オーディオ日記 第43章 求め続けた音のかたち(その4)2018年11月10日


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JPLAY FEMTOの情報収集をしながら何とか「使える」ようにならぬものかとあれこれ試しているのだが、、、、

結論から言えば、当方がテストした限り、現時点ではJPLAY FEMTO Serverを使用しての盤石の環境はどうにも作れそうにもない。ファイル共有(SMB)で他のPC上(あるいはNAS)にある音源をちゃんと読み込めなかったり、内蔵SSDの音源も日本語対応の問題やら量が多いと全部を読み込めなかったり、その他にもkinskyからはハイレゾ音源の再生ができなかったりと、まぁ謂わば散々な状態にある。 

それでも音質的なテストは継続したいので、何とかならぬものかと無い知恵を絞っている。Tune BrowserにおいてJPLAY Driverを使用するスタイルもあるのだが、Tune Browserはリモコン対応がOpenHomeのみのため現状却下。まぁまぁ使えそうなのが、JRMCにてJPLAY FEMTOを「DLNAレンダラー」として出力先(ゾーン)として設定する方法。これならばJRemoteがリモコンソフトとして使えるので使い勝手は悪くはなく、音源の読み込みの問題も発生しない。(当然ながら、JPLAY FEMTO Severは使用されないので、理想的な音にはなっていないかもしれないのだが)

JRemoteからZoneとして「JPLAY FEMTO」を選択する:


上の画像を部分拡大したもの(左下Zoneとして選択されている):


本体側でもJPLAY FEMTOが出力先となっている(ちょっと画像が粗いが):


だが、この構成も未だ完全ではないようで、96KHz/24Bitなどのハイレゾ音源においては「早回し?」再生となってしまいまともな再生はできない。DAC Link値とXMOSドライバーの設定(LatencyとBuffer Size)などの相関関係はまだ十分に消化しきれていないが、(単体PC状態)DAC Link値1000はMinimu Latency、ASIO Buffer Size 64の設定でぎりぎり、700位が当方の環境では安全値のようである。

(2018年12月2日訂正)
最新状態で改めてテストとしたところハイレゾ音源の再生における問題は発生しなかった。当方のJRMCの設定が適正でなかった可能性もある。(訂正終わり)

なお、これらのテストは専用PCではなく通常のデスクトップ機で行っているので、JRMCの処理プライオリティは「高」に上げている。デフォルト状態では「低」のようなので、これではちょっと高いDAC Link値の設定には苦しいようだ。なお、JPLAY ServiceとJPLAY FEMTOの処理プライオリティは「リアルタイム」の設定である。

(注記)下記のようなショートカットを作成してこれでJRMCを起動してあげれば、処理プライオリティをいちいち設定し直さなくても済む。
C:\Windows\System32\cmd.exe /c start "" /high "C:\Program Files (x86)\J River\Media Center 24\Media Center 24.exe"

ちょっと面白いなと思ったのは、この処理プライオリティである。JPLAY ServiceならびにJPLAY FEMTOの処理プライオリティを試しに下げてみると、途端にJPLAYらしい音のキレが無くなるのだ。テスト環境が通常のデスクトップ機(Windows 10)なのでプロセス数も多く、それとも相関関係があるようにも思えるのだが、この辺りは今後の実験課題でもあろう。

JRMCとドッキングした環境ではJPLAY FEMTOの本来の真価発揮とはならないのかもしれないが、JRMCの素の状態とは簡単に比較試聴できるので、まずはこの状態で「音質面」をじっくりと確認しようと考えている。

(2018年11月11日追記)
いくつかのBug FixをしたJPLAY FEMTOの 修正版 が利用可能となったので、今後のテストはこのバージョンで継続する。この修正版で日本語タイトルの音源も読み込めるよう改善されているので、FEMTOサーバーとupplayを組み合わせたテストも実施できるようになった。


4way構成の設定備忘録(2018年11月10日更新)
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
FPS
2030M3P1R
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+7) 90 (0) 110 (+20) 93 (+3)
定格値
DF-55の
出力設定
dB 0.0 +0.7 +1.2 +7.0
Analog Att
OFF
マスターボリューム
アッテネーション
dB -4.5 0.00 -10.0 -0.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0.0 0.0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 92.5 90.7 89.2 88.0
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

315
315

710
710

4000
4000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-48 48-48 48-48 48-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm -11.0 +26.5 -38.0 +27.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm VoyageMPD
環境下
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない


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