オーディオ日記 第42章 枯淡の境地を目指し(その16)2018年9月20日


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ちょっと確認したいことがあって、超久々にVoyageMPDのホームページを開こうとしたところ、アクセスできない状況になっていた。URLが変わったのかな?とGoogle検索してみたが、最早VoyageMPDの本家のページは検索しても出てこない。いつの間にか消滅してしまっていた、ということか、、、多分もう大分前にクローズされたんだろうと思う。

さなよら、VoyageMPD! 長い間ありがとう。思えばPC版、ALIX3D2版のいずれでもVoyageMPDには随分とお世話になってきた。MPoD、MPadという稀代のリモコンアプリとの組み合わせで超楽ちんのPCオーディオ環境に目覚め、それを堪能してきた。ただ、これらのリモコンアプリもApple App Storeでかなり以前からダウンロードできなくなっていたこともあって、ほどなく消え去る運命だろうと予期はしていたのだが。幸いにも歴代のモジュールは保存してあるので当面使い続けることは可能なのだが、やはり寂しいものがある。背景事情としてはLinuxという敷居の高さも影響してユーザーが縮小してしまったんだろうな、とも推測してみる。あるいは、ネットワークオーディオ機器がマーケットに豊富に溢れているため、敢えてチャレンジする人も今となってはもういないということか。

思い返せばPCオーディオには早くから取り組んできたのだが、少し盛り上がってもしばらくすると話題にもならなくなりいつの間にか消えて行く、という音楽再生ソフトウエアの栄華盛衰をず~っと見てきたような気もする。今の時代に安心して長く使えるソフトウエアなどというものに期待するほうが間違いなのだとは重々承知しているのだが、いざ次を探そうとなると、なかなかベストなものがないというのも現実である。

モニター、キーボード、マウスなど不要で、電源のオンのみで瞬速かつ完璧なリモコン操作ができ、ボタンひと押しでオフにもできる。当然音質には拘りたい、、、多分このような「単体利用」の機能をPCをベースにしたものに求めることが間違いで、そのような機能要求ならば、ネットワークオーディオ機器を導入した方が良い、ということなのかもしれない。だが、あれこれと弄り回す楽しみがPCオーディオにはあると思うし、いろいろな実験を行ってみることができる点も大きなアドバンテージだと思う。

現在はそのような観点から云えばJPLAYやfoobarなどがあるのだが、どちらも余分な機能満載のWindowsベースなのがちょっと気に入らないところ。Linuxではラズパイ系の基板+MPD(Music Player Daemon)系の組み合わせでまだまだ活発だとは思うが、MPoD、MPadに取って代わるような優秀なリモコンソフトは出てきていない。JRMCやTune Browserは音楽再生ソフトウエアとしては良質だと思うのだが弄り回す楽しみが少ない。MacはPC自体を自作することができない。などなど、、、、次に向けての選択肢をここらで増やさないと我が家のPCオーディオ環境もだんだんとじり貧になってしまうような気がする。

ストリーミングによる音楽配信、MQAなどつぎつぎに「良さそうな」ものが登場してきているので、それにも対応していきたいと考えると、むしろネットワークオーディオ機器を導入して「デジタルトランスポート」として利用するスタイルの方が理にかなっているのかな、と思わずにはいられない。もちろん我が家の環境としてはDACは不要で、デジタル出力専用のものが望ましい。そう考えてある程度音に拘ると選択肢はLUMIN U1とかESOTERIC N-03Tなど限られたものとなり、PCオーディオと比せば導入コストがヒト桁異なるという何とも理不尽(当方にとっては)にも思える世界となってしまう。

今しばらくはJPLAYを中心にPCオーディオを使い続けるにしても、このVoyageMPDの件をきっかけに新たな算段が必要だな~と改めて強く認識した次第である。


4way構成の設定備忘録(2018年8月31日更新)
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
FPS
2030M3P1R
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+7) 90 (0) 110 (+20) 93 (+3)
定格値
DF-55の
出力設定
dB 0.0 0.0 +2.0 +7.0
Analog Att
OFF
マスターボリューム
アッテネーション
dB -4.0 0.00 -10.0 -0.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0.0 0.0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 93.0 90.0 90.0 88.0
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

200
200

800
800

4000
4000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-48 96-48 96-48 48-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm -12.0 +25.0 -40.0 +25.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm VoyageMPD
環境下
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない


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