オーディオ日記 第29章 音の泡沫(うたかた)(その12) 2012年2月22日


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milonさん雪まるださん に紹介していただいた究極のトランスポート(?)QA550が注文してから10日程で香港から無事到着した。 QLS社のホームページ に直接注文し、購入した標準品であるので、電源やクロックなど特別な対応はなく、これからおいおいとチューニングしていくつもり。従い、まずは素の状態でしっかりと聴き込んでから必要な対応を図ろうと考えている。とは云ってもハンダごてなどはここしばらく縁がなく、自分で改造できるかどうか甚だ心もとないのではあるが。

(ポン置き状態のQA550)
QA550 QA550

早速聴き始めたいところを我慢我慢。まずは通電し音楽再生状態にてウォームアップし、待つこと2時間余り。おそるおそる音を出してみた。う~む、何とも音楽が沁み渡るようで、自然である。やはりアナログに通じるような音の感触があり、従来のアナログ再生に比してCD再生では何となく感じていたような違和感がとても少ない。当然ながら、先に聴かせていただいたスペシャルな改造版と同等とは云えないが、この先のポテンシャルをとても感じさせてくれる音が出てくる。

もちろん、使い勝手は既にインターネット上にいろいろと報告されている通りで、お気楽なiPODからのVoyageMPD操作に慣れた身にはつらいものがあるが、まあ、これもアナログレコードのような「再生の儀式」が必要と思えば良いのかもしれない。SDメモリカードは一階層のフォルダーしか認識してくれないので、どうやって管理するかが悩みの点であるが、とりあえずとして

1.SDカード自体はジャンルやアーティストで区分けする。
2.フォルダー名は原則アルバム名であるが、先頭に01から始まるシークエンス番号を振って、フォルダー操作をやり易くする。(とは云っても簡易なリモコンで操作できるのはフォルダーの先送り、戻しだけであるが、これだけでもマシ)
3.楽曲ファイルはアルバム内のトラック順となるよう、これも先頭に01から始まるシークエンス番号を振る。(FLACファイルでも元々ファイルの管理上このようにしていたものを踏襲しただけだが、これにより元の曲順をキープ)

到着初日なので、まずは事前に用意していたお気に入りのアルバムを数枚聴いた程度であるが、満足度はかなり高い。この先、PCオーディオやCDトランスポートとの比較試聴をじっくりと行っていこうと思うが、それにしてもこれをオーディオ製品と考えたら(円高のお陰も多少はあるのだが)正に価格破壊である。製品として考えた場合、この作りで長期間の使用に耐えるのか、ちゃんと後継の製品は出てくるのか、今後24bit/96KHzをサポートしてくれるのか、などなどSDカードをたんまりと準備した後で困ってしまうようなことも無いとは云えない。しかしながら、16bit/44.1KHzのPCMデータにはここまでの能力があるのかと改めて認識させてくれることもまた事実である。


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