オーディオ日記 第47章 巡礼(その1)2019年9月21日


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Symphonic-MPDを試す(その11):Amazon Music HD編

Amazon Music HDの話題に惹かれて早速Symphonic-MPDでの再生にトライしてみた。試聴環境はiPHONEにAmazon Musicのアプリをダウンロードして、アマゾンのアカウント(ショッピングに利用しているもの)でサインイン。無料お試し期間があるのがありがたい。iPHONE上の設定では出力先のデバイスをAir Playの「I2S」を選択するだけ。これでSymphonic-MPDが稼動していれば(ローカル音源の再生は停止しておく)勝手にコネクションしてくれる。なお、再生音量は最大にしておくことが肝要。あとは適当に選曲すれば特段設定らしい設定作業など何も無くすんなりとiPHONEからSymphonic-MPD経由での再生が始まる。簡単かつ便利である事はこの上ない。

iPHONE上のAmazon Musicアプリの操作はまだ良く判らないところあるが、まま何とかなる。ちょっと気になるのは、iPHONEのバッテリーがどんどん消費されるであろうということ。現状はまだ実験レベルなのでどの程度バッテリー電源を消費してしまうのか把握し切れていない(が予想通り消耗は激しい)。なお音質的には、これって本当?というくらいにたいした音がしない。44.1KHz/16bit相当のFLACでハイレゾ音源もあるとの事なのだが、、、何か間違っているのかな? とあれこれ確認してみようと思うのだが、把握できるような情報は何処を探しても出てこない。Symphonic-MPDにちゃんとそのサンプリングレートで渡っているのか確認できないのだ。iPHONEを経由した場合でもハイレゾ状態でSymphonic-MPDに渡せるようにも思えるのでしっかりとその点を確認したいのだが、、、

さて、ここでの音の比較なのだが、JPLAY FEMTO、mConnect HDからの操作によるTIDALを比較するとやはり多少心許ない感じ。何か上手くいっていなような気もする音なのだ。MP3の音源を受信しているのではないか? と疑ってしまうような音質、、、詳細を確認しようとはしているのだが確認の手段がわからない。

我が家にはラスパイの3Bと3B+の2台があり、そのうち3B+はDSD音源用としているので、Symphonic-MPD環境では出力フォーマットが176.4KHz/24bitのPCMとなるように固定している(DSDtoPCMを行わせるため)。こちらの環境では、44.1KHz音源であっても176.4Hzでアップサンプリングしてくれるので、それも試してみた。2台のラズパイの切り替えは3Bを落として、3B+を立ち上げれば、iPHONE側のAmazon Musicでそちらに自動的に接続してくれるので、面倒はない。ただし、こちらの環境でも音の印象は好転しない。何だかな~とにかくもどかしい音なのだ。

もちろん初めて聴く音源ばかりなので、そのレコーディング状態まで判る訳ではないのだが。となれば、ローカル音源にあるものと同じ音源を捜して比較をせねばなるまい。好きな女性ボーカルを探してみるとJheena Lodwick、Carol Kiddなどは全くない(何とも残念! これで本当に6500万曲?))。Eva Cassidyは若干ながらある。早速選曲して聴いてみたのだが、、、今ひとつ音楽も声も活き活きとは浮かんでこない?? 何となくすっきりとせず少し太めの音になるのだ。出力レベルも厳密に比較すると少々高いようにも思える。

MUTEC MC-3+USBにてマスタークロックを噛ませたリクロック処理をさせてもあまり改善の感はない。Symphonic-MPDでの内部処理が違うので全く同じ音がするという期待は難しいのかもしれないが、それにしても。これは本当に44.1KHz/16bit FLACなのか? 出力レベルも高いことから、これはどう転んでもMP3レベルの音という気がしてならない。

