オーディオ日記 第28章 オーディへの想い(その16) 2011年11月 1日


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インターネット環境が転居前に開通したので、当該ホームページも新しいプロバイダ環境下へ移動を行った。幸いあまり苦労ぜす移行が完了してホッとしている。せっかくなので、ちょっと転居に係る状況について記載しておこうと思う。

185平米の戸建てから96平米のマンションへの引っ越すための準備は想像以上に大変であった。3人の子供たちは巣立っており既に我が家にはいないが、小さな頃からの思い出、学校関係やら習い事関係の品々が大切に保存されており、勉強机やタンスなども合わせるとその量たるや半端ではない。この度の転居はキーワードが「断捨離」であるので、取っておく必要のあるものは子供たちにて保管をお願いし、残りは極力処分した。もちろん転居先のマンションは収納スペースが小さくほとんど持って行けない、という事情による。これらの処分に際してはSUVの後部座席を倒し、トランクルームを広げた状態で、処分品を満載し、焼却場に相当回数運ぶことになった。30数年の時の流れの重みの産物なのかもしれないが、結局は保管しておいてもこれらは「塵」にしかならないと云える。同様のことは我々夫婦の持ち物にも云え、やはり衣類や書籍などは厳選した上で、これもかなりの量を廃棄せざるを得なかった。

オーディオ関係で云えば、若かりし頃の1980年代から欠かさず購入してきたステレオサウンド誌。これはオーディオ道を歩むにおいて大切な本であるが、如何せんかなり重くて場所も取る。結局思い切って100号以前のものを処分したが、いろいろなオーディオ機器に対する憧れを育んできた本でもあり、あまりの寂しさに処分しながらつい泣けてきた。また、サブスピーカとして使用してきたJM LabのVEGAも、PIONEERのS-955も新しい所有者のところへ旅立っていった。幸いにもとても気に入っていただけたようで安堵しているが、嫁に出したような複雑な気分にもなる。この先は伴侶と決めたSUP-L11とSUP-T11、PIONEER PT-R9のメインシステム一本槍となると思うが、マンションにおいてその再生能力を解き放てるのか未だ分からない。音量を控えめにしても音の充実感の薄れるスピーカーではないことが多少の救いではあるが、どうしてもついつい音量は上がる。さりとて、近所迷惑になってしまっても遺憾と思う。

引っ越し準備のためにアンプ群をラックから取り出し、丁寧に清掃、個別に箱に入れて自分で転居先に運んだが、マルチのためアンプの数も多いし、何とも重いこと重いこと。年老いた我が身が恨めしくなるほど腰が痛くなってしまった。この先、これらの重量のあるオーディオ機器を適切にメンテナンスしていけるのだろうか、などとちょっと不安となる一幕もあり、今回の断捨離が10年後の判断でであったら、このようなの転居の準備を行うことは肉体的に不可能だったかもしれないとも思う。何より、乏しい老後資金を使ってマンションを買うなどという決断も下せなかった可能性もある。SUP-T11はホーンから外して自分で運んだが、さすがにウーファーのSUP-L11は箱から外して自分で運ぶのはちょっと無理。引っ越し屋さんにお願いすることとした。従って現在システムは完全にバラされた状態にあり、引っ越し完了後再び組み上げるまでこれで音楽を聴くことはできない。仕方なく、PCルームでも永らく使っていなかったB&Wの小型スピーカーを引っ張り出し、転居完了までの間はこれをBGM用としているが、やはり音のクォリティの観点からはとても物足りない。いろいろな準備で大分疲れ果てて来たのであるが、今週の土曜日がいよいよ引越しとなる。ある程度家財の整理の目処がついたら、早速システムを組み上げようと気負っている。

このような状態なので、以前より計画していたいろいろなアクションが皆ストップしてしまっている。UBUNTUも11.10にバージョンアップしたのでmpdを早速試してみたいし、VoyageMPDとXMOSの組み合わせのブラッシュアップもしたい、などなどやりたいことが大分溜まっている。季節は急速に秋が深まって行く中、今年の冬は改めてこれらにチャレンジしつつのんびりと楽しみたいと考えている。また、オーディ環境の変化について、このホームページでも引き続き紹介して行こうと思う。


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