オーディオ日記 第31章 夢の中へ(その12) 2012年11月22日


TOP Audio Topics DIARY PROFILE LINK 掲示板

デジタル入力に関し、USBケーブルの再考。

ALIX3D2とVoyageMPD(シンさんバージョン最新版)の組み合わせが現在定位置を占めているが、DDCと接続するUSBケーブルについて改善の余地がないか考えてみた。世の中にはオーディオ品質を謳った高性能(高価格?)USBケーブルが多いが、これをポンと買ってきたのでは芸がないとも云えるのでので、どのようなスペックなら我が家でベターなのか考えてみると、たいしてポイントは多くない。

1.電源供給線を持たないUSBケーブルであること。
2.なるべく短いUSBケーブルであること。
3.信号線は銀線にごだわりたい。

ふむ、この程度なら半田鏝を持つのは苦手なのであるが(それに老眼も進んでいるので)、自分で作った方が早いかもしれないな。ということで、早速自作開始。ただし、考えねばならないのは短いケーブルであってもシールドはちゃんと考える必要があるし、USBケーブル用の信号線を銀線でとなると別途調達を考えねばならないので、まずは線材に拘らず駄目元で「習作」としてみることとした。

とりあえず用意したのは変哲もないUSB2.0ケーブルと自作用USBコネクター。念のためにUSBコネクターのピンアサインを確認する。USB2.0は4線であるが、電源供給線(1番、赤)は使用しないので、GND(4番、黒)と信号線+(3番、緑)、信号線-(2番、白)である。

USBコネクターのピンアサイン(コネクターはTYPE AとTYPE B):


USB2.0ケーブルを30cm程度(この習作における一番の着眼点)に切断し、中から電源供給線(赤)をそっと引き抜く。30cm程度の長さなのであまり難しくはないが、シールドを傷めないようにちょっと注意する。この3線としたUSBケーブルをあとはコネクターに半田付けするだけ。

習作と割り切ったので、コネクタ根元はまだむき出しのまま:


ALIX3D2とX-DDCの接続状態と距離感:


思い立ってから小一時間程度の工作の品である。なお、使用しているUSB DDCはJAVS X-DDCであるが、これは電源をUSBケーブルから取ることも、外部から供給することできるタイプのため、普通のUSB3.0ケーブル(1.0m)で電源供給した場合との比較とする。過去にUSB DDCの検討を行った際に、USBバスパワー駆動は良くない、との結論からDDC-192FDL-PWを選定し、常用として来た訳であるが、ALIX3D2ではついついALIX3D2とJAVS X-DDCのコンパクトさに釣られて普通のUSB3.0 ケーブルを使ってきてしまった。(PC版VoyageMPDとDDC-192FDL-PWは電源線をカットしたUSBケーブルをちゃんと使用して接続しているのだが) なお、JAVS X-DDCに対する電源供給は普通のスイッチングアダプター(12V、2Aタイプのもの)で特別な対応をしているものではない。

さて、この習作の結果は如何に、、、、あらら!?

このつたない自作USBケーブルの方が好ましい。うまい表現ではないが、音の背景がより見通せるようになる感じである。ふむ、自画自賛か?こりゃ困った!? 冷静になって考えてみれば、短いケーブルの良否と云うよりも、電源供給方法の差によるものであるのは明確である。これはALIX3D2を通して供給されているUSBバスパワーとの比較である、と考えねばならない。しかしながら、「せっかく作った」ので、この30cm程度の自作USBケーブルを継続して使うこととしよう。まあ、短くて悪いことはない(はずな)ので、自己満足の典型かも。ただし、次にはDDCに対する電源供給方法を再度考えねばならないと痛感する次第。ALIX3D2とJAVS X-DDCとも同じ12V 駆動なので、両者に一括供給するようなスイッチングアダプターではない良質な電源を改めて考えてみたくなった。アナログ電源、乾電池、バッテリーなどなど案はいろいろとありそうだし。エネループのMusic Boosterは9Vなので、ちょっと電圧不足。やはり12Vだとカーバッテリーの流用となるか。

なお、ケーブルの長さについて厳密に比較するのであれば、DDC-192FDL-PW用に使用している1.0mのUSBケーブル(こちらも電源供給線なし)とこの30cmの習作を比較せねばならないのであるが、これは線材を変えて後の楽しみとしておこうと思う。それくらいこの30cm習作(秀作?)が気に入ってしまった次第。

さらに、ネットワーク部分におけるNASとの接続用LANケーブルについてももう少し実験的アプローチをしてみたいと思う。カテゴリー7のLANケーブルを最短で使用し、これに電磁ノイズ対策としてフェライトコアを噛ませる、というのが現在の当方の対応であるが、何か面白い対応が他にもないものかと思案しているところ。


next index back top