オーディオ日記 第39章 扉を叩け、開け(その9)2016年12月17日


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昨日スターウォーズ、ローグワンをiMAX 3Dにて見てきた。公開の度に初日を目指しいそいそと出掛けるのである。今回は本来のエピソード1~9のストーリーとは別となるサイドストーリーとのことだったので、どんなもんなのだろうと実のところそれほどの期待はしていかった。だが、見事にその予測を裏切ってくれて、これはとても楽しめ、お薦めの一本だと思う。とにかく、スターウォーズ好きには応えられない既視感たっぷりのシーンの数々、時に嬉しくてにやにやしてしまうような場面もそこここに。ストーリー的にはエピソード3と4を繋ぐ話であり、本物のジェダイは登場しないのであるが、エピソード4の登場人物をかなり意識したものとなっており、出来としては前作のエピソード7よりかなり良いと思う。メインストーリーとなるエピソード8も早く登場して欲しいものだと期待している。

閑話休題:

さて、VoyageMPD 0.10.0におけるSoX(サンプルレートコンバータ)を試してからというもの、DSD音源はほぼこちらの構成で聴くこととなり、JPLAY Dual PC構成の出番が大きく減ってしまった。44.1KHz/16bit音源については僅かにJPALYのアドバンテージがあるものの、音源に合わせて切り替えて聴くのも面倒だし、ということでついつい操作面も含めて「楽チンな」方向に流れてしまっているのが実体である。

音については、満足と不満足の狭間、と云ったら良いのだろうか。やらねばと思っていたことはほぼ一巡して、現状の機器構成、設定等では最早これまで、という感もあり、日々音楽を聴くことに終始している。つまりはそこそこ納得の音になってきたと認識していることは間違いないのだが、これが求め続けてきた道の果てにある「究極のマイベストサウンド」なのか、と自問し冷静に考える時、「否」の答えしか導き出せないでいる。これは果てでもなく、道の終わりでもなく、単なる妥協の産物でしかないと胸の奥深くにいるもう一人の自分が告げる。たとえ、ここで聴ける音楽が心地良く、それなりに納得できていても、なのだ。

ならばこの先、どのような音を目指して何を改善すべきなのか、これを明確にできねば、判断基準という意味も含めて前には進めず、堂々巡りとなろう。イメージし得ない「良い音」を心に描いていつか実現するはずと期待しているだけでは駄目なのだと思う。小手先や能書きで音が良くなるということはない。アクセサリーやケーブル等による音の変化は確かにあるが、システムの性格や方向性を決定付けるほどの変化をもたらすことはない。それは絶対値においてより大きな範疇からすれば微細な部分でもある。しかし、音の変化、良くなったと思わせる部分の絶対的評価基準、評価軸、というものを自分はあまり持ち合わせていないのではないかとも感じている。謂わば「絶対音感」にも匹敵するような、オーディオにおける音の良さを判断できる評価軸と基準である。おそらく、絶対音感というものが万人には備わっていないが如く、この絶対評価基準は天賦のものなのではないだろうか、と悲観してしまう部分もあるのだ。

一方で、世にあるオーディオの音は経験上ひとつとして同じ音はしない。どんなに良い音だと感じても、そこに幾許かの個性を纏っている。故に、絶対的普遍のオーディオの音は存在しないのだろうか、とも思う。ならば、普遍性の無いものには絶対的評価も存在し得ない。そういう逆説も成り立つのだが、、、

井の中の蛙には宇宙の真理は判らないのだが、幸いにも感性だけは備わっている。従って、聴き比べれば音の差は何となく判る。しかし、それが評価軸としてどちらが良い音への方向なのか、となると感性、つまりは好みで判断してしまうことが多い。僅かであっても、良い音に向かう絶対的な評価基準をベースとした取捨選択によってプラスの方向に音を積み上げていかねば目指す音には辿り着けない。良くなる音も、悪くなる音も感性によってごちゃごちゃに取り入れてしまえば、結局は元の木阿弥、混沌の中から抜け出せはしない。自分自身を鑑みるに、このような堂々巡りをしているのではないだろうか、と疑心暗鬼になってしまう。それは微細な点であっても、こちらの方が良い、と明確にその理由とともに判断できる基準(それが例え自己基準であっても)を持ち得ないからではないのか、という点に集約される。

時に、神にも等しいような音楽、そしてオーディオの音に出会うことがある。そしてその「凄さ」は判るのである。サリエリはモーツアルトの音楽の神性を理解した一人だと云われている。しかし自らはモーツアルトに匹敵するような音楽の創造はできなかった、、、


4way構成の設定備忘録(2016年12月17日現在)

項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
FPS
2030M3P1R
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
スピーカーの
能率(相対差)
dB 97 (+7) 90 (0) 110 (+20) 93 (+3)
定格値
パワーアンプでの
入力絞り
dB -4.0 0.0 -10.0 -7.0
設定値
SP側での
アッテネーション
dB 0.0 0.0 -12.0 0.0
L-PAD抵抗
DF-55の
出力設定
dB 0.0 0.0 +1.7 +6.0
Analog Att
OFF
スピーカーの
出力(想定)
dB 93.0 90.0 89.7 92.0
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

355
355

800
800

9000
9000

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-48 48-48 48-48 48-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm 25 37.5 0 37.5 相対位置と
測定ベース
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

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