音場感への期待2:セラミックドームへの挑戦(その7)
セラミックドームのC51ユニットで遊び倒しているのだが、簡易バッフルならびにインライン配置の対応によっていろいろな音源に対応出来るようになってきたと思う。そうなるとまだぞろ欲が出てきてしまうのだが、中低域のFPSごと前に出して「壁からの距離」をとってみたら音場感がどう変化するのか確認してみたくなる。
25cm程前に出してみた:
C51はホーンと比較すればブロードな指向特性なので、元々音場感についてはそこそこと思うのだが、我が家のスピーカー配置では奥の壁からの距離ならびに左右の壁からの距離が充分ではないので、多少なりとも動かして距離を確保することによってどう再生にインパクトがあるのか、という実験である。低域のエンクロージャーはいろいろな制約があって一緒には動かしがたいので、そこはデジタルチャンデバ頼みでタイムアライメントを修正する。
当初は欲張って50㎝前に出してみたのだが、ちょっと音のバラバラ感も出てきてしまってうまくいかない。その半分の25㎝くらいまで位置を戻せば低域との一体感はまずまず。やはりリスニングポイントまでがそう遠いわけではないので、いくらタイムアライメントをとっても物理的な位置が離れすぎていると聴感上の課題が出てしまうのかもしれない。(低域とのクロスオーバー周波数は180Hz)
肝心というか期待とした音場感はそれほど大きく変化する感じは受けない。むしろ期待し過ぎの観点からは「期待はずれ」と云って良いレベルかもしれない。当然ではあるがこの程度で突如広大なサウンドステージが出現する訳もない。だがいろいろな音源を試していると、何とはなしにあれっちょっといい感じかな、と思わせられることそこここに。これは単にミッドローからの上の三つのユニットがリスニングポイントに物理的に近づいた、ということだけから受ける印象かもしれないのだが。
音楽の広がり感を維持したまま楽器の位置の把握やボーカルのセンター定位、という辺りが確認事項となるが音源に依存する部分もあるし、位置を戻したり変更したりでの聴き比べも手間なので、この配置が「心地良い」かどうかを継続して試聴して判断していこうと思う。ちょっと困るのはこの配置にするとSUP-T11との切替比較が実際上は困難となってしまうこと。これはしばらくはやむを得ないかも。だが、だんだんと体がセラミックドームの音に馴染んで来る感触もあって(多少はエージング進んで?)、これも悪くないな~と感じる。
実験のステップとしては、更にスピーカスタンドを変更し、高さをあと20㎝ほど低くして、中高域、高域のユニットを耳の位置近くまで下げる対応が必要だと認識している。こちらは簡易的でもその手当てが必要となるので準備をしてやってみたいと思っている。
4way構成の設定備忘録(2019年4月6日更新)Accuton C51-6-286対応設定値
項目 |
帯域 |
備考 |
Low |
Mid-Low |
Mid-High |
High |
使用スピーカー ユニット |
- |
Sony SUP-L11 |
FPS 2030M3P1R |
Accuton C51-6-286 |
Scan Speak D2908 |
- |
スピーカーの 能率(相対差) |
dB |
97 (+7) |
90 (0) |
93 (+3) |
93 (+3) |
|
DF-65の 出力設定 |
dB |
+2.5 |
+0.7 |
+3.2 |
+3.6 |
|
マスターボリューム アッテネーション |
dB |
-3.0 |
-0.0 |
-3.0 |
-3.0 |
|
パワーアンプでの GAIN調整 |
dB |
0.0 |
0.0 |
-6.0 |
-6.0 |
|
スピーカーの 想定出力レベル |
dB |
96.5 |
90.7 |
87.3 |
87.6 |
|
クロスオーバー 周波数 |
Hz |
pass ~ 180 |
180 ~ 900 |
900 ~ 2500 |
4000 ~ pass |
Low Pass ~ High Pass |
スロープ特性 設定 |
dB/oct |
flat-48 |
48-48 |
48-12 |
24-flat |
Low Pass High Pass |
DF-55 DELAY 設定 |
cm |
-37.0 |
-0.0 |
+0.0 |
+1.0 |
相対位置と 測定ベース |
極性 |
- |
Norm |
Norm |
Norm |
Rev |
JPLAY FEMTO 環境下 |
DF-55 DELAY COMP (Delay自動補正) |
- |
ON |
自動補正する |
DF-55デジタル出力 (Full Level保護) |
- |
OFF |
保護しない |
|