まぁ、超ハイファイ?を期待する方が強欲というものかもしれないとは思うのだが、一方でBGM的に考えてみればこの手軽さ、これはこれで充分な利便性もあると云えるだろう。TIDALと比較すればJ-POP系は充実しているような話だし、懐かしのフォーク系なども探してみたが、これはそこそこはあるようなので重宝しそう。

環境的にはまずはiPHONE経由で試してみたのだが、他の環境でも試さねばなるまい。だが、PC用のアプリもあるのだが、当方の音楽操作用に使用しているノートPCはWindows Vistaという古いOS環境のため、PC用のAmazon Musicアプリはインストールが出来ない(インストーラーがハングする、サポート対象外?)ようだ。またデスクトップ環境ではAir Playが主力先として使えるのかな? 例えそれが出来たとしても、デスクトップ環境で選曲、再生指示をすることなど最早考えられないのだが。

JPLAY FEMTO環境でTIDAL再生を行う場合、mConnectHDはあくまでもコントローラの役割なのであまり音質を阻害する要因は無いようなのだが、Amazon MusicをAir PlayでiPHONEから再生させる場合は、iPHONEが仲介しているという仕組み??? まだその点は判然としていないのだが、もしそうならあまり有難くないし、音質的な期待もやはり難しいだろうと思う。

仕方がないのでメインのデスクトップ環境にAmazon Musicの専用アプリをダウンロードして、サブシステムで為念確認する。ここでも選曲時にサンプルレートが把握できるような情報は探しても見つからない。AmazonのFAQでは楽曲再生時に表示される「バッジ」をクリックせよ、とあるのだが、そもそもバッジ?など表示されていない。デスクトップからはJAVS X-DDC経由の送り出しだが、ここでも面白いことに音源の元のサンプルレートが何かは判らない。Windows10のコントロールパネルから出力デバイスの最大レートを設定すると無条件にそれが使われてしまうようにも見える。(96Kに設定してみたところ、どんな楽曲を選んでも96KとJAVS X-DDCならびにDAC側でも表示される。また残念なことにデバイスの排他制御は行われていない)なるほど、96K設定としておけばちょっとは音質は良くなるような気もするのだが、デスクトップの出力先はパワードモニターSPなので、正確な比較はできない。この辺り、いろいろとやってみたがちょっと判らなくてストレスが残る。Amazon Music(Unlimited)のままでAmazon Music HDに変更されていない??とも考えられるのだがはてさて?

(注記)わざわざ楽曲検索でUltra HDと記載されている音源を再生させてもiPHONE経由Symphonic-MPDの出力だと44.1Kとしかならないことは確認できたのだが、理由は不明。また、音源品質を示す「バッジ」というのも表示されない。少し突っ込んで検索してみると、Air Play 2になってもサンプルレートの上限があるようで、となるとSymphonic-MPDへハイレゾ音源は送り出せないということにもなるのか? それでは全くSymphonic-MPDでチャレンジする甲斐が無くなってしまうのだが、、、

現時点では「やってみた」というだけのレベルでこれ以上のことはまだ不明。判らないことも多いので、今後しっかりと調査、確認してみようと思う。しかしこの手軽さ、また音源用のサーバーPCの起動も不要なのでラズパイだけ動かせば良い、という環境。この辺りを考えると、あたら細かいことにこだわることなど無意味なのかも?


4way構成の設定備忘録(2019年9月5日更新)設定値

項目 帯域 備考
Low Mid Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
Sony
SUP-T11
Accuton
C51-286
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+4) 110 (+17) 93 (+0) 93 (+0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +1.2 -9.7* +1.7 +4.0
*DF-65 Att ON
マスターボリューム
アッテネーション
dB -3.0 -3.0 -6.0 -3.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB -6.0 -12.0 -6.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 89.2 85.3 82.7 82.0
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

500
500

1250
1250

2240
4000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-48 48-24 24-12 24-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm -7.0 -37.0 +45.0 +40.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm MPD
環境下
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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