オーディオ日記 第43章 求め続けた音のかたち(その6)2018年11月13日


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PLAY FEMTO Serverを快適に利用できるようなコントロールポイントを探して三千里(?)、結果として現状ではほとんどFEMTO Serverの採用を断念せざるを得ない状況になっている。もちろん、これはJPLAY側だけの課題ではないのだが、それにしてもこのマチマチの結果にはちょっと落胆している。DLNAの仕様というのは案外いい加減なのかも? Android版のBubble UPnPならそこそこ安定しているような情報もあるのだが、当方は基本的にiPAD愛好家でありそこは譲りたくはないと(意固地に)思っている、、、

JPLAY FEMTO ServerとControl Pointの組み合わせ操作テスト結果: 修正版7Bベース

upplay(Windows):
フォルダー表示でアルファベット順にならない(致命的)。ハイレゾ音源(FLAC)、DSD音源(2.8MHz)再生問題なし。時間表示される。停止可能。ランダムピックアップにてプレイリストに投入することによって、ランダム再生可能。アルファベット順にならないので、フォルダー構成の工夫が必要かも?
(2018年11月15日訂正)
最新版upplay1.3.0(2018年11月14日リリース)ではpreferencesに「Directory Sorting」という設定項目があるので、ここで「Sort by Fields」という指定を行えば音源フォルダーがアルファベット順に表示されることが判った。これで大分使い易くはなる。(訂正終わり)

Kinsky(Windows): フォルダー表示でアルファベット順にならない(致命的)。修正版の第2弾で何とか使えるようになった感じ。

Kinsky(iPAD): 選曲してもプレイリストに入らず、再生できない(論外)。
(2018年11月14日追記と訂正)
「レジストリ編集して、明示的にJPLAY FEMTOのアドレスを設定する」というリコメンデーションがForumにあり、その対応を行ったところ問題が解消され再生できるようになった。(訂正終わり)

fidata Music App(iPAD):
フォルダー表示がちゃんとアルファベット順にならない(致命的)。ハイレゾ音源(FLAC)再生可能。再生中の時間表示されず、また停止操作できないことも(プレイリストクリアーで停止できるが全体として不安定、我慢必須)。投入したプレイリストのランダム再生可能。

mconnect player Lite(iPAD):
再生、時間表示、停止可能(停止は不安定)。フォルダー表示アルファベット順にならない(致命的)。ハイレゾ音源(FLAC)再生可能。トラックもアルファベット順で表示、プレイキューに投入される。 ランダム再生可能。

glider(iPAD):
アルファベット順でのフォルダー表示可能、ただし音源全体の読み込みに時間がかかる(全体をキャッシュするため)。全曲ランダム再生が可能(!)なので、そういう聴き方にはベストかも。操作性にちょっと癖があって個々の選曲をするのには適さないようにも。時間表示、停止可能。そこそこ使えるかも。

(注記)テストの結果は思い込みを含め多少いい加減な部分もあると思うので参考程度に。

なお、フォルダーの表示順がアルファベット順にならない、というのはFEMTO Serverの機能的欠陥ではないのかと疑っている。この状態では例えフォルダーによる選曲を我慢するにしても、使う気にはなれない。これが改善されないのであれば、音源ライブラリーのフォルダー構造を見直して、ジャンルでフォルダーを分割しておくなどの対策が必要と考えている。

(2018年12月1日訂正)
FEMTO Serverによるフォルダー表示について改めて確認したところ内蔵SSDの環境であるがアルファベット順(ABC、ひらがな、カタカナ、漢字の順)になっていることを確認した。謹んでここに訂正する。修正版によるものか、内蔵SSDの場合のみなのか、あるいはフォルダーアクセスの度に内部でソートが段々と進むのか現時点では確認できていない。(訂正終わり)

いずれにしても総じてiPADアプリの分が悪い。これは仕様の問題だけではなく、wi-fi環境も安定性に関連しているのでは?と勝手な推測をしている。現状を鑑みるに、Windows上でコントロールポイントを稼働させっぱなしにしておく方法しか現実的ではないと思う。(そうであれば、求めてきた「極楽PCオーディオ」は死んだことになる) iPAD上のアプリをずっとactiveにしておかなければならないのは実際非現実的であるし。安定稼働という面からもやはりDLNAレンダラーとしてのみ機能する、という部分への課題が大きいな~と改めて感じる。これをちゃんと消化して使いこなせるようにならないといけないのだが、どうしても「機能的な後退」感は否めず呻吟してしまう。

