オーディオ日記 第35章 賢者の導き(その6) 2015年 3月 6日


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徐々に音の出口の役者が揃いつつある。FPS用のエンクロージャが完成し、4wayへの移行準備が整った。さあ、これからが試練の始まりである。

FPS用エンクロージャ:


このFPSのエンクロージャは既存のエンクロージャとの違和感が出ないようにWoody&Allenさんにお願いして同じ生地のサランネットとしていただいた。いつもながら、とても素晴らしいお仕事をしていただき深謝である。なお、サブスピーカーとして使用していたELAC BS403に比すれば筐体が二周りほど大きいので、設置のスペースがやや不十分なこともあり、何となく窮屈にも感じる。この辺りはおいおいと見直していかねばなるまい。

全体レイアウト:


さて、とにもかくにもFPSとScanspeakを加えたこの構成での音が一体どうなるのか、ドキドキしつつ結線しいよいよ音出しとなるのだが、まずはFPSをフルレンジ状態でしばらく鳴らしてエンクロージャ、アンプ、部屋に馴染ませる。FPS単体で聴くと結構すっきりとした大人しい感じの音である。その後に4wayのミッドローとしての設定であるが、受け持ち帯域は250~1KHzを想定しており音量バランスを取りながら、合わせて周波数レスポンスの計測も行っていく。スタートタイミングではすべてのユニットのスロープ特性は-48dB/Octとする。ディレイの調整はウーファーのダンパー位置を基準と考えて、その実測距離差を設定する。音楽を流しながら聴感上で微妙な設定を加えて行く。受け持ち帯域は当初の予定を少し変えて、224~900Hzとした。これは裸ユニット状態で試験した時よりもエンクロージャがあるせいか、低域のレスポンスが良いので受け持ち帯域全体を少し下げてみた、という感じである。また、低域ユニットのスロープ特性のみ-24dB/Octに変更した。これは少し力感が欲しいかな、という印象から。

ざっくりとした調整が整ったところで、良く聴いているソースを順次再生して感触を確認する。拍子抜けするほど普通の音である。あまり圧迫感はなく、透明感のあるすっきりした感じ。女性ボーカルがバックの演奏に埋没するようなこともなく、す~っときれいに分離しており、何より音楽の空気感がいい。クラシック系では期待していたホールの空間のイメージもうまく再現されるようだ。3way構成との比較も適宜実施。もちろん、全く違う、というようなことはないのであるが、音自体の充実感や押し出しを求めるならば、3wayの方が却って良いかもしれない、とも思う。4wayの方が自然さがあって、ある意味では淡白でもある。

まだまだスタートしたばかりなので、あばたもえくぼ状態かもしれないので、がんがん聴き込んでいこうと思う。もちろん、8chマスターボリュームという課題は解決していないので、4wayの音量調節の問題は残ったままである。なお、折り悪く今まで使用してきた音楽再生専用PCが昇天してしまった。従って、この試聴はノートPCならびにALIX3D2のVoyageMPDで行っているため、Bug Headで176.4Kへアップサンプリングした音は聴けていない。この専用PCがパーツ交換で修理できるかチャレンジする予定であるが、修復できるかどうか(何分にもそこそこ古いものなので)定かではない。

また、現在新しいUSB DDC/DACの製作完了待ちであるが、こちらでのPCMtoDSD変換(11.2MHz)した音にも大いに期待している次第。待ち遠しい、、、


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