オーディオ日記 第33章 原点への回帰(その13) 2013年9月1日


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サブスピーカーBS403を楽しむ

気楽にBGM的に聴くつもりで導入したELAC BS403であるが、サブウーファーを加えたり、ツィータを足したり、果ては4Way構成へチャレンジするなど本来の目的から大きく脱線していた。4Way化のアプローチは一度冷静になって考え直そうと思っているが、この過程で大分いろいろと計測を行った。その中で、BS403単体での計測も行ってみたが、この結果には少々驚いた。

DEQ2496によるピンクノイズ計測:


とにかく物凄くフラットなのだ。それもほぼリスニングポジションでの計測なのである。特に高域側のレスポンスは圧巻だ。比すればメインシステムは多少の山谷もあるし、60~70Hz辺りに好ましくない落ち込みもある。これは部屋の影響かと諦めてもいたが、BS403の計測結果の限りでは部屋の影響はそれほどでもないのかもしれない。いずれにせよ、この驚異的にフラットな特性はJET Vツィータの真骨頂かもしれない。試聴の段階からこの突き抜けたような、かつ自然な高域に魅了されていたが、それはこういうことだったのか、と改めて思う。また、低域も150mmサイズのウーファーであるが、周波数特性上からも量感の不足はないということが判る。このスピーカーはあれやこれや余分なことをせずに、このまま楽しめ、というこのなのかもしれない。

さて、このBS403を聴くための構成であるが、4Wayのテストの過程でアンプ構成を組み替えて、単体でも、聴けるようにしてある。(もちろん、4Way用のミッドバスとしてもまだテストできるようにしてあるが、4Wayとしての音量調節は連動しては出来ない)



E-302という古いアンプを本来のプリメインアンプの機能(すなわち音量調節をプリ部分で行う)として使うのだが、一点問題がある。メインの3Wayではリモコン操作で微妙な音量調節を座ったままできるのであるが、このE-302にはアンプとしてのリモコン機能(古いものなので当然なのだが)が無い。多様な楽曲をランダムに聴くことが多いので、曲ごとの音量調節はどうしても必要になってしまうのだが、リスニングチェアーから動きたくはない。(これは最早老化の傾向とは思うが)

そうなると、別の方法で音量調節を考えねばならない。通常はVoyageMPDを使用しており、そのリモコンとしてiPod、iPadを利用しているのだが、これでボリュームコントロールすれば良いのだ。ただ、メインスピーカーで聴く場合は6chのマスターボリュームがあるので、この場合はアンプのリモコンにしたい(デジタル音量調節を避けたいので)。サブスピーカーの場合は、そこまで拘らずにデジタルレベルでの音量調節でも構わないだろう。さて、そんな我儘が可能かな?

VoyageMPDは出力デバイスを定義してあげる必要があるので、USB DDCとしてJAVS X-DDC登録設定を行っている。音量調節はVoyageMPD上では今までは行っていないので、それをバイパスする設定としている。ここで、ふと思いついたのは、このUSB DDCの登録を二つ行い、ひとつは今まで通り「音量調節しない」、もうひとつは「音量調節する」という設定である。実際の音楽再生時にはどちらの出力デバイス(USB DDC)を使うか、iPod上で選択すれば良いのだ。サブスピーカーを聴く場合は「音量調節する」という設定の出力デバイスを選べば、iPOD(アプリはMPoD)からボリュームコントロールが可能となる。おおっ、何と楽チン。メインスピーカーを聴く場合は、当然「音量調節しない」という設定のUSB DDCを選ぶ。

自分でも何とも我儘(かつ老化?)とも思うが、やはりこのような快適さがPCオーディオの良さなので、これも大変ありがたい。

VoyageMPDの設定:(mpd.conf上のALSA Deviceの定義)

##
audio_output  {
  type "alsa"
  name "X-DDC"
  device "hw:0,0"
  priority "FIFO:48"
  use_map "yes"
  dsd_usb "yes"
  mixser_type "disabled"   #No Volume Control
  }
##
audio_output  {
  type "alsa"
  name "X-DDC (Vol)"
  device "hw:0,0"
  priority "FIFO:48"
  use_map "yes"
  dsd_usb "yes"
  mixser_type "software"   #iPod Volume Enable
  }
##


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