このため、現時点ではJPLAY FEMTO Serverの使用はあきらめて、旧来のMinim Serverをしばらく継続しようかと思っている。だがせっかくのJPLAY FEMTOなので、少し構成には拘りたい。Singel PC構成でも十分に良い音なのだが、FEMTO Severを使わない場合はその分のdis-advantageがあるので、それを補うためのDual化の評価を行ってみた。

Dual PC構成は、Control PC側にMinim ServerとJPLAY FEMTOの配置で、Audio PC側は従来と同じ考えの構成(JPLAY Serviceのみ動かし、JPLAY FEMTOは止めておく、ただしGUIモード、HybernateはON)。まぁ、これでもそこそこの音はする。DAC Linkは700~1000いずれでも問題ないが、あまりぎりぎりとさせないように700で様子見かな。

ちょっと意外だったのは、このMinim Server構成でトランスコード設定を行ってSoXに変換させる方法が生きていること。従って、従来行っていた16bit音源の24bit化ならびにDSD音源の176.4KHz/24bitへのダウンコンバートが引き続き可能なこと。これは当方にとっては非常に嬉しい誤解であり、この観点からもMinim Serverを継続使用するモチベーションが働く。(これは修正版固有のものかもしれず将来的にどうなるかは不透明)

なお、上記と同じコンセプトでJRMCをサーバー機能として使い、JPLAY FEMTOをDLNAレンダラーとする構成でもDual PCを試してみたが、これはJRemoteからの操作性が良いので、もうひとつの構成案だと思う。(ただし前回記載の通りハイレゾ音源の再生は事実上不可。JRMCとJPLAYの関係からこれは改善されない可能性が高い) また、foobar2000やAudirvanaPlusも同様にDLANレンダラーを出力先にできるので、案外行けるんじゃ、と思っているのだが現時点では未テスト。

(2018年11月14日追記)
Audirvana Plus for WindowsからJPLAY FEMTOに出力するテストを実施した。ハイレゾ音源を含む再生は問題なくできるのだが、全体的には不安定でストレスが溜まる。Windows版にはまだまだ品質課題もあるように思う。

これらの二つの構成でもJPLAY FEMTOの特徴は良く出ているのでそこへの不満はあまりないのだが、比較すればFEMTO Serverを使用したSingle PCの方が音が良いようにも感じてしまい、これらの構成でのDual化しようという原動力にはならない。音に関して言えば、もちろんJPLAY FEMTO Serverを使用するDual PC構成がベストなのかもしれない、、、

Dual PC構成におけるJPLAY 6.2とJPLAY FEMTOの比較も重要な点だと思うので、これも少し行ってみた。実のところJPLAY 6.2も決して劣るというようなことはないのだが、ただ音の傾向が少し違うようにも感じる。JPLAY FEMTOの方がスレンダーで、それに比せば6.2は安定感や押し出しがある。しかし、音の透明感や静けさという観点からはFEMTOに軍配が上がるので、総合的にはFEMTOの良さは確かなものと云えるかもしれない。

ぐだぐたど書き連ねてきたがここまでの評価の結果からは、

1.JPLAY FEMTO Serverを使用するならSingle PCで(充分)、Windows上のコントロールアプリ(の常時稼働)にて操作。
2.Minim Server等を使用するならDual PC構成が推奨かも(負荷分散)。
3.タブレットからの操作の場合は環境依存もありそうなので安定性で選択。

ということになろうか。だがJPLAY FEMTO、これはこの先どうなってしまうのか、一抹の不安もある、、、


4way構成の設定備忘録(2018年11月10日更新)
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
FPS
2030M3P1R
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+7) 90 (0) 110 (+20) 93 (+3)
定格値
DF-55の
出力設定
dB 0.0 +0.7 +1.2 +7.0
Analog Att
OFF
マスターボリューム
アッテネーション
dB -4.5 0.00 -10.0 -0.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0.0 0.0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 92.5 90.7 89.2 88.0
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

315
315

710
710

4000
4000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-48 48-48 48-48 48-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm -11.0 +26.5 -38.0 +27.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm VoyageMPD
環境下
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない


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