オーディオ日記 第32章 夢の通り道(その2) 2013年1月20日


TOP Audio Topics DIARY PROFILE LINK 掲示板

拙宅での本年最初となるオフ会を開催した。参加してくれたメンバーは milonさん 、だまてらさん、 雪まるださんaudiofunさん の4名である。今回のオフ会は昨年後半にエンクロージャーとホーンをリニューアルし、チャンデバをデジタルに入れ替えた新構成のお披露目も兼ねているのであるが、各メンバーとも非常に鋭敏な耳の持ち主なのでちゃんとした音が出せているかやはり緊張してしまう(汗)。

4名ともなると全員が特等席とはいかず適宜席交換が必要:


まずは当方にて用意した音源(打楽器、チェンバロ、パイプオルガン、チェロ、ブラス、弦楽曲、オーケーストラ、ボーカルなどなど)を聴いていただくが、時間もかかってしまうので多少端折りながらとなった。音源の送り出しはNASに置いてある楽曲ファイルをAudioGateでUSB DDC(JAVS X-DDC)経由の出力とし、デジタルのままデジチャンへインプットである。音源のサンプリングレートはほとんどが44.1KHzであるが、これをAudioGateのリアルタイムアップサンプリング機能を使用して192KHzで送り出すスタイルとしている。DSD音源も192KHzへPCM変換しての送り出しである(当方にはDSDネイティブの環境は未だ無いのでこの機能は大変ありがたい)。なお、途中で44.1KHzそのままや96KHzへのアップサンプリングなどを取り混ぜてみたが、アップサンプリングの有無、サンプリングレート(192K、96K)でやはり音は変わる、と見解は一致。ただし、どれが良い音か、好みであるかは嗜好の違いもあり多少意見の差が出てくる。
なお、当方は最近このAudioGateによる44.1KHz音源を192KHzへリアルタイムアップサンプリングする音がお気に入りで、気合を入れて聴く場合はもっぱらこのスタイルである。ただし、iPODからのリモコン操作はVoyageMPDに比すればかなり落ちたものになってしまうのが難点(リモートデスクトップを使用せざるを得ないので)。このような状況からVoyageMPDは居眠りをしつつBGM的に音楽を聴く時用になりつつある)

さて、ひとわたり聴き終わった後でコーヒーブレークとし、その後にQA550とSD Trans384に登場願い、SDメモリカードからの再生。QA550は究極の乾電池駆動。SD Trans384はしっかりとケーシングされ(フロントパネルはmilonさんのフライス盤加工)、別筐体電源という凝ったものである。先のAudioGateによるNASからの再生とQA550やSD Trans384のSDメモリカードからの再生では音の違いがあり、メモリーカード再生に軍配が上がるように感じた。当方のNASは通常のHDDなのでいずれこれをSSDに変更して再挑戦してみたいと思う。

雪まるださんのQA550とAudiofunさんのSD Trans384:


次に多少オカルトグッズっぽい(?)のであるが、雪まるださん持参の「高級箸置き」型インシュレータを試す。写真では判り難いかもしれないが確かにかなり大きな箸置きという形状である。まわりは陶器で内部に制振材(内容は未把握)が充填されているというもの。これを既存の筐体のインシュレータを使わず浮かすようなかたちで三点支持を行う。まずはデジチャン下部に一組入れてみた。次にデジチャン後段のボリュームコントローラ(CX-260)にも同様に一組入れての試聴(比較した曲はピアノトリオ)である。微妙ではあるが何となく音楽全体のスピード感が上がったようにも感じる。完全に差を判別するには至らなかったが、筐体支持、ひいては防振対策も重要な要素と改めて認識した次第である。

箸置き型インシュレーターを三点支持(後方二点、フロント一点)でデジチャン下に入れたところ:


あれやこれやで、あっという間にお開きの時間となってしまったが、わいわいと意見交換しながら音楽を聴くことや、多少変わったグッズを試すなどオフ会は楽しいものである。オーディオはどちらかと云えば「個人主義」的な趣味であるが、やはり一人閉じこもることなく多くの音を聴き、また聴いてもらい、良い音源を紹介しあったり、音に対するいろいろな意見や嗜好にも耳を傾けることなどとても有意義なことだと思う。このような積み重ねが最終的には自分の音のブラッシュアップにも繋がってくるものと思う。


next index back top