遅まきながらTIDALを:
結局のところ音楽あってのオーディオなのだが、いろいろとアンテナを張っているつもりでも良い音源に巡り会えることは実のところそう多くはない。希望的にはオーディオ的に聴いても納得できることと自分の音楽の趣向とが一致していることが基本条件なのだが、こればかりは一度聴いてみなければその音楽が好きになれるかどうかは分からないし、録音状態にしても自分としての「ストライクゾーン」があるようで世に良いと言われているものでも自分の感性には合わないことも時にある。
その音質故にインターネットラジオ経由で音楽を聴かなくなって久しいのだが、パソコン作業をしながらBGM的に聴いていても時にはっとするような音楽との出会いが過去にあって、そこから好きになっていったアーティストも案外多い。現在ではインターネットラジオよりも高品質なStreamingが当たり前の世の中になっているのでTIDALの正式サービスを待ち焦がれていたのであるがなかな実現しない。いつまでも待っていても仕方が無いので多少気が進まない点もあるのだがサインインIDを香港経由で取得してとにかく聴ける環境にしておこうと。
TIDALの売りのひとつはMQAなのであるが、我が家のメインのPCオーディオ環境であるJPLAY FEMTOではMQAのソフトウェアデコードはサポートされていないため通常のFLAC(所謂CD品質という44.1KHz/16bitのもの)となる。ただしFLACファイルとしてはかなり高圧縮のオプションが採用されているようで表示されるFLACファイルとしてのBitレートは350~800Kbps程度であるので音質的にはまぁまぁという程度か。(もちろんインターネットラジオにおけるMP3の256~320Kbpsに比せば格段に良いとは思う)
TIDALを聴くための構成・環境としてはコントロールポイントにmConnectHDを使用するだけで従来のJPLAY FEMTO Dual PC構成は全く同じ。レンダラーとしてJPLAY FEMTOをmConnect上で選択しておき、さらにTIDALにサインインして音源として選択するという至極簡単な手順で聴けるようになる。mConnect上のTIDALの操作はほぼ直感でできてしまうので後は慣れの問題だと思うが、当方はiPAD Miniを使用しているのでこれではやはり画面が小さいな~と思うところはある。(老眼も進んできているのでフルサイズのiPADの方がいいかなという感じ)
JRMC/JRemoteをコントロールポイントとして使用する我が家の超極楽環境ではTIDALを残念ながら使用する事はできないのでこの点はちょっと残念には思う。AudirvanaであればMQAのソフトウエアデコードもサポートされておりA+(A Plus)というリモコンソフトもあるので、いずれそちらとの操作性を較べてみようと思っているがまだ未完である。
mConnectにてTIDAL選曲、JPLAY FEMTO再生:
BGM的に聴く時にはクラシックジャンルでもいくつかのお勧めのプレイリストがあって「Classical Romance」というのが当方のお気に入りである。これはクラシック音楽とイージーリスニング的?(ちょっと古い表現かも)な音源を取り混ぜてありぼ~っと聴くにはとても良く、新鮮な気分で聴ける音楽が多い。我が家の音源ライブラリーだけでは多少耳タコ的なところも出てきてしまうのでこの観点からは有難い。
もちろん良い点ばかりではなく、このようなプレイリストではクラシック音楽は総じて音量が小さ目で、その他の音源とは「音量差」が結構あるため曲に応じて小まめに音量調節が必要となってしまうという基本的課題もある。(逆に云えばイージーリスニング的な音源の方は聴こえを意識してレベル設定されているのか音圧が平坦で高いものが多い)
音として考察すれば、(音源本来の音は別として)もう少しPCオーディオ環境的に工夫の余地が無いものだろうか、とあれこれ考えている。我が家のライブラリーの音源と比せば多少音が固めの傾向を感じるのだ。もちろん全く同一音源で聴き較べた訳ではないのでこれはあくまでも音の傾向というだけなのだが。Streaming音源でのチューニングや厳密な比較試聴をしていないのでまだ具体的なPCオーディオの施策としてはアイデアは纏まり切れていないがやはり少しブラッシュアップしたくなる。あるいはTIDALを気軽に楽しむのであればJPLAY FEMTO Dual PC構成など不要でLumin U1 Miniで充分なのかもしれないと改めて思うし、やはりMQAのソフトウェアデコードの音も試してみなければなるまい、、、
(2019年5月17日追記)
iPAD Mini自身をレンダラーとして選択すれば、PCは全く稼働していなくてもTIDALを聴けるので、iPAD MiniにヘッドフォンというかってのiPODもどきの聴き方も可能。音源が内蔵メモリやHDDではなく無線LAN経由のStreamingということだけの差異であるが、これは案外お手軽で良いかも。
4way構成の設定備忘録(2019年4月25日更新)SONY SUP-T11暫定設定値
項目 |
帯域 |
備考 |
Low |
Mid-Low |
Mid-High |
High |
使用スピーカー ユニット |
- |
Sony SUP-L11 |
FPS 2030M3P1R |
Sony SUP-T11 |
Scan Speak D2908 |
- |
スピーカーの 能率(相対差) |
dB |
97 (+7) |
90 (0) |
110 (+20) |
93 (+3) |
|
DF-65の 出力設定 |
dB |
+2.4 |
+0.7 |
-9.5* |
+4.8 |
|
マスターボリューム アッテネーション |
dB |
-3.0 |
-0.0 |
-0.0 |
-0.0 |
|
パワーアンプでの GAIN調整 |
dB |
0.0 |
0.0 |
-6.0 |
-6.0 |
|
スピーカーの 想定出力レベル |
dB |
96.4 |
90.7 |
94.5 |
91.8 |
|
クロスオーバー 周波数 |
Hz |
pass ~ 200 |
200 ~ 1000 |
1000 ~ 2500 |
3550 ~ pass |
Low Pass ~ High Pass |
スロープ特性 設定 |
dB/oct |
flat-24 |
48-48 |
48-12 |
24-flat |
Low Pass High Pass |
DF-55 DELAY 設定 |
cm |
-37.0 |
-0.0 |
-58.5 |
+0.0 |
相対位置と 測定ベース |
極性 |
- |
Norm |
Norm |
Norm |
Rev |
JPLAY FEMTO 環境下 |
DF-55 DELAY COMP (Delay自動補正) |
- |
ON |
自動補正する |
DF-55デジタル出力 (Full Level保護) |
- |
OFF |
保護しない |
|