オーディオ日記 第41章 流離う旅路の終わり(その15)2018年3月12日


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音楽再生ソフトウエアとタブレット端末からのリモコンアプリの組み合わせで、引き続きあれこれとトライしている。機能と反応速度、という観点が主なポイントなのであるが、機能という面だけでもなかなか最終解にはたどり着けない。あまりにも(?)我儘を云うから、ということも承知の上であるが、楽チンを目指す上からもプレイリストの運用の柔軟さとランダム再生にはこだわりたいのだ。前提として、JPLAY Dual PC構成でいけること、サンプルレートコンバータとしてSoXが使えることも欠かせない。

今まであまり注目していなかった「TuneBrowser」なのだが、を改めて確認してみると基本条件をちゃんとクリアーしている。

1.タブレット端末からOpenHome仕様のアプリ(Linn Kazooなど)から操作できる。(ただし、DMRには非対応なので、Kinskyやfidata Music Appは不可)
2.サンプリングレートコンバータのSoXを最高品質である「Very High」で使える。(JRMCでは品質のオプション設定は不可)
3.このSoXにてDSDtoPCM変換を行うことができる。(なお、その際に+6dBとすることをオプション設定できる、これは嬉しい!)
4.事前作成したm3u8形式のプレイリストを「ランダム再生」のオプションで投入できる。(注記1)
5.PC上のTuneBrowserの操作画面からとなるが、現在のPlayback Queueをm3u8形式のプレイリストに書き出すことができる(これも嬉しい!)

(注記1)
TuneBrowserではデフォルトのプレイリストは最大1000曲となっている。これを超える5000曲という設定も可能なのであるが、このような設定をしてKazooに送り込むと残念ながらKazooがハングアップしてしまう。ちょっと期待はしたのだが、OpenHomeのプレイリストは仕様上最大1000曲ということになっているので、やむを得ないか、、、

PC環境としては、JRMCの場合と同様に、JPLAY Driverを叩くスタイルとなる。Audio PC側はJPLAY Streamerと使い分ける場合でも何もいじる必要はない。Tunebrowserを動かす所謂Control PC側はWindows10 Proである。プロセス数の極めて少ないWindows Server 2012R2で本当は動かしたいのであるが、いろいろなDLLが不足しているようで、これはちょっとトライしてみたが稼働には至らず。(JRMCはWindows Sever 2012R2でも稼働する。ただし、JPLAY Driverはレジストリを変更するなどしてもどうやっても選択できない、、、)

なお、JPLAYにおけるDAC Link、PC Bufferの値はやはりJRMCと同様にあまり上げることはできない。TuneBrowser自体はいろいろなパフォーマンス設定ができるので少し試してみたが、顕著に改善されることはなかった。

従って、TuneBrowserを使うケースとJPLAY Streamerを使うケースではOS環境を同一にできないので、Control PCでのDual Boot環境はどうしても必要になってしまうのがちょっと辛いといえばつらいのだがこれは仕方ないであろう。

さても肝心なのは音であるが、実際のところ、TuneBrowserとJRMCの差は聴き分けられない。厳密に聴けば、JPLAY Streamerがやはりベストだという思いは変わらないのだが。環境面で云えば、上記の2.と3.はDSD音源をPCMへダウンコンバートして聴くというデジチャン環境の当方にとっては非常にありがたい機能である。一方で、プレイリストが最大1000曲まで、というのが唯一の痛恨なのである、、、

ここも考え方次第なのかもしれないが、TuneBrowser上で簡単にm3u8形式のプレイリストを書き出せることから、数千曲のプレイリストを分割するように工夫して1000曲に収まるようなプレイリストをたくさん作れば代替策にはなる。m3u8形式のプレイリストの良い点は「ポータブル」であるということ。再生環境には依存していないので、ひと通り作っておけば、同じ音源を使う限りにおいては、OSや再生ソフトなどの環境が変わってもそのまんま使えて作り直す必要がない。あれやこれやの環境を試すことの多い当方にはとてもありがたい機能でもある。

(注記2)
BugHead(とその進化系のソフト)は基本的にm3u8形式のプレイリストとランダム再生(upplayと同様の考え方であるが)が可能で、かつWindows Server 2012R2でも稼働するものがある。当方はBugHead 7.12(これはもうかなり古いバージョン)をコントロールPC上で動かしてAudio PCと連携させて聴くことも多いのだが、タブレット端末から気軽に曲の順送りをすることができないのがやはり難点、、、


(閑話休題)

プレイリストによるランダム再生に拘ってはみるものの、なかなか思う通りには行かないので、それならばとストリーミングサービスもあれこれ試してみてはいる。SPOTIFYなどは320Kではあるが曲も豊富で、BGM的に聴くにはかなりイケてると思う。ただ、「非常に」残念なのは再生環境としてASIOサポートがないこと。これではJPLAY環境のAudio PCを使って音楽を聴くことは叶わない。CD音質という点ではTIDALなども期待されるが、こちらは現状国内では聴けない。などなど、まだまだ帯に短し、襷に長しの状態で何とももどかしい。そもそもオーディオシステムでストリーミングサービスの音楽を聴こうなどというのは主流じゃないのかな、と思ってしまう。

ASIO環境で聴けるそこそこの品質のストリーミングサービス、是非とも探さねば、、、


4way構成の設定備忘録(2018年3月12日更新)
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
FPS
2030M3P1R
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+7) 90 (0) 110 (+20) 93 (+3)
定格値
DF-55の
出力設定
dB 0.0 0.0 +0.0 +4.5
Analog Att
OFF
マスターボリューム
アッテネーション
dB -6.0 0.00 -9.0 0.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0.0 0.0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 91.0 90.0 89.0 85.5
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

315
315

800
800

3500
3500

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-12 12-12 12-12 12-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm 15.0 35.0 0 37.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Rev Norm Rev VoyageMPD
環境下
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない


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