2012年はどのようなチャレンジをしていこうかと、年初に際してつらつらと考えてみた。
やはりいろいろと願望・希望があり、断捨離における悟りの境地にはなかなか至らないようである。しかしながら、転居に際して住居購入費で大枚を支払ったこともあって、大盤振る舞いができる状況にはないので、検討はしても先立つものが限られておりなかなか実行に移せないことも多くなりそう。従い、今年はブレーキを踏みつつ考えて行かざるを得ないな、と覚悟している。これはこれでちょっとさみしいことではあるが。
1.CDトランスポートの入れ替え
Accuphase DP-90という古典機が我が家のCD再生における主力機なので、そろそろこれを更新したいしSACD環境も万全にしたいと思っている。ただし、いろいろ検討はしてみても、これは、という機器に巡り合えていない。Accuphase社のDP-700あたりが一体型としては筆頭候補と考えられるが、もしかするとES9018チップを実装した新モデルが同社から出てくるかもしれないので、まずはその辺りの動向を見てから、とも考えている。
トランスポートのみの候補としては、VRDSを搭載したESOTERIC P-05などが挙げられるが、一方でVRDSには特有の「メカ音」の課題もあるので、やはり決定打とはなっていない。また同社には一体型でK-01を筆頭にK-03、昨年末登場したK-05があり、デザイン的にも好感度大であるが、いずれもAK4399チップを使用したモデルであるため、当方にとっては少し新鮮味に欠けてしまっている。併せて同社の一体型モデルには、デジタル出力、デジタル入力の両方を同時に動作させる機能がない。CDトランスポートならびにDACとして独立させて動作する機能は、一体型であってもデジタルイコライザを間に挿入して使用する上では不可欠なものである。ただし、最近ではデジタルイコライザから卒業できる可能性も出てきているため、この結論次第では選択肢も変わってしまうかもしれないが。
2.ES9018ベースのDAC
ESOTERIC K-01と同様にAK4399を8個使用した現有機のEM-DAC 4399Octは全く不満のない音を聴かせてくれているが、それでも多少は世間の動きも気になろうというもの。その意味でES9018を搭載したDACに関して、興味津々な状態にある。当該チップを搭載した単体のDACで波長が合うような機器があれば、浮気して(?)しまうかもしれない。
EM-DAC 4399Octの製作者の方もES9018ベースの新作DACを設計中とのことなので、これもまた大変楽しみである。ただし、先にも触れたがES9018を使用した一体型のCDプレーヤがAccuphaseから登場となれば、(おそらく価格もそこそこであろうが)大いに心は揺れ動いてしまうであろう。
3.PCルーム用の機器
(1)新たなサブ・スピーカーの調達
転居前にPCルームで使用していたPIONEER S-955の後継機を定めるべく、いろいろと検討を開始している。ただし、S-955のような大きなスピーカーは置けないので、2WAYの小型スピーカーを心積もりとしてあれこれ物色しているが、これもなかなかストライクゾーンに入って来ず決断できずにいる。サブ・スピーカーなので、超高価なものはいくら良くても即導入とはならないので、リーズナブルな価格の範囲で、納得できる音のスピーカーを探す、ということになる。ターゲットとして考えられるパターンは以下の3通りであるが、それぞれに長短があり、価格レンジも異なるので、あれこれと思案しつつ試聴などしているところ。
1.コンシューマ製品
候補:
FOSTEX G1300MG
2.パワードモニター
候補:
FOCAL CMS-50
、
GENELEC 8030A
3.ユニットを調達しての製作
候補:
Accutonのユニット
(セラミックドームツィータとセラミックウーファ)
FOSTEX G1300MGはウーファユニットまでマグネシウム化されており歪感が少ない点やレッドバイオリン色の塗装など、所有欲が刺激され好ましい。パワードモニターはそもそもマルチ駆動のアンプが内蔵されており、アンプについて悩む必要が無くなるなど長期的に見ればコストパフォーマンスは良いし、プロユースを意識しているだけあってしっかりとした音も出るし、マルチアンプレベルの設定機能も豊富なので、音のコントロールには好都合である。ただし、少し音の潤いが欲しいかな、とも思えるので、これをどう割り切るかであろう。なお、不思議なことにコンシューマ製品と比較すれば、アンプ付きであっても価格はかなり割安と云えるので、PCオーディオ専用と考えれば非常に良い選択かもしれない。
ユニットからの自作については、箱やネットワークまで含めるとかなり面倒臭いのであるが、その分いろいろ遊んだりできるし、マイシステムとして手塩に掛けられる点など楽しみもある。いろいろなメーカーの製品にも採用されているAccuton社のユニットは、品位が高く、バリエーションも豊富なので、リーズナブルな価格で良い音、という期待値がクリアーできるかもしれないと考えており、最終的にはこの方向でのアプローチとなりそうである。
(2)PCオーディオ環境の見直し
昨年後半は転居等の雑事に追われ、やろうと思っていた再生専用PCの見直しができていない。基本プランはシングルボードコンピュータ(ALIX3D2)によるVoyageMPDであろうと思うが、現状のHTPCにおけるVoyage MPDでの再生環境も取り立てて不満がある訳ではないので、どのような計画とすべきか思案している。ALIX3D2を調達した上で、現有機のHTPCをWindows7の環境として使い回すことも可能(だし、安上がり)なのであるが、Windows7ではOSを64bit環境にしたいことや、搭載メモリやCPUコア数などスペック的には現有機ではちょっと物足りないと感じているので、やはりWindows7は最新のPCパーツで組むべきか思案しており、いろいろとPCパーツの吟味を行っているところ。こちらはWindows7の構想をまずは確定、実行してからVoyage MPD環境の更新という順番になりそうである。(そんなにパソコンがあってどうするの!?
という声が必ず聞こえて来るとは思うが)
チャレンジと云いつつも結局は優柔不断な状態であるが、まああれこれと検討しているのもひとつの楽しみかもしれない。
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