オーディオ日記 第30章 遍路(その6) 2012年4月23日


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新しいUSB DDC(DDC192-FD-SPW)のエージングを続けているが、メインシステムへの組み込みに際して、改めて全体の測定・微調整を実施してみた。測定によって音質そのものが良くなる訳ではないが、再生時の弱点は見つけられる。

リスニングポイント70cm手前での測定風景
Voicing Test

毎度のことながら、部屋の中でマイクの位置を変えながら、周波数分布を測定し、全体の傾向の把握とリスニングポジションにおける微調整の実施である。面白いと思うのは、季節(?)によっても多少変化しているように思われること。部屋のしつらえや家具の配置などが変わっているのであればともかく、そのようなことは無いのにも係わらずやっぱり少し違うレスポンスを示している。もちろんマイクのセッティング位置も厳密には同じとは云えないので、これがマイクの位置の違いなのか、季節変動(温度による音速の違い?)なのか、その理由などは当方には解析しきれないが。今回少し弄ってみたポイントは、ボーカル等に付帯するエコー感をもう少し出してみたくなったことでもある。 この手のボーカル をさらに気持ち良く聴けるかな、と。ホーンからの硬質感を出さず、さりとてボーカルを丸くしすぎずにうまく響かせるのはなかなか難しい。4~5KHzの帯域でこのエコー感をマスキングされないようにするのが、塩梅も宜しいようであるが、絶妙のポイントを設定できたとはまだ云えないか。僅かな調整によって音が良くなったような気分もするが、実際のところは目くそ鼻くそかもしれない。さてもオーディオというのはきりが無いというか、際限が無いというか、あれやこれややることが多く、まあ、その分楽しんでいる訳である。肝心のUSB DDCであるが、連日の聴き込みによりエージングも大分進んだようで、期待していた通りの音を聴かせてくれている。今のところパルストランスを経由したAES/EBU接続をメインとしているので、やはりクラッシクには耳当たりも良く、極楽とは行かぬまでも、しっかりと居眠りができる。(音が気になるときは目が冴えてしまうので居眠りはなかなかできない。この生理的反応が我家における再生状況の判断基準かも?)
そういえば、 myuさん から、残響測定用のソフトウエアを教えていただいたのだっけ。これもやってみなけりや。ただし、我家の環境でうまく機能するのかな?

さて、PCオーディオからのデジタル出力(デジタルトランスポート部分)については、USBケーブルの自作を除き、とりあえずこれで落ち着くと思うので、次なる遊び(?)を考えていかねばならぬ。何とかしたいなと考えているのは、ドライバー用のパワーアンプである。音質等々に不満がある訳ではないが、結構古い機種なので「ゲインコントロール」がついていない。現在のチャネルデバイダーでのドライバーの出力レベルは-12dBとしているが、この値はAccuphaseのA級パワーアンプが備えているゲインコントロールに丁度良い数値でもある。ゲインコントロールはホーンを使用する際の残留ノイズ対策としても重要なポイントである。現状我家ではホーンからの残留ノイズに悩まされている状況ではないが、機器の更新と合わせて考えても良いかなと思案しているところ。なお、普通に考えれば、A-30あるいはA-35辺りをターゲットにすることになるのだが、A級アンプは電力消費や発熱の観点もあり、このご時勢に選択しても良いものか思案している。その他の選択肢として、高能率のホーン用の小出力のアンプがあるはずと思い、少し検索してみた。面白そうなものがやはり世の中にはあるものである。3.6Wのホーンドライバー専用の アンプ である。価格もリーズナブルと云えるかもしれない。マンションへの転居後は爆音で聴くことは難しくなってしまったので、おそらくこの出力でもSUP-T11には十分ではないだろうか。ポイントは音質と低域のアンプとの入力感度のマッチングである。この点を確かめねばならない。オーディオショップに普通に置いてある機種ではないので、気軽に試聴という訳にも行かぬ。となると自宅試聴をお願いすることになるが、最近自宅試聴をさせていただくことが多く、また通販で届く品物も多いことから家内の顰蹙を買っている。全部を購入するわけじゃないよ、と苦しい言い訳をせざるを得ない、、、


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