オーディオ日記 第28章 オーディオへの想い(その13) 2011年 9月10日


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メインシステム用のVoyage MPD(音楽再生専用のPCで、XP、UbuntuStudioとのトリプルブート環境)にXMOSを接続した。再生環境の設定等は既にテスト機で確認済みであるので、特段の問題なし。ただし、ちょっと困ったのはXMOSの置き場所。まだ剥き出しのボードのままなので、とても軽くケーブルの重量に負けてしまい、ケーブルの間にちょこんと挟まっているような感じで、何とも落ち着いたセッティングにはならない。これについてはいずれ専用のケースを調達するつもりなので、今回はそれには目をつむりじっくりと音楽を聴くことにする。

当方がVoyage MPDを評価している点は、あれこれと意識する必要が無く、ごく自然に音楽を聴かせてくれるところ。今までのPC構成ではONKYO SE-200PCIでデジタル出力を行ってきた。今回の試聴に際しては、このPCIのカードはそのままにして、USBポートへXMOSを接続した。まずはサブスピーカーであるJM Lab VEGAにてしっかりとウォームアップ。JM Lab VEGAはバイアンプ駆動に変更してから、非常に安定感が出てきて、どんなジャンルでもかなりのレベルの音楽を聴かせてくれるようになった。XMOSを経由させた音楽もしっくりと来る。女性ボーカルが元々得意なスピーカーであるがXOMSの高域側の透明感と良くマッチするようである。一通りのウォームアップが終わったところで、いよいよSONY SUP-L11、SUP-T11をコアとするメインシステムにバトンタッチ。20時位から24時まで長時間に亘りいろいろなジャンルの音楽をmPodにて選択しながら次々と再生させた。いや、これは何とも音楽を聴くのが楽しい。お気に入りの曲を次々とiPod Touchからプレイリストに放り込んで、まさに堪能。SONY SUP-L11はボーカルを気持ち良く聴かせてくれるスピーカーであるが、その口径の大きさ(15インチ)を全く感じさせない。同様にSUP-T11は4インチダイヤフラムのホーンドライバーなのであるが、こちらもその凄みは一切隠れている。だんだんと古い時代の音楽に遡り、最後はアナログレコードから取り込んだ懐かし(?)のフォークソングまで聴いたが、何とも至福の時間であった。試聴のつもりがあまり機器を意識せず、聴き惚れてしまったようだ。これははたまた一体どういう理由なのであろうか。

厳密な意味でONKYO SE-200PCIと比較をまだ行った訳ではないが、音楽の活力であるバイタルな部分と心休まるような柔らかさの部分がうまく表現されるようである。この先あれこれといじくるためのベースとしてはポテンシャルとして充分。これを当分はメインのUSB DDCにして行こうと思う。
(一方で、TENOR TE8802Lを使用したUSB DDCにも興味があり、この浮気性にも困ったもの)

今後のプランとしては、予定通りALIX3D2ならびに専用ケース(ALIX3D2とXMOSを同居させる想定)を調達して、自家製格安ネットワークオーディオ機器に仕立てるつもり。もちろん、これでLINN DSに匹敵(?)する音を出す意気込みである。なお、Voyage StoreではALIX3D2の納期は10月初となっているので、また少し待たざるを得ないようである。

さて、従来からの再生専用PCであるが、この扱いが少し悩ましい。再生用としては不要となると思うのであるが、現在アナログレコードのFLACファイル化に注力しているため、メインシステムのアナログプレーヤからONKYO SE-200PCIを経由し、Audacityにて取込みを行っている。このため、この録音ルートは残して置かざるを得ない。さっさとアナログレコードのFLAC化を終了させれば良いのであるが、量も多いし多少面倒なこともあって遅々とした進み具合である。従い、当分の間はこのPCをオーディオラックに入れておかねばならないだろう。


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