オーディオ日記 第42章 枯淡の境地を目指し(その6)2018年5月13日


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新規調達した2台のパワーアンプは想定では低域、中低域を担当させる予定であったのだが当初の計画を変更することとなった。1台を片側の低域と中低域を担当させ、2台で左右をカバーするという考えであったのだが、これを低域と高域を受け持たせることにしたもの。中低域はやはり音楽の中心となる帯域なので、パワーメーターで確認すると相当針が振れていて、相応に電力を消費しているものと推定しうる。アンプの変更によって、低域のBTL接続構成を諦めざるを得なかったため、少しでも低域のドライブ力を確保しようと浅はかにも考えていたのであるが、低域と中低域の組み合わせではどうもこれは実現できそうにもない。一方で高域であれば、エネルギー的にもかなり小さいので電力消費も同様でその分低域側にも余裕が生まれるのでは?と考えた次第。
(実際は出力用のコンデンサは左右に分かれているので、この考えは当てはまるのかどうかは不明。トランスからの電源供給においては僅かに意味があるか、という程度であるが、、、)

また、中低域の受け持ち帯域はちょうどボーカルの帯域でもあるので、アンプとしての音色も重要なところ。この帯域はやはりA級アンプのA-35の方が当方にとっては好ましく感じた。そのため、中低域、中高域にそれぞれA-35を当て、P-4200は低域と高域を担当させた。どうもこちらの割り当て構成の方が(比較レベルではあるが)当方の好みと環境ではスィートスポットのようだ。実際のところ、それほど大音量での再生はしないので、低域の力感の差が明確にあるかは判らないのだが、ボーカルの再現においてはA-35の方が雰囲気や声の質感においてチャーミング、魅力的だと思えた。

些細なアンプの使い方、構成だとは思うし、多分に心理的なものかもしれないと思う。まぁ、それがオーディオというものの一つの側面でもあるのだが。

(閑話休題)自宅試聴のおそろしさ、、、、

気になるオーディオ機器は聴いてみたい、それもできれば自分のシステム環境に組み込んで。おそらく誰しもそう思うであろう。だが、一方でオーディオにはいい音を聴いてしまうと後戻りできない、という罠も潜んでいる。従い、自宅試聴して気に入ってしまえば、例えそれがそこそこ高価な機器であっても無理やり算段して導入に至ってしまうことが多い。理性でブレーキをかけることは案外と難しいのだ。

今回、アンプのリニューアルに絡んで、何気なくDF-65も聴いてみたい、、、と漏らしたことで、親切なショップがいそいそと手配をしてくれた。これはこれで大感謝なのだが、、、

右側がDF-65:外観の差はほとんどない


デジチャンに関しては、機器変更をするのであれば、FIRである、との決心は固い。もちろんIIRだから音的に不満、ということではなく、よりAccurateな4wayの設定を目指せるのではないか、というもの。もとより、オーディオ機器の音はそのような技術仕様だけで決まる訳ではないことも重々承知しているし聴いてみなければ何事も始まらないとも思う。怖いもの見たさ(?)での「聴いてみたい衝動」はいくつになっても止められないのかもしれない。

DF-55に比して、DF-65は大分音が良くなっているとの世評もあり、それが搭載されているDSPチップあるいはDACチップの差なのか、あるいはDF-35から練り上げられて来た製品としての進歩発展型なのか、それを自分で確かめてみることは肝要なことであろう。

だが本当に良かったら? 欲しくなってしまったら、、、、?


-96dB/oct4way構成の設定備忘録(2018年5月13日更新)
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
FPS
2030M3P1R
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+7) 90 (0) 110 (+20) 93 (+3)
定格値
DF-55の
出力設定
dB 0.0 0.0 +0.0 +3.0
Analog Att
OFF
マスターボリューム
アッテネーション
dB -4.0 0.00 -10.0 -6.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0.0 0.0 -12.0 -0.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 93.0 90.0 88.0 90.0
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

355
355

1400
1400

8000
8000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-96 96-96 96-96 96-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm 20.0 35.0 0 38.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm VoyageMPD
環境下
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない


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