オーディオ日記 第46章 幸せの音(その18)2019年9月2日


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電源、電源、電源:MUTEC MC-3+USB編

現在MUTEC MC-3+USBは我が家でのデジタルコントロールセンターとも呼べるほど大活躍している。3系統のPCオーディオ(USB、BNC、光)、CD Player(AES/EBU)、時にBlu-ray(光、接続変更)の入力切替に加えて、マスタークロックを外部から入力(Cybershaftからの10MHz)した上で内部でのリクロック機能を使っている。

MUTEC Configuration

MUTEC MC-3+USBは(一応は)プロ用機器なので、内蔵スイッチング電源であってもある程度の品質は考慮されていると思われ、機能的にも音質的にもほぼ満足なのであるが、やはりこの電源を変更したらどうなるだろうか?という誘惑からは逃れられない。今般 ケンさん にお願いしてこのMUTEC MC-3+USB用の外部アナログ電源を製作していただいた。

電源ケースはほぼ同じ横幅でシンプル:
MUTEC Power Supply

基本はDC6.3Vの電源供給なのであるが、DCコネクタを装備させてこれを繋げば外部電源からの駆動に切り替えられるような構造として、DCコネクタを外してAC電源に接続すれば従来通りの動作もできるので、比較試聴も容易である。また、電源トランスの前段AC部分にはTDK Lambdaのノイズフィルタを内蔵、直流部分にもノイズフィルタが入れてあるという構成。

オリジナルの電源でもそこそこの音なので、この対応はもしかしたら自己満足レベルに終わるかもしれないけれど、やるだけやってみての安心材料でも良いかな、とも考えていたのだが、、、、

そもそもこのMUTEC MC-3+USBはUSBインターフェースを使用するJPLAY Femtoの音をさらにブラッシュアップさせたくてリクロック機能などに注目して導入した経緯がある。このためJPLAY Dual構成のUSB接続から試聴をスタート。一聴してみて明らかなのはひとつひとつの出音の充実度。提示される音楽の深さと自然さはとても好ましい。これは率直に云って「知らずと笑みがこぼれちゃう」位に単純に良くて最早内蔵電源に戻る事はない、と即断できてしまう(せっかく切替できるようになっているのに!)。いや~、誘惑に負けて良かった、と改めて思わずにはいられない。このところJPLAYはいろいろと不本意なことも多くて少々劣勢でもあったのだが、どうしてどうして芯の通った音と力感で音楽を堪能させてくれるではないか。

当方は典型的な文系人間で電気的な理論と知識は長年オーディオに勤しんでいるにも係わらず甚だ心許ないもの。経験的には電源の差による音の違いについては承知しているものの自作スキルがないこともあってなかなか行動が伴わず、対応が遅れがちになっていることを反省すること然りである。

さてこうなると、MUTECと並んでもうひとつの重要なデジタル機器であるデジチャンへの対応を急がねばならない、と痛感する。最上流部分となるPC周りについてはそれなりに実施してきてはいるものの、その下流のフォローがほとんどできていない。デジチャンに対する電源対応はどういう方法がベストなのかまだ十全な把握は出来ていない部分もある。だが、この辺りもあれこれ悩むよりはチャレンジしてみて結果をフィードバックして改良行けば良いとの前向き思考で行ってみようかと。

当初はデジチャンには同じメーカーの電源系機器を検討していたのだが、やはり電源ノイズ対策を優先した方が良さそうである。まずはDF-65専用にしたノイズカットトランス経由の電源供給だろうか、、、


4way構成の設定備忘録(2019年8月3日更新)設定値(Mid-Highは未補正)

項目 帯域 備考
Low Mid Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
Sony
SUP-T11
Accuton
C51-286
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+4) 110 (+17) 93 (+0) 93 (+0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +1.7 -9.3* +1.7 +3.2
*DF-65 Att ON
マスターボリューム
アッテネーション
dB -3.0 -0.0 -3.0 -0.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB -6.0 -12.0 -6.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 89.7 88.3 85.7 84.2
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

630
630

1250
1250

2240
3550

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-24 24-24 24-24 24-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm -5.0 -37.0 +37.0 +40.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm MPD
環境下
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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