmdによるCPU温度の把握はできないようなのだ)その他若干の設定などを加えてあるが、見様見真似のところがあって最終的にこのレベルで良いのかはまだまだ模索中である。もう少し弄れるところもありそうなのでさらに研究してみようと思う。

(備忘録1:config.txtの設定)CPUクロック設定、HATの有効化、LAN LEDの消灯などなど
force_turbo=1
arm_freq=1400
arm_freq_min=1400
avoid_warnings=2


dtparam=i2s=on
dtparam=i2c_arm=on
dtparam=i2c_vc=off
dtparam=spi=off
dtparam=audio=off


dtparam=eth_led0=14
dpparam=eth_led1=14



(備忘録2:mpd.confの設定) "pcm"のコメントインによりdsd64が176.4Kとなる(多分)
decoder {
   plugin   "dsf"
   output   "pcm"
   }


dsd2pcm {
   dsd64   "176400:32:16:SOXR_COEF( 24, 0.27, 0.6, 50, 0, yes)"

   }

(備忘録3:yaMPCカバーアート表示)
lightMPD環境ではIPアドレス(当方の場合はサーバーのアドレス)以降のフォルダー情報が生成されないためyaMPCのコネクション設定画面でデフォルトディレクトリ、最上位のフォルダー情報まですべて記述しておく必要がある。下記はyaMPCでの設定例。
http://192.168.1.xxx/NAS/FLACMusicFiles


4way構成の設定備忘録(2019年12月4日更新)設定値

項目 帯域 備考
Low Mid Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
Sony
SUP-T11
Accuton
C51-286
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+4) 110 (+17) 93 (+0) 93 (+0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +1.2 -10.0* +1.7 +3.8
*DF-65 Att ON
マスターボリューム
アッテネーション
dB -3.0 -3.0 -6.0 -3.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB -6.0 -12.0 -6.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 89.2 85.0 82.7 81.8
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

500
500

1400
1400

2500
4000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-48 48-24 24-18 24-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm -7.0 -37.0 +30.0 +30.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm MPD
環境下
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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