オーディオ日記 第45章 エンドレス・オーディオ(その20)2019年6月11日


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ラズパイは美味しいか!?(その9):yaMPC編

ArchphileにてHi-Res音源再生時に僅かに入るプツノイズはいろいろと試行錯誤したが解決には至らず。ラズパイをUSB接続で使う上でクロックを持っていないという根源的な課題が原因かもしれない、というサジェスチョンもいただいた。この部分はI2S/SPDIF基板の到着を待たないと次の検証には入れないので、それまではがしがしと追求するのは一旦沙汰止みとした。

そこで続いての確認はMPOD、MPADというiOS系の稀有なリモコンアプリの後継と思われる yaMPC の機能検証である。これはiPhone 6にインストールしてテストを実施した。一部の機能は無償で使えるのだがフル機能を確認する必要があるので360円也で有償版へ(アプリ内課金で移行可能)。まずはコネクションとカバーアート取得部分の設定であるが、これはMPOD、MPADと全く同一である。Archphile、音源用サーバーPCともStatic IPで運用しているのでその設定をするだけ。カバーアートの取得については、先に 記載 したサーバーPCに直接参照に行くスタイルを踏襲したが、その設定も問題なくyaMPCでも動く。また、テスト的にカバーアートが取得できるか確認できるボタンがあるので、この点はプラスポイントだと思う。

画面の色彩やレイアウトは好みもあると思うが、今ひとつセンスに欠けるか、、、と思わせるところはある。まぁ、これは慣れの問題もあるので、それほど気にはならないのだが。さて、接続後に音源データベースやカバーアートをキャッシュに取り込むのであるが(DB更新は指示していない)、これも順調。速度も問題ないと思える(5GHzの無線LAN環境)。また、作成済みのプレイリストも当然ながらそのまま使える状態になる。yaMPCの開発に至る背景は分からないのだが、ここまでだけでもiOS環境における正当な後継アプリと考えて良いのでないのだろうか。(クレジットを読む限りは開発者は日本の方のようなのだが)

中央がコネクション設定画面:下部にテストでカーバーアート表示
yaMPC Gamen yaMPC Gamen yaMPC Gamen

機能的な観点からはやはり100%とは云えないところもあって(確認した限りではあるが)出来ないこともある。

1.ジャンル、アーティストの長押しから一括プレイリスト投入ができない。
2.プレイキューの一覧表示では「現在再生中の曲」に移動しない、できない。

2.は実害は少ないのだが、1.はこのような切り口で長大なプレイリストを作成することの多い当方にはちょっと痛手で、個々にアルバム単位でひとつづつ選択しなければならないのはかなり面倒。この点はほどなくリリースされるというiPAD最適化バージョンでの機能アップに大いに期待したい。(MPOD、MPADのみならずJRemoteでもこの操作はできる)またそれ以外にも画面展開でちょっと、まごつく部分が無くもない。これは慣れの問題でもあるのだが、yaMPCではメニュー画面が無く、都度必要な画面に行かなければならないので、その画面展開がまだ頭に入っていないだけでもあるが、、、

総合的には上記の1.の機能が無いので、評価的には90点としておこう。これがサポートされれば(全く独善的とは思うが)完全な合格点である。Web UIあるいはデスクトップ操作とMPDのリモコンアプリは多彩な選択肢があることが特徴でもあるので、好みよって最適なものをチョイスすれば良いと思うのだが、やはり当方としては「イチ押し」とせざるを得ない。多分に心情的なところもあるのかもしれないが、コンパクトなラズパイとMPD、そしてこのリモコンアプリ、気楽に音楽を楽しむ環境には最高だと思う。(何より驚異的に廉価!?)

いずれにしても、これでiOSのバージョンアップやiPAD等の機種切り替えに伴ってMPOD、MPADが使えなくなっても代替アプリがあるということは大変心強い。今や音楽を聴く時にはリモコン用のタブレット端末とリモコンボリュームが手元から離れることはない。そしてリスニングチェアーに座したまま動くことはない(不健康甚だしいが)ので、当然のようにまどろみに落ちていく。これを至福と呼ばず何と云えば良いのか、、、


4way構成の設定備忘録(2019年4月25日更新)SONY SUP-T11暫定設定値

項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
FPS
2030M3P1R
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+7) 90 (0) 110 (+20) 93 (+3)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +2.4 +0.7 -9.5* +4.8
*DF-65 Att ON
マスターボリューム
アッテネーション
dB -3.0 -0.0 -0.0 -0.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0.0 0.0 -6.0 -6.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 96.4 90.7 94.5 91.8
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

200
200

1000
1000

2500
3550

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-24 48-48 48-12 24-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm -37.0 -0.0 -58.5 +0.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Rev JPLAY FEMTO
環境下
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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