オーディオ日記 第29章 音の泡沫(うたかた)(その16) 2012年3月18日


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本日は午前中に 雪まるださん のリスニングルームを訪問させていただいた。 午後には2回目の訪問となる milonさん 宅へ。
雪まるださん宅ではTechnics SB-MX100Dをマルチアンプでドライブされており、抜けが良くボーカルがとても楽しんで聴けるチューニングがなされていた。聴かせていただいた曲の中で、 石川ひとみ がカバーした「あなたの心に」がえらく気に入ってしまった(オリジナルは中山千夏、懐古趣味かも)。女性ボーカルがとにかく心地良い。DC-901との比較試聴で楽しんだ後、当方のQA550標準品の一回目の外科手術(電源入力系のダイオード除去)を実施。あっという間にお昼近くになってしまったので、途中でお昼(「しょうね家」という讃岐うどんやさんでかき揚げうどんを食す。美味この上なし。また来たい店となった)を食べてからmilonさん宅へ。

milonさん宅では何はさておき、QA550(milonさんチューンアップ版)とDC-901、CAPRICEの比較試聴から開始したが、本日の予定(?)は、この比較試聴に加えて、
1.QA550の改造による比較(milonさんチューン、雪まるださんチューン、そして当方のほぼ標準品)
2.QA550の電源比較(コンデンサ電源、FIDELIX AC電源、乾電池、エネループ)
3.当方のQA550の2回目の外科手術(オプティカル出力の停止)
4.大沢式カートリッジの拝聴
と何とも目白押しである。途中からだまてらさんも加わり、結局午後一の訪問から8時過ぎまでと、前回を上回るほどの長時間に亘ってあれこれと楽しませていただいた。

QA550&DC-901

今回いろいろなDACとの組み合わせによる比較試聴でDC-901の16bit/44.1KHzにおけるパフォーマンスがほぼ掴めてきたたように思える。QA550からの16bit/44.1KHzが試聴のメインなので、DP-900との組み合わせによるSACD再生とはインプレッションがおそらく異なるものと思うが、印象としてはやはり自然で穏やかである。これは当方の初日の感想ともほぼ同じ。クラシック系のソースを中心とした音楽ファンには安心感、安定感という見地からもやはり素晴らしいDACである。 同じES9018を使用しているCAPRICEとも少し性格が違うと感じた。CAPRICEの方が云うなれば鮮鋭的かもしれない。(注記:CAPRICEはI2S接続である。QA550の下にあるのがmilonさんのバイブル、30年前の江川三郎実験室)

QA550 Battery Compare

次は、QA550の改造内容の違いによる比較試聴とQA550電源聴き比べ。改造内容の差による音の違いは正直当方の駄耳では明確には捕らえにくい。ただし、電源はQA550のような簡易なトランスポートに対するものであっても、これだけの聴き比べをすると、やはり印象が微妙に異なる。この辺りは使い勝手と音の好みで選択するのがベターであろう。当方の持参したエネループは傾向として少し穏やかであり、コンデンサ電源が持つ切れ込みの良さは出て来ない。(このコンデンサ電源はいずれにしても普通では入手できないので、、、)

ちょっと休憩がてら、当方のQA550の本日の2回目の手術。オプティカル出力の停止については、milonさんにとっては既に手馴れたもののようで、あっという間(当方はネジをはずしてまたつける、という助手の役割で、執刀医はmilonさん)に終った。クロックやコンデンサの交換ではないものの、改めて自宅でじっくり聴くのが楽しみである。

続いての大沢式カートリッジの拝聴では、次々と惜しげもなく繰り出される名盤の数々。非常に瞬発力と鮮度感のある音を聴かせてくれる。もはや音楽に浸るだけである。 Jheena Lodwickを初めて聴いたが欲しくなってしまった(現在入手は不可能のようだが)。 さても白眉であったのは、最後にRock(BOSTON、EAGLESなど)のアナログ盤を超爆音(この再生レベルは我家では全く無理)で聴かせていただいたこと。ALTEC A5を中心とするmilonさんの音は素晴らしく、正にこれがRock再生の真髄である!


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