オーディオ日記 第31章 夢の中へ(その9) 2012年10月18日


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デジタル入力再考。

VoyageMPDが我が家のPCオーディオにおける不動の位置であるが、今までは汎用PCに依存してきた。これは一台でVoyageMPDもWindowsXPもUbuntuも時に稼動させる、というトリプルブート環境を構築してきた経緯もあるし、特にアナログレコードをデジタル化するに際しては、Audacityというソフトウエアを使用しているため、WindowsXPあるいはUbuntuの環境が必要であったことにもよる。

一方で汎用PCは多目的に利用できる能力はあっても、発熱やノイズの問題からは逃れにくいという欠点を持っている。汎用PCに対抗する機器として、ALIX3D2のような音楽再生に特化可能なシングルボードコンピュータもあるが、ノーマルバージョンのVoyageMPD同士ではこのシングルボードコンピュータが汎用PCを凌駕する、という程ではなかった。このため、ALIX3D2はサブシステム利用に留まっていた。

今回いろいろなチャレンジにより、音の出口周りが大分更新されたので、ゆるゆると音の入り口側の見直しを開始した。その一環として、音が良いと評判のVoyageMPDの「 シンさん のスペシャルチューニング版」を試してしてみたくなった。チューニングの内容は玄人的にはいろいろとあるのだろうが、当方にはその詳細や根拠などはほとんど判っていないが。なお、これは汎用PCではなくALIX3D2上でのみ稼動するもの。

VoyageMPDの最新版(0.9ではDSD再生もサポート)、とスペシャルチューニング版をそれぞれ別のCF(コンパクトフラッシュ)メモリにインストールし、このCFメモリの差し替えによって比較をしてみるという方法である。当然ながら、USB DDC(JAVS X-DDC)以降は全く同一とした。なお、合わせて汎用PCにインストールしたVoyageMPD0.9とも比較したが、こちらはUSB DDCとして日頃よりメインに利用しているDDC192-FD-SPWを使用した。なお、楽曲ファイルは16bit/44.1KHzのFLACファイル(Uncompressed)である。

ケース1: ALIX3D2+VoyageMPD0.9+JAVS X-DDC(XMOSベース)
ケース2: ALIX3D2+VoyageMPD Special Tuning Version+JAVS X-DDC(XMOSベース)
ケース3: 汎用PC+VoyageMPD0.9+DDC192-FD-PSW(TE-8802Lベース)

我が家のデジタルフロントエンド達: デジチャンに渡す前のデジタルパートを担当。

(注記)感慨深いのはその価格。デジイコを加えた4機種の合計でもやっと8万円を超えるくらい。音の入り口のキープレーヤであるにも係わらずオーディオ機器(?)としては何とも安い。

まずはケース3の汎用PCから。今回の比較試聴に伴い0.8.5から0.9に変更したが、まあ聴きなれた再生音であり、良い音である。0.9となった音の変化は特段感じられない。さてケース1であるが、こちらも従来と同じで汎用PCと比較して格別に音が変わった、良くなった、との印象は受けない。このような結果から、ケース2のスペシャルチューニング版にもそれほどの期待感を持って臨まなかった。

が、しかし、である。

音楽の表情が何だか良いのである。少しサラリとしてはいるのだが、きめ細かい。質感が良い、というのだろうか。やはり世の中の評判というものを侮ってはならない。もちろんガラッと違う、という程ではないが、クラッシック系を中心に聴く当方としては、かなり好ましい。従い、この構成がそのままメイン環境に格上げ、居座ることとなってしまった。

これだからオーディオの世界は恐ろしい。楽しい。もっと早く試せば良かったと後悔、である。

(参考)ALIX3D2におけるVoyageMPDのバージョン管理(含むバックアップ)は汎用PC上のイメージファイルとして行っている。これは基本的なVoyageMPDの設定ならびに楽曲ファイルのDB更新を行った後、 DDforWindows というユーティリティ(イメージファイルをCFに書き込むのにも使用するソフト)の「読み込み」という機能を使用して、設定完了後のCFメモリの内容をイメージファイルとして吸出し、これを保管・管理するというもの。これによって2枚程度のCFメモリがあれば済むし、必要な過去バージョンをすぐにCFメモリに書き出せるため、mpd.confなどの内容を変に弄ってしまっても元に戻せなくなる心配が無く、バックアップ用としても重宝している。

おまけ:最早手放せないリモコン二体。

人間は楽な方向にはいとも容易(たやす)く流れて行く。この二つのリモコンによって、最早リスニングチェアーから立ち上がる必要すら無くなってしまった。VoyageMPDの再生コントロール用のmPODは操作性や画面デザインも極めて秀逸である。また、デジタルボリュームによる音量調節はしたくないので、アナログボリュームの音量調節もリモコンで。こりゃ、ラクチン過ぎて運動不足、健康には悪いかも。